第14話 実験18目目(火)
ネル子 「……部室、行くの気まずいです……でもこんな時こそ平常心です!……普段と同じ、
ここはいつも通りに……」
ドアが開く
ネル子 「とぉわー、部長の愛の奴隷ネル子ただいま参上しました!さぁ、今日もいけない私にオシオキし
ちゃってくださ……は、はひ?」
ネル子 「きょ、今日も抱きしめるんですか……何か昨日より手馴れてます……ふぇ……んっ、ちゅ、ちゅ
っ……ぶ、ぶひょー、んっ、ちゅっ……はぁはぁ……あの、やっぱりこの後ベッド……ですか?……ちょ、ちょっと待ってください!」
ネル子 「ありがとうございます……深呼吸しますのでお待ちを……ヒッヒッフー……あ、これ何か生まれ
る奴でした……すー、はー、すー、はー……よし、バッチコイです!」
ネル子 「…………どうぞ……」
ネル子 「…………うぅ……やっぱりすいません!部長、私おトイレ行ってきます!」
場面転換 トイレで手を洗う
ネル子 「はぁ、またまた逃げてしまいました……だ、ダメです。どうしても部長を受け入れる事が出来ま
せん……この前までは幸せだったのに一体、一体どうしてなんですか?」
鏡を見るネル子
ネル子 「……トイレの鏡に聞いても答えてくれる訳ないですよね……やっぱりセッキョクテキニナールは
ホレ薬なんですね……追加で飲ませてから部長は明らかに積極的です」
ネル子 「部長とはイチャイチャしたいです……でも、今の私では逃げて部長を逆に傷つけてしまいます…
…」
ネル子 「……少し部長と距離をおきましょう……それしかありません……全部、私が悪いんです」
場面転換
部室のドアが開く
ネル子 「ただいま帰りました……」
ネル子 「……(思わず構えるネル子)」
ネル子 「……きょ、今日は部室で何をしましょっか?」
ネル子 「え、私がしたいことでいいんですか……じゃあー、部長とラブでプラスなコミュニュケーション
を……やっぱりいいです」
しょんぼりしているネル子
主人公ネル子の額に手を当てる
ネル子 「へ……あひゃ、な、何ですか部長!私の額に手を当てて……はひ、具合悪くないかですか……
そ、そんなこと……ないです……うううっ……へ?熱いですか……それは恥ずかしいからで……あああっ、大丈夫、大丈夫ですから……あ…ごめんなさい、部長の手を払いのけてしまいました……嫌な訳ではなくて……そのどうしたらいいか私……」
ネル子 「……」
また無理に流れを変えようとするネル子
ネル子 「あ!そうです!私、最近艦隊せれくしょんをはじめようと思ってたんです!部室の端のPCでや
っていいですか?」
ネル子 「では、私は隅で艦せれやってますので、御用があればお声がけください!」
逃げるようにPCへ
場面転換
ネル子 「ううぅ、気まずい雰囲気を打開するためにテキトーに流行モノに手を出しましたが正直全然わか
んないです……あぁ、また帝龍が大破してしまいました……大口叩くワリに弱いですね……はぁ、シミュレーションは苦手です」
ネル子 「あ、部長……お茶、ありがとうございます……はは、難しいですね。艦セレ……え、編成が無茶
苦茶だからダメなんですか?部長もやってたんですね」
後ろからマウスをカチカチと主人公
ネル子 「へ、後ろから手を回してなんですか!……あっ、編成してくれるんですね……んっ……ううっ、
この体勢恥ずかしいです…あひ……」
ネル子 「あっ……ありがとうございます!……も、もう大丈夫ですので!はい!あとは自分で何とかしま
す!」
スタスタと自分のゲームに戻る主人公
ネル子 「……部長ごめんなさい」