本撮影開始
;ボイス位置:9 普通に会話
【さゆ】
「えっと、それじゃ……撮影、よろしくお願いします」
【さゆ】
「ポーズとかは……? とりあえず、寝そべるだけですか? わかりました」
;SE:さゆがベッドに寝そべる音
;SE:カメラマンがさゆに近づいていく足音
;ボイス位置:1 普通に会話
【さゆ】
「あの、こんな感じでいいですか? はい。それで、ここからどうしたら……」
【さゆ】
「彼のこと? 思い浮かべればいいんですか? えっと、例えばどんな……?」
【さゆ】
「好きな所、ですか? そうですね、優しいところとか……。その、サークルに入った時の私、ちょっと浮いてて孤立気味だったんですけど。でも彼は、積極的に話しかけてきてくれて。みんなで遊びに行くのにも、私のこと混ぜてくれて」
【さゆ】
「気づいたら、その、好きに、はい……。コス続けてるのも、彼のために、っていうところもあって。やっぱり喜んでくれるのは嬉しいので……」
【さゆ】
「えっ? これから、裏切る……? それってどういう……あ、設定ですよね? この子がセンパイに内緒で、っていう……」
【さゆ】
「だ、大丈夫です、ちょっと混乱しちゃって。はい、眼、開けていいんですね? ……ひっ!」
;SE:シャッター音、二回
;SE:さゆがベッドの上で身じろぎする音(衣擦れ音。激しめ)
【さゆ】
「あ、あ、あの……なんで脱いでるんですか? いや、たしかに下着は履いてますけど……でも、そんな……!」
;SE:シャッター音、三回
【さゆ】
「や、やだっ! いや……!」
【さゆ】
「だ、だって……彼以外の男の人の裸、見るの初めてで……。これ以上はダメです、本当に……」
【さゆ】
「設定、なんですから……手は出さないでください……。そこだけ約束して貰えるなら……はい。我慢します……」
;SE:さゆがベッドの上で移動する音(衣擦れ音、静かめ)
;ボイス位置:2
【さゆ】
「ポーズ、ですね? じゃあ、ここに手をかける感じで……こういうのとか、どうでしょう?」
【さゆ】
「へっ……お、お尻? 向けるんですか、カメラに……? そんなの出来ません!」
【さゆ】
「ほ、本当に、やりたくないです。フリだとしても、そんな、自分からなんて……!」
;SE:シャッター音、二回
【さゆ】
「あっ! ……い、今の、顔ですか? そんな……。なんか、操られてるみたいで、怖いです……」
【さゆ】
「次は、どんなポーズを? 上目遣いですか。それじゃあ、膝をついて……っ!」
;ボイス位置:1 比較的小さめの声で
【さゆ】
「あ、あの……カメラマンさんの、近くないですか……? なんでそんな顔の前に……やっ、やめてください! 匂い……って、そんなのわかんないです! やめてっ……!」
【さゆ】
「……いい顔、ですか? 今の私が……? 本気の表情……た、たしかに」
【さゆ】
「さっきまでは、カメラマンさんのこと、ぜんぜん嫌いじゃなかったですけど……今はだんだん、嫌だなって気持ちが芽生えてきて……自然とそういう顔、できるようになってるかも……です」
【さゆ】
「これで本当にいいんですか? じゃあその、嫌だけど、仕方なくみたいな感じで……わかりました、やってみま……ひっ!?」
【さゆ】
「カ、カメラマンさんっ! あのっ、そこ……大きくなってますっ……!」
【さゆ】
「あ、あの……これ設定っていうか、フリ、なんですよね? わかってます、わかってますけど……これ以上は、怖いですっ……!」
【さゆ】
「や、やめて欲しいわけじゃなくて……他にやり方とか、あるんじゃないかなって……。私からお願いしてて、申し訳ないですけど……こういうやり方はもう……」
【さゆ】
「あ……は、はい、わかります。大人として、そういうのはダメだって……でも、お願いします。これ以上は、彼を裏切ることに……」
【さゆ】
「た、たしかに……彼もそうなっちゃうことはありますけど。でもそれとこれとは、話が別です!」
【さゆ】
「う……は、はい。興奮させることが大事っていうのは、思います。私も、できれば、彼に見てもらって……その、興奮、してほしいですし」
【さゆ】
「わかりました。じゃあ……直接触らないっていうのは守ってくれますか? だったら、少しぐらい我慢します……」
;SE:シャッター音、何回か
;ボイス位置1 徐々に音量小さく。フェードアウト
【さゆ】
「次のポーズ、ですね。じゃあ次は……こんな感じですか? 了解です……」