『坊ちゃん、耳のオイルマッサージのお時間だよ』
;ボイス位置:1 普通に
【結希】
「お帰りなさいませ、お坊ちゃま」
【結希】
「準備が出来ております。こちらにお掛けください」
;SE:ふかふかの椅子に座る音
;ボイス位置:5 砕けた感じに
【結希】
「ん、これかい? これはね、特別に取り寄せた耳用のオイルだよ」
【結希】
「これを指につけて、坊ちゃんの耳をマッサージするんだ」
【結希】
「どんなケアもお風呂あがりにするのが大事だからね」
【結希】
「では、始めるよ」
;SE:両耳にオイルを纏った指が入ってくる音
【結希】
「坊ちゃんからすると、少しひんやりしてるかな? お風呂から上がりたてだしね」
【結希】
「ぼくからすると、すごく指先が温かいよ」
【結希】
「指、動かすね。痛かったりしたら言っておくれ」
;SE:両方の指をゆっくりと動かす音
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
【結希】
「耳は色々なツボが多いんだよ。たとえば、ここがお腹のツボで、ここが胸のツボ」
【結希】
「ちょっと動かすだけで全然違う場所のツボになったりするんだ」
【結希】
「ぼくは執事だからね、ちゃんと専門家のところで修行をしてきたよ」
【結希】
「だから安心して身を任せてくれたまえ」
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
【結希】
「さて、今度は左右別々に動かしてみようか」
【結希】
「結構難しい技なんだけど、坊ちゃんには最高に気持ちよくなってもらいたいからさ」
【結希】
「大丈夫、ぼくを信じて。ぼくはきみの執事だから」
【結希】
「じゃあ、いくね」
;SE:両方の指を別々に動かしていく音
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
【結希】
「今度は左右の速度を変えてみよう」
;SE:両方の指を別々に動かしていく音 右早い 左ゆっくり
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
;SE:両方の指を別々に動かしていく音 右ゆっくり 左早い
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
【結希】
「うん。満遍なくマッサージが出来たね」
【結希】
「それじゃあ仕上げに、少し早めに耳を刺激するとしよう」
;SE:両方の指を同時に動かしていく音 少し早め
【結希】
「(一分ほど息遣い)」
【結希】
「ふぅ。如何だったかな?」
【結希】
「もし気に入ってくれたなら、オイルもまた取り寄せておくとしよう」
【結希】
「さて、今日ぼくが用意した癒しのメニューはここで終わりだ」
【結希】
「きみの為に頑張ったぼくに、一つ、ご褒美が欲しいんだけど、聞いてくれないかな?」
【結希】
「どんな願いごとかって? それはね……」
;ボイス位置:3 囁き
【結希】
「一緒にお昼寝、して欲しいんだ」