第11話 実験14日目(金) クゥ子の電話編2
電話の着信音
クゥ子 「こんばんわ、彼氏さん……警戒すると思ってネル姉の携帯からかけた」
クゥ子 「そんなに緊張しないでよ……ちょっと世間話でもと思ってさー」
クゥ子 「部長さんさ、ここ最近ネル姉にナニかした?」
クゥ子 「うんうん、そっかー、思い当たるフシがないかー」
クゥ子 「でもさ、ネル姉の様子がおかしいんだよね。一昨日は突然お赤飯炊いたり、昨日は鯛の尾頭付き出してきたし、今日はおせちまで作ろうとしてたんだよ?流石に止めたけど……」
クゥ子 「理由を聞いてもさー、ニヤニヤするだけで教えてくんないんだよねー」
ほんのりダークモードのクゥ子
クゥ子 「……カーテン、どうして最近部室のカーテンずーっと閉めてるの?普通にゲームしてるときは開いてるよね?」
クゥ子 「そういう気分かー。そっかー、そういう事もあるよね」
クゥ子 「じゃあさー、これはどうだろう?ネル姉の部屋から見つけたドラックストアのレシート……ごくうす1ダース入り?これ、なんだろうねー」
クゥ子 「ふーん、しらばっくれるんだー……じゃあコレは何かな?『部長としたいことメモ』これ、お姉ちゃんプレイにチェック入ってるんだけど?」
クゥ子 「……したの?お姉ちゃんプレイ(ダーク)」
クゥ子 「……私の……私の夢を……部長さん……今回ばかりは私もガマンの……」
ノック
ネル子 「クゥ子?私の携帯知りませんか?」
クゥ子 「くっ、部長さん?じゃあこれだけは言っておくね。例えアレのせいとは言えネル姉を不幸にしたら許さないから」
通話口で
ネル子 「あ、クゥ子、私のケータイ失くしてしまったので、私の番号にかけてくれませんか?」
クゥ子 「あぁ、ネル姉ちょうどよかった♪リビングに落ちてたから渡そうと思ってたんだ」
ネル子 「そうですかー、ありがとうございます」
電源切れる。