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第1話 実験1日目(土)

ある日の土曜日夕方 放課後に部室に来ない主人公を心配して連絡すると風邪を引いてダウンと知るネル子。しかも両親は週末またまた旅行でいない。ネル子が来ると言い出す。 主人公の家(一軒家)のリビング 体温計の電子音が鳴り響く ネル子 「38度2分、割と本気(マジ)な風邪ですね……はい、部長、絶対安静です! このまま寝ていてください」 ネル子 「はぁ、まったくもー、何が『大丈夫だ、問題ない(電話でこう言った)』ですかー、 今日は珍しく部室に来ないと思って電話したら風邪でダウン、しかもご両親はまたまた旅行中。これじゃ風邪悪化しちゃいますよ?」 ネル子 「ということで今日は私がキッチリ看病してあげます!」 ネル子 「はい!異論は認めません!……ところで部長、どうしてリビングに布団敷いて寝てるんですか?」 ネル子 「え、私が来るから?いやですねぇ、気にしないでいいんですよ?どれ、部長のお部屋拝見に……」 主人公ネル子の足首を掴む ネル子 「はいはい、冗談ですよ。私の足首掴むのがやっとなんですから、大人しく寝ててください……」 ネル子 「ほーら、すまなそうな顔をしない。私は部長の彼女なんですから辛い時は甘えていいんですよ?」 ネル子 「ふふっ、はい、甘えてください♪……じゃあ、早速ごはんでも作っちゃいますね。来る途中で材料買ってきちゃいました」 ネル子 「あ、その前に…熱ひやシート頭に貼っときますね♪…ピタリ」 ネル子 「冷たくて気持ちいいですか?……あは、部長だけどあの番組の課長っぽい見た目ですね… お菓子でもあれば完璧のような…あ、そういえば……」 カバンをごそごそ ネル子 「セッキョクテキニナール♪…はい部長、これ♪」 ネル子 「この前クゥ子からもらったんです……ダンキに売ってるネタ商品ですね。ぶっちゃけただのラムネですけど」 ネル子 「ほら、見てください。これを飲めば気になるあの子もじわりじわりと積極的になる風味…だそうですよ?今時こんなの売ってるんですねー」 まじまじと商品を見る主人公 ネル子 「え、食べます?あー、朝から何も食べてないんですか…じゃあ、部長…食べさせてあげます♪」 ネル子 「ほら、病人が遠慮しちゃだめです。箱から出して……あ、やっぱフツーにラムネですね…あーん♪…ほら遠慮しちゃダメですよ?……ふふっ」 主人公無言で口を開く ネル子 「んっ、指ごと咥えちゃだめですよぉ♪やっぱり少しフラついてますね…味、どうですか?」 ネル子 「フツーにラムネ味ですか、まぁそうですよね。あ、箱に説明書が入ってます。ネタ商品ってこういうの凝ってるんですよね……なになに効能……恋愛、片思いとか、効果期間一月ぐらい……説明もテキトーです」 ネル子 「……あ、すいません!ごはん作るんでした。部長、待っててくださいね、美味しくて消化にいいものじゃんじゃん作っちゃいますから♪…ということでそこのお台所借ります♪」 ネル子 「~♪(鼻歌)」 箱を見てると、ネル子戻ってくる ネル子 「エプロン忘れました……あ、まだぼーっと箱見てます?もしかして効いてきちゃいました? ふふっ、部長の照れ屋さんに効く薬があればノーベル賞モノですね…なーんてです♪」 ネル子 「ではエプロン装着~♪~♪」