綿棒でお耳掃除
04. 綿棒でお耳掃除
○サロン内、ベッド上
<状況>
星蘭と桔梗が向き合って座っている。
(星蘭)
次はお耳掃除をやっていくよー☆
そこの枕に頭を乗せてね☆
(桔梗)
うん、分かった。
▽右耳を上にして横になる。
(星蘭)
……んむむ?
ふふっ、右耳を上にしてくれてありがと☆
桔梗ちゃんも、すっかり施術に慣れてきたね☆
さてさてー、綿棒、綿棒、っと。
ふふっ、早速お掃除していくからねー☆
《右耳綿棒SE》
(桔梗)
夜町先輩の下着って、他の二人とは違うよね。
(星蘭)
ふふっ、ボクのセンスに気付いたかい?
着てみたい下着がたくさんあるからね☆
色々なコンセプトに沿って、
その都度ブランドを変えてるのさ☆
《右耳綿棒SE》
(桔梗)
今までどんなのを着てきたの?
(星蘭)
うーん、今までかー。
メイドさん、天使さん、ナースさん、猫ちゃん、
色々と着てきたかな☆
《右耳綿棒SE》
(桔梗)
なんか、コスプレみたい?
(星蘭)
ふふっ、確かにコスプレみたいかもね☆
だって可愛いんだもん☆
この学園、お嬢様学校だからさー。
清楚な服にしか触れて来なかった子が多くて、
こういう下着が珍しくて好評なのさ☆
《右耳綿棒SE》
(星蘭)
桔梗ちゃんも、欲しい下着があれば言ってね☆
ボクの仲間にしてあげようじゃないか☆
(桔梗)
ん、わたしはいいかな。
(星蘭)
ちょ、即答!?
▽少し拗ねながら。
断られるのは慣れてるし、別に良いけどー。
むむぅ……絶対似合うと思うんだけどなー。
《右耳綿棒SE》
(星蘭)
月乃ちゃんと夢亜ちゃんにプレゼントしても、
いっつも『要らないです』って返されちゃうんだよー。
《右耳綿棒SE》
(桔梗)
夢亜が小さな下着を渡されたって言ってたね。
(星蘭)
ああー、研修中のことかなー?
ボクとっておきのショーツをプレゼントしたのに、
『えっちすぎます!』って全力で突っ返されたんだ……。
でもでも!
デビューしたての新人ちゃんが目を惹くには、
インパクトが一番だからねっ。
ってわけで、際どいのをプレゼントしたのさ☆
《右耳綿棒SE》
(桔梗)
ん、それは夜町先輩のチョイスが……。
(星蘭)
まぁ……うん。
ちょっとは反省してるさ……。
後で自分でも穿いてみたけど、
さすがに紐すぎてびっくりしちゃったし……。
こ、こほんっ。
《右耳綿棒SE》
(星蘭)
さて、次は左耳を見せてくれるかい?
(桔梗)
うん、分かった。
▽左耳が上になるよう寝返り。
(星蘭)
ふふっ、それじゃあこっちもー。
お耳の壁を、すりすりってしちゃうよー☆
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
んむー、夢亜ちゃんは結局、
月乃ちゃんのお気に入りブランド、
愛用し始めちゃったんだよねー。
どうやら好みのデザインがあったみたいでさー。
(桔梗)
そうなんだ。先輩の下着、綺麗だもんね。
(星蘭)
むむー。
ボク的にはさー、月乃ちゃんの方が、
攻めたデザインの下着だと思うんだけどなー。
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
ほら、お腹辺りの布に穴が空いてるショーツ、
最近よく穿いてるんでしょ?
シースルー愛用家のボクから見ても、
それは大胆だと思うんだよっ。
桔梗ちゃんもそう思わないかい?
(桔梗)
ん、あまり変わらないんじゃないかな。
(星蘭)
あー、ふふっ。
まぁ桔梗ちゃんは、
あまりその辺を気にしないタイプだったっけ?
それとも、慣れて来ちゃったのかなー?
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
まぁ、他のお客さんからしたら、気になっちゃうよねー。
月乃ちゃんが凄いのを着てたって、
すぐ噂になっちゃってさ☆
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
……ボクもあのブランド、試してみようかなー。
(桔梗)
夜町先輩は、今のままが合ってると思うよ。
(星蘭)
▽一瞬ぽかんとして。
……ほぇ?
ふふーん、桔梗ちゃんってさー、
不意に嬉しいこと言ってくれるよね☆
▽自分に言い聞かせるように。
キミの言う通り、
……ボクはボクらしく、いないとね。
ふふっ、ありがと☆
さっすが、天性の人たらしちゃんだね☆
そりゃあ月乃ちゃんも落とされるわけだー☆
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
そういえば、
夢亜ちゃんのコースにも、一度行ったんだってね?
(桔梗)
うん、先輩からお願いされて。
(星蘭)
ふふっ、なるほど、そういう経緯かー。
月乃ちゃんも、先輩らしくなってきて嬉しいな☆
夢亜ちゃんの下着を揃えるのとかも、
最初の時に全部やってくれたし☆
いやー、頼れる後輩を持って、
ボクは誇らしいよ☆
《左耳綿棒SE》
(桔梗)
夢亜の衣装、先輩たちのプレゼントなの?
(星蘭)
そうそう、最初の下着はボクらのプレゼントさ☆
ボクの案は速攻で却下されたから、
月乃ちゃん主導だったけど、ぐぬぬ……。
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
桔梗ちゃんも、夢亜ちゃんの下着見たでしょー?
月乃ちゃんのカタログから選んだんだけど、
『ちょっとオトナ過ぎませんか!?』って、
夢亜ちゃんがあたふたしながらツッコんでたね☆
月乃ちゃんも、お顔真っ赤にしてたっけ☆
いやぁ、二人とも可愛かったなー☆
(桔梗)
夜町先輩は慣れすぎてるのかもね。
(星蘭)
ふふっ、確かに☆
ボクはサロン在籍三年目だし、
さすがに慣れちゃったよー☆
あと、湯浴み場はみんな一緒でしょ?
特に何も感じなくなってきたっていうか☆
《左耳綿棒SE》
(星蘭)
まぁ、月乃ちゃんが慣れるには、
まだまだ時間が掛かりそうかなー。
在籍生の特権を使って、
湯浴みも時間外にしてるみたいだし?
(桔梗)
先輩、お仕事は大丈夫なの?
(星蘭)
ふふっ、心配は要らないよ☆
ボクも気になって、聞いたことがあるんだけどさ、
施術中は一生懸命で、気にする暇もないんだって。
▽ニヤニヤしながら。
……ふふっ。
桔梗ちゃんの時以外はね☆
(桔梗)
……? どうして?
(星蘭)
ふっふっふー。
理由は自分の胸に聞いてみるんだね☆
……さて、左耳も終了っと☆