第15話 実験19日目(水)
ねるこけ
コトコトに込んでいる音
ネル子 「……はぁ」
クゥ子 「あ、今日カレーなんだ。なんか最近煮込み料理多くない?一昨日ビーフシチューで、昨日はとん汁だし」
ネル子 「……細かい料理が出来ないんです……なんだか頭がパンクしちゃいそうで……」
クゥ子 「……ネル姉、具合でも悪いの?……それとも彼氏さんと何か……」
ネル子 「ふふ、大丈夫ですよ……ちょっとモヤモヤしているだけです」
クゥ子 「そうなんだ……あ、そうだ!洗濯物溜まってたからしといたよ……ネル姉みたいに綺麗に出来ないけど……」
ネル子 「……クゥ子、すいませんね。私の仕事なのに」
クゥ子 「いいんだよネル姉、たまには私達もやんないと!スゥ姉にはお風呂掃除してもらってるから」
ネル子 「お姉ちゃんにまで……それぐらい私が」
立とうとするネル子をクゥ子が静止する。
クゥ子 「いいから!いいから!ネル姉はカレー見てて」
クゥ子風呂場の方へ歩く
ネル子 「とうとう、クゥ子達にまで迷惑をかけてしまいました……私は……何がしたかったんでしょうか
……」
遠くからクゥ子の声
クゥ子 「あー、スゥ姉、バスタブで寝ないでよー」
ネル子 「お姉ちゃんは相変わらずですね……あ、カレーの様子を見ないと」
フタを開ける
ネル子 「……少し焦げてしまいました……はぁ……」