Track 4a
【響子】
「ん、ふぁぁぁ……あれぇ、暗い……? ……え、えええ、い、今何時!?」
【昌子】
「姉さん、静かに……今は夜中の一時です。他のお客さんに迷惑ですよ?」
【響子】
「そ、そんな時間なの? うう、お兄ちゃんとイチャイチャする予定がぁ……て、そういえばお兄ちゃんは?」
【昌子】
「書き置きがありました。お風呂に入ってくるから起きたら慌てないように、と」
【響子】
「そうなんだ……あれ? 昌子は一緒に行かなかったの?」
【昌子】
「私も今さっき起きたばかりですから……それに姉さんを置いて私だけお兄さんとお風呂に入るなんて、フェアじゃありませんしね」
【響子】
「昌子……ぐす……昌子、本当に良い子だよっ! 普段はドSで変態ちっくでたまに抜け駆けとかして狡いとか思うけど、やっぱり昌子は最高の妹だよっ」
;()は小声で
【昌子】
「いえいえ……(あっさりこういう風に乗せられる)姉さんも、最高の姉さんですよ」
【響子】
「そんなぁ、照れるよぉ……あれ、今何か小声で言ってた無かった?」
;キッパリと
【昌子】
「気のせいです」
【響子】
「そっか、なら良いんだ。でも、待ってるだけっていうのもつまらないね……トランプでもする?」
【昌子】
「神経衰弱もスピードも姉さんとは勝負になりませんから……それに、姉さん。今はチャンスなんですよ?」
【響子】
「チャンス? なになに、それってどういう事?」
【昌子】
「ふふ、お兄さんが居ないんですよ? お兄さんに何か仕掛けるなら……今がチャンス、という事です」
【響子】
「ははぁ、なるほど……それは……~~~~♪」
【昌子】
「ふふ、姉さんなら乗ってくれると思いました……お兄さんが思わず襲ってしまうような色っぽい仕掛けを考えましょう、姉さん?」
;シーン転換
;少し間