Track 9

『坊ちゃん、耳のオイルマッサージのお時間だよ』

;ボイス位置:1 普通に 【結希】 「お帰りなさいませ、お坊ちゃま」 【結希】 「準備が出来ております。こちらにお掛けください」 ;SE:ふかふかの椅子に座る音 ;ボイス位置:5 砕けた感じに 【結希】 「ん、これかい? これはね、特別に取り寄せた耳用のオイルだよ」 【結希】 「これを指につけて、坊ちゃんの耳をマッサージするんだ」 【結希】 「どんなケアもお風呂あがりにするのが大事だからね」 【結希】 「では、始めるよ」 ;SE:両耳にオイルを纏った指が入ってくる音 【結希】 「坊ちゃんからすると、少しひんやりしてるかな? お風呂から上がりたてだしね」 【結希】 「ぼくからすると、すごく指先が温かいよ」 【結希】 「指、動かすね。痛かったりしたら言っておくれ」 ;SE:両方の指をゆっくりと動かす音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「耳は色々なツボが多いんだよ。たとえば、ここがお腹のツボで、ここが胸のツボ」 【結希】 「ちょっと動かすだけで全然違う場所のツボになったりするんだ」 【結希】 「ぼくは執事だからね、ちゃんと専門家のところで修行をしてきたよ」 【結希】 「だから安心して身を任せてくれたまえ」 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「さて、今度は左右別々に動かしてみようか」 【結希】 「結構難しい技なんだけど、坊ちゃんには最高に気持ちよくなってもらいたいからさ」 【結希】 「大丈夫、ぼくを信じて。ぼくはきみの執事だから」 【結希】 「じゃあ、いくね」 ;SE:両方の指を別々に動かしていく音 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「今度は左右の速度を変えてみよう」 ;SE:両方の指を別々に動かしていく音 右早い 左ゆっくり 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 ;SE:両方の指を別々に動かしていく音 右ゆっくり 左早い 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「うん。満遍なくマッサージが出来たね」 【結希】 「それじゃあ仕上げに、少し早めに耳を刺激するとしよう」 ;SE:両方の指を同時に動かしていく音 少し早め 【結希】 「(一分ほど息遣い)」 【結希】 「ふぅ。如何だったかな?」 【結希】 「もし気に入ってくれたなら、オイルもまた取り寄せておくとしよう」 【結希】 「さて、今日ぼくが用意した癒しのメニューはここで終わりだ」 【結希】 「きみの為に頑張ったぼくに、一つ、ご褒美が欲しいんだけど、聞いてくれないかな?」 【結希】 「どんな願いごとかって? それはね……」 ;ボイス位置:3 囁き 【結希】 「一緒にお昼寝、して欲しいんだ」