Track 3

Track 3a

;夕食 【響子】 「わぁぁぁ……これ、凄いよ? 美味しいよ!」 【昌子】 「……姉さん、今日はずっとそのテンションですが、疲れませんか?」 【響子】 「? 何で疲れるの? 疲れたら温泉入れば良いんだよー♪」 【昌子】 「そういう意味では……いえ、なんでもありません……ハイテンションの時の姉さんを解剖したら、新たな永久機関の基礎理論が見つかりそうですね」 【響子】 「しょ、昌子? なんだかさらっと怖い事言わないで、真顔で言われると背中ぞぞぞー、ってするよぉ……」 【昌子】 「ふふ、冗談ですよ……とりあえず、少し落ち着きましょう? あまり激しく動くと浴衣が乱れてしまいますよ?」 【響子】 「あ……えへへ、動きやすいからつい調子に乗っちゃった、そうだよね、浴衣着崩れちゃうもんね」 【昌子】 「……お兄さんはそちらの方が好みみたいですが。姉さんが動く度にちらちらと見えるニップルに釘付けみたいですし」 【響子】 「え……や、やだなぁ、もう、乳首見るなんて恥ずかしいよぉ……もっと見たい、お兄ちゃん?」 【昌子】 「誘惑する姉さんは艶っぽくて素敵ですよ……でも、食事が終わってからにしましょう? せっかくこんなに美味しい料理なんですから、きちんと味わわないと勿体ないですよ?」 【響子】 「うん、そうだね……えへへ、この天ぷら、凄く美味しいの。お兄ちゃん、何かなぁ、これ?」 【昌子】 「山菜と川魚の天ぷらみたいですね……ふふ、確かに凄く美味しいです。料理はお兄さんが選んでくれたんですよね? 大当たりです」 【響子】 「うん、本当にありがとう、お兄ちゃん♪ えへへ、本当に大好き♪」 【昌子】 「姉さん、抱きつくのはマナー違反ですよ? 食事中なんですから、こんな風に撓垂れ掛けるくらいが良いですよ?」 【響子】 「しなだれ……? 響子、それ食べた事ないなぁ、どれにかけるタレ?」 【昌子】 「……姉さんに難しい言葉を言った私が馬鹿でした……あ、お兄さん、手酌なんて止めて下さい……ふふ、つぎますよ……はい、どうぞ」 【響子】 「お兄ちゃん、お酒飲むんだね……普段、あんまり飲まないからお酒飲んでるところ、新鮮かも」 【昌子】 「確かにそうですね、普段は私達も居ますから遠慮してくれているんですか? あまり遠慮しないでも大丈夫ですよ、お兄さん」 【響子】 「そうだよ? それに、お兄ちゃんがお酒飲むところ……見るの、結構好きかも……」 【昌子】 「ええ……お酒で少し顔が赤くなって、首筋や胸元が見えて……それに飲む時に嚥下している喉仏が男らしくて……とっても色っぽいですよ、お兄さん」 【響子】 「……あ、そ、そうだね、うん。お料理食べないと冷めちゃうよね……うう、見とれちゃったよ……見られるのも恥ずかしいけど、見つめてるのがバレるのもかなり恥ずかしいかも」 【昌子】 「ふふ、そういう時こそ、にこりと笑うんですよ、姉さん。こちらもドキドキしますが、同じくらいお兄さんもドキドキしてくれますから」 【響子】 「さ、さすが昌子……そういうところは抜かりないよね……お兄ちゃん、お酒美味しそうに飲むね……」 【昌子】 「そんなに美味しいですか? ……ふふ、そうなんですか。お兄さんはこのお酒が目的だったんですね。確かに北陸は美味しいお酒というイメージがあります」 【響子】 「……ねぇ、お兄ちゃん……ちょっとだけ……ほんのちょっとだけ、響子もお酒飲んで良い?」 【昌子】 「あ、それなら私も……お兄さんが美味しいと言っているお酒、飲んでみたいです……ええ、大丈夫ですよ。量を過ごしたりはしませんから」 【響子】 「うんうん、ちゃんと響子も昌子もそこは気をつけるから……良い? やった♪」 【昌子】 「ふふ、良かったです……じゃあ、姉さん。コップをこちらへ、お酌しますよ」 【響子】 「本当? えへへ、ありがとう。それじゃ、お願い……おっとと……うん、これくらいなら大丈夫。前に飲んだ時はコップ2杯くらいは平気だったから」 【昌子】 「誕生日や新年など、お祝いの時には少しくらいは飲みますから、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、お兄さん」 【響子】 「じゃあ、今度は響子がついであげるね。昌子、コップちょうだい」 【昌子】 「はい、ありがとうございます……わ、と……これくらいで良いですよ、姉さん。ありがとうございます」 【響子】 「いえいえ、どーいたしまして、だよ。それじゃ、改めて」 【響子】 「かんぱーい!」 【昌子】 「かんぱい、です」 ;時間経過の為、3~5秒空白