頭とうなじのマッサージ、ひんやりローション頭皮ケア
03. 頭とうなじのマッサージ、ひんやりローション頭皮ケア
○サロン内、ベッド上
<状況>
星蘭と桔梗が向き合って座っている。
(星蘭)
お次はー、ヘッドエステ!
後ろに失礼しちゃうよー☆
んっしょっと、ふふっ☆
まずは頭皮全体を、
指先で揉みほぐしていくからねー。
《ヘッドマッサージSE》
(星蘭)
そういえば桔梗ちゃん、
うちの夢亜ちゃんとも、
仲良くしてくれてるそうじゃないか?
(桔梗)
うん、お友達になったよ。
(星蘭)
それは良かった☆
いやー、スカウト担当として、
ボクの目に間違いはなかったかな☆
《ヘッドマッサージSE》
(星蘭)
夢亜ちゃんって、
上級生からすっごく人気でさ☆
ほらあの子、ちっちゃくてツンツンしてるでしょー?
それが反抗期の妹みたいで可愛いって、
みんなにウケちゃってねー、ふふっ☆
《ヘッドマッサージSE》
(桔梗)
確かに、妹感はあるかも。
(星蘭)
でしょー?
あの妹感は一種の才能だよねー☆
ボクもつい撫で撫でしちゃうもん☆
《ヘッドマッサージSE》
(桔梗)
それ、夢亜が怒るんじゃない?
(星蘭)
ふふっ、よく分かったねー☆
『子供扱いしないで!』とか、
『先輩だってちびっ子ぺったんこのくせに!』とか、
可愛がると、いっつも口を尖らせてるよ、ふふっ。
《ヘッドマッサージSE》
(星蘭)
▽ふと真顔になって。
……あれ、いま思うと、
ボク、めっちゃ悪口言われてないかい?
(桔梗)
それは夜町先輩が悪いと思う。
(星蘭)
▽わざとらしく落ち込む。
うぇー!?
むむむ、桔梗ちゃんは夢亜ちゃんの味方かー。
ま、可愛い後輩ちゃんたちが仲良しなら、それで良し☆
《ヘッドマッサージSE》
《手櫛SE》
(星蘭)
よしよし☆
次はうなじのあたりをマッサージしていくよ☆
《うなじマッサージSE》
(桔梗)
夜町先輩、悪戯のお仕置きは終わったの?
(星蘭)
あー、湯浴み場のお掃除係かい?
いやぁ、先月でやっと解放されたよー。
うむむ、ボクはただ泡風呂がしたかっただけなのに、
あんなに怒ることないと思わないかい?
ただバスボムを投げ込んだだけだよー?
《うなじマッサージSE》
(桔梗)
……えっと、どれくらい入れたの?
(星蘭)
んー、個数はよく覚えてないけど。
一週間分くらいの売上、
全部バスボムに変えた気はするかな?
《うなじマッサージSE》
(星蘭)
でもでもー!
ボクの思い描いてた泡風呂は大成功☆
みんなも楽しそうだったし、結果オーライさ☆
《うなじマッサージSE》
(桔梗)
ん、ポジティブだね。
(星蘭)
ふふっ、そりゃあ、もう慣れっこだからねー?
これまで何回、
生徒指導室に連行されたと思ってるんだい?
(桔梗)
すごい説得力。
(星蘭)
ふふっ、でしょー☆
短い学園生活を全力で楽しむのが、何より大切なのさ☆
《うなじマッサージSE》
(星蘭)
……でも、泡が引いた後、
湯船がとんでもない色になっててさ。
さすがにヤバいと思って、
すぐに知らんぷりして逃げたよ、うん。
……速攻で先生と生徒会に捕まったけど。
《うなじマッサージSE》
(星蘭)
さてとっ。
いつもならここで終わりなんだけど。
▽怪しい笑みを浮かべて。
ふっふっふ。
今日はとっておきを用意してるよ☆
(桔梗)
嫌な予感しかしないかも。
(星蘭)
ちょ、なんでさ!?
嫌な予感なんて酷いじゃないか!?
ふふっ、ふっふふ☆
まぁまぁ、遠慮せずに受けてみなよー?
絶対気持ち良いからさ☆
新技の名前はズバリ!
ローションごりごり極楽昇天マッサージ!
(桔梗)
それ、本当に大丈夫なの?
(星蘭)
へーきへーき☆
ひんやりするヘアローションを使って、
指先で強めにマッサージするだけだから☆
▽サイドテーブルから瓶を取る。
……んしょ、っと。
《瓶を振るSE》
(星蘭)
ふふっ☆
そろそろ夏先になってきたからねー。
このヘアローション、毎年取り寄せるのさ☆
さらさらしてるから拭き取る必要もないし、
頭皮ケアにもすっごく良いんだよ☆
それじゃあ、何滴か頭に垂らしてっと。
ふふっ、いっくよー?
《ローション頭皮マッサージSE》
(星蘭)
ふっふー、どうだい?
スースーして気持ち良いでしょ☆
ゆったりなマッサージも良いけど、
たまにはしっかり、ゴシゴシするのも良いよね☆
(桔梗)
ん、結構気持ち良いかも。
(星蘭)
ふふ、でしょー?
変幻自在なボクのテクニック、
存分に味わうといいさ☆
《ローション頭皮マッサージSE》
(星蘭)
今度はさー、何か涼しくて、
楽しいことをできないかなって思ってるんだよねー。
山奥とは言っても、昼間は暑いしー。
(桔梗)
そういえばこの学園、プールないんだね。
(星蘭)
そうそう!
プールの授業、欲しかったなー。
この学園って、バレエとか、
社交界で役立つ授業を優先してるからね。
プール自体作らなかったみたいだし、むぅ。
《ローション頭皮マッサージSE》
(星蘭)
▽頭を捻って悪戯を考える。
それにしても、うむむ。
プール、プールかー。
……はっ!?
閃いちゃった☆
まずは湯浴み場を水風呂にするでしょー。
それでそれでー。
みんなに水着を配って、
水風船合戦とか面白いかも☆
《ローション頭皮マッサージSE》
(桔梗)
湯浴み場って、最後に誰が使うの?
(星蘭)
んー、最後に湯浴みする子かー。
大体、遅くまで残ってる生徒会の子達かなー。
残念だけどあの子達には、
冷水に浸かってもらうことになるね……。
《ローション頭皮マッサージSE》
(桔梗)
うん、絶対怒られるね。
(星蘭)
▽怖いけど強がる。
ま、まぁ?
生徒会のお叱りなんて、怖くないしー?
(桔梗)
声が震えてるよ。
(星蘭)
べ、別に震えてなんていないさー☆
……前回書かされた、地獄の反省文、
ちょっぴり思い出してただけ。
こ、こほんっ!
《木櫛髪梳きSE》
(星蘭)
さてさて、これくらいにしとこっか☆
頭皮の保湿ローションだから、
今回は洗い流さなくて大丈夫だからねー☆