『坊ちゃん、反対側の耳かきもしてあげるよ』
;ボイス位置:3 普通の会話
【結希】
「坊ちゃん、反対側の耳かきもしてあげるよ」
【結希】
「ぼくが転がしてあげる。ごろごろ~」
;SE:寝返る音
;ボイス位置:7 語りかけるように
【結希】
「ふふ。やっぱりぼくは坊ちゃんの横顔が好きだな」
【結希】
「ぼくが坊ちゃんに仕えるようになったきっかけは、君のお父様やお母様に誘われたからだけど……」
【結希】
「一番の理由はね。きみの隣に立って、きみの横顔を眺め続けていたいって思ったからなんだ」
【結希】
「いつも頑張っているきみを支えたくてさ」
【結希】
「毎週日曜日に耳かきってさっきは言ったけど、もしも君がどうしようもないほどに疲れてしまった時は」
;ボイス位置:7 囁き
【結希】
「いつだって、ぼくの膝を貸してあげる」
【結希】
「辛い時、苦しい時は泣いてもいいし、ただひたすらに癒されたい時は存分に甘やかしてあげるからさ」
【結希】
「ぼくの前でだけ、きみの素顔を見せて欲しいな、なんて」
;ボイス位置:7 普通の会話
【結希】
「まあ、深く考える必要はないよ。今は何も考えずに、ただただぼくに体を預けておくれ」
;SE:耳かきの音 短め
【結希】
「こうやって、耳かきで癒してあげるから、さ」
;SE:耳かきの音
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
【結希】
「坊ちゃんは、ぼくと会った時の事を覚えてるかな」
【結希】
「まあなんて事は無い。女子生徒に囲まれて困っていたぼくを、きみが手を引いて引っ張り出してくれたんだ」
【結希】
「その一瞬だけ、ぼくは王子様から少女漫画のヒロインになれた気がして……嬉しかったよ」
【結希】
「それから、同じクラスになって、ずっときみを見てた」
【結希】
「黒板を見るフリをして、斜め後ろの席からきみの勉強する姿を。昼休み、君が友達と談笑する姿を。帰り道だって、ちょっと遠回りして、きみの帰りを後ろからこっそり見守ってたんだ」
【結希】
「今は隣できみの横顔を見れるけど、きみの後ろ姿を追う日々も悪くは無かったよ。……まあ実は、そのあと君のボディガードに連行されて……お父様お母様とお話して、いろいろあって執事になった訳なんだけどね。はははっ」
【結希】
「結果オーライってやつだね。ぼくの人生は順風満帆さ」
;SE:耳かきの音
【結希】
「(耳かきをしながら鼻歌)」
【結希】
「よし、大まかな耳垢は取れたかな?」
【結希】
「今度はこびりついた耳垢もあるから少し強めにカリカリしてみようか」
;SE:耳かきの音 強め
【結希】
「(力を入れるタイミングに合わせた息遣い)」
【結希】
「んっ……んっ……。ふぅぅ……」
【結希】
「無事に取れたよ、坊ちゃん」
【結希】
「じゃあこっち側もふーふーと塵を飛ばすとしようか」
【結希】
「準備は良いかな? いくよ」
;SE:耳吹きの音 優しめに
【結希】
「ふーっ、ふーっ。坊ちゃんは強めに息を吹きかけられるのと、弱めに息を吹きかけられるの、どっちがお好みかな?」
【結希】
「まだ決め難いかな? 次は交互にやってみようか」
【結希】
「ふーっ、ふうううううううっ、ふーっ、ふううううううっ」
;SE:耳吹きの音 強弱交互に
【結希】
「ふぅ。これはこれでまた優しげな耳吹きと、強めの耳吹きとで異なるジャンルかもしれないね」
【結希】
「まだ色々なパターンの開発のし甲斐がありそうだ」
【結希】
「これからは耳かきの度に色々やってみようか、坊ちゃん」
【結希】
「今度は、強めのやつをやっちゃおうか」
【結希】
「すぅぅぅぅぅ……ふぅぅぅぅぅぅ。ふぅぅぅぅぅぅっ」
;SE:耳吹きの音 長く強めに
【結希】
「オッケー、耳の中の塵もほとんどなくなった事だろう」