『休みでも身だしなみは大事だ。スタイリングをしてあげよう』
;ボイス位置:1 普通の会話
【結希】
「さて、歯も磨いた事だし。次はスタイリングをしようか」
;SE:椅子に座る音
【結希】
「うん。それじゃあ始めるね」
【結希】
「霧吹きをかけていくけど、冷たかったら言っておくれよ?」
;SE:霧吹きの音
【結希】
「ふふっ。水も滴るいい男になったね」
【結希】
「水びたしの人に使う言葉じゃないか。はっはっは」
;ボイス位置:7 囁き
【結希】
「でも、水に濡れた君もとっても魅力的だよ」
;SE:空切りでハサミを鳴らす音二回
;ボイス位置:7 普通の会話
【結希】
「それじゃあ髪を切り揃えていこうか」
;SE:髪を切る音
【結希】
「髪の伸びる速さって部位によって違うらしいね」
【結希】
「一般的に後頭部や側頭部の伸びが早いらしいんだけど、ぼくからすると坊ちゃんの場合は、左のこめかみの近くが特に伸びやすいかなって思うんだ」
(SE停止)
;ボイス位置:7 『こっちに』から囁き
【結希】
「毎日切ってると、こっちにぴょこんって可愛らしいのが出てるんだよね」
;ボイス位置:7 普通の会話
【結希】
「ふふ。今日も出てるよ。坊ちゃんの可愛い髪の毛……忘れない内に切っておこうね」
;SE:ハサミの音一回
【結希】
「はい。オッケー。じゃあ髪の毛を細かく切り揃えていこうか」
;SE:髪を切っていく音 小刻み
【結希】
「チョキチョキチョキチョキ。坊ちゃん。僕はね、この時間が好きなんだ」
【結希】
「朝起きて、自分の支度をして、きみの寝顔をちょっと眺めてから起こす。それから、優しくきみの歯を磨いて、ゆっくりときみの髪の毛を切る。ささやかだけど、平和で、穏やかで、かけがえのない時間」
;ボイス位置:7 穏やかに
【結希】
「きみと会う前には無かった時間だ」
【結希】
「これからもこの時間が続くといいな、なんて、そう思うよ」
;ボイス位置:7 囁き
【結希】
「だから、きみのところに永久就職しちゃおうかな?」
【結希】
「さて。髪も綺麗に切れた事だし、少し洗い流そうか」
;SE:洗面台のシャワーを出す音
;SE:少ししてから指先で温度を確認する音
【結希】
「ん。いい塩梅かな。じゃあ頭を洗うよ。熱かったら手を上げてね」
;SE:頭を洗う音 しばらく流す
(この間は台詞無し)
;SE:上のシャワーを止める音
【結希】
「よし。水の滴るいい男度が上昇したね。水分も増量だ」
【結希】
「でも坊ちゃんは水が滴っていなくてもいい男だから、タオルで拭いちゃうね」
;SE:タオルをかける音
;SE:タオルで頭を優しく拭いていく音
;ボイス位置:5 普通の会話
【結希】
「頭を包み込んで、優しく、マッサージをしていくように」
【結希】
「(動きに合わせた息遣い)」
;SE:タオル越しに頭を撫でる音
【結希】
「坊ちゃんの頭って触り心地が良いね。いつまでも撫でていたくなるくらいだ」
【結希】
「名残惜しいけど、そろそろ次に取り掛かろうか」
【結希】
「トニックはどうする? いつもはミントの爽やかな香りにしているけど、
今日はオフだし肌に優しい無香料なものにしようと思うんだ。それでいいかな?」
【結希】
「ん。それじゃあかけていくね」
;SE:トニックを頭に2,3滴かける音
;SE:トニックを頭に手ぐしで満遍なくなじませる音
;SE:人工のクシを取り出して髪を整える音
【結希】
「今日の髪型はどうしようか? ちょっと立てる? それとも落ち着かせようか」
【結希】
「ぼくのお任せで良いかな?」
【結希】
「うん! 任せてくれたまえよ」
【結希】
「(整えている間、鼻歌)」
【結希】
「お客様~こちらの髪型でいかがですか~? なんてね、ふふっ」
【結希】
「とっても格好よくなったよ」
【結希】
「それじゃあ今日も、シェフの作った美味しい料理を食べに行くとしますか」