『耳かき(左)』
;ボイス位置:3 テンション高めに
【クリス】
「では反対側の耳も掃除していきましょー! レッツローリーローリーローリング!!」
;SE:身体を動かす音
;SE:肌に貼りついた髪を優しくほどく音
;ボイス位置:7 しっとりとした囁き
【クリス】
「では、始めていきますね」
;SE:耳かきの音
【クリス】
「(一分ほど息遣い)」
【クリス】
「少し蒸れて、耳垢が柔らかくなってますね。かなりすくいやすくなりました」
【クリス】
「(一分ほど息遣い)」
;ボイス位置:7 普段の感じで
【クリス】
「そういえば、私たちも来年には就活ですねぇ……。あなたはどういった所に進むか決めましたか?」
【クリス】
「私は……実はまだ、あんまり決まってなくて」
【クリス】
「ほら、私ってこういう見た目じゃないですか、金髪で目が青くて」
【クリス】
「でも英語はおろか、ドイツ語もちょっとしか話せないんですよね」
【クリス】
「多分私って、通訳みたいな役割を求められていると思うんですよね。外国の方とお仕事する時に便利な人、みたいな」
【クリス】
「アルバイト先も、今の所を見つけるまでは結構大変でした」
【クリス】
「だから、就職活動になるともっと大変なんだろうなって思います」
【クリス】
「あの、そのですね……もしも就職活動に失敗したら、なんですけど」
;ボイス位置:7 囁き
【クリス】
「こうやって……あなたの耳をかく仕事で、雇っていただけませんか?」
【クリス】
「あなたに雇ってもらえるように、自己アピールしますね?」
;ト書き:耳かきをしながら
;ボイス位置:7 普段の感じで
【クリス】
「茅場クリスと申します。本日は面接の機会を設けて頂きまして、ありがとうございます」
【クリス】
「学生時代はアルバイトとコミュニケーションに力を注いできました!」
【クリス】
「どんなコミュニケーションか、ですか? それは~」
;SE:耳かきの音 ぞりぞりぞりと大きめに
;ボイス位置:7 囁き
【クリス】
「こんな感じのコミュニケーションです」
;SE:耳かきの音 通常に戻す
【クリス】
「あなたの耳かきをする仕事の志望動機ですが、普段からあなたの耳をかく事にやりがいを感じ、またこうしていつまでも、あなたの耳をかいていたいと思ったからです」
【クリス】
「料理を始めとした家事業務もお任せください」
【クリス】
「朝にはお味噌汁を作って、夜には仕事の疲れが吹き飛ぶような、とびっきり美味しい料理をごちそうしますね!」
【クリス】
「あと、将来の展望ですが……」
;ボイス位置:7 照れながら
【クリス】
「えっと……その……入社後は、女の子2人と男の子1人がいいですね」
【クリス】
「2人で運動会や授業参観に行くのも、私の大事な目標のひとつ……です」
【クリス】
「えへへ……」
;ボイス位置:7 囁き
【クリス】
「あなたの合格通知、お待ちしておりますね」
;ボイス位置:7 照れながら
【クリス】
「あー、あー、あー、なんだか暑くなってきましたね???」
【クリス】
「ちょっと耳をふーふーして冷ましましょうか!」
【クリス】
「すぅぅぅぅぅうううう」
【クリス】
「(耳吹き 照れ隠しも含めて強めに 30秒ほど)」
;ボイス位置:7 普段の感じで
【クリス】
「ふぅ……ふぅ……ふふっ、あははっ! なんだか可笑しいですね」
【クリス】
「でも、あなたの所に就職したいのは本当ですから、いつでもご相談ください」
;SE:耳かきの音
【クリス】
「(一分ほど息遣い)」
【クリス】
「こっちの方も奥までぞりぞりしちゃいましょうか」
【クリス】
「では、いきますね」
;SE:耳かきの音 深め
【クリス】
「(一分ほど息遣い)」
【クリス】
「志望動機で言いましたけど、本当に、いつまでもこんなまったりとした時間を過ごしたいですね」
【クリス】
「この瞬間が、とても落ち着くんです」
【クリス】
「(一分ほど息遣い)」
【クリス】
「耳もすっかり綺麗になりましたね」
【クリス】
「こちらも仕上げますか。いきますよ」
【クリス】
「(耳吹き、一分弱、強弱有)」
【クリス】
「はい、お疲れさまでした」