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ざっくりよくわかる妖弧講座コン狐編

コン狐 「ふぅ、今日もご老公は爽快な善行っぷりでしたね!ただ、出会えーからの悪役との立ち回りは大部 屋のレベルが低かったなぁ、それを加味すると今日は評価、乙っと・・・あ、これ趣味なんです。水戸公門評価ノート」 趣味時代劇鑑賞なコン狐 主人公 「・・・・・・」 コン狐 「あのー、狐につままれた顔をしてどうしたんですか?狐・・・あ、そうだった。私が妖弧見習いの件 について、の質問ですよね。すいません、私、おじいちゃん以外の人と時代劇を一緒に見るのが初めてでつい楽しくなっちゃって・・・」 主人公 「そういえば、学園長をおじいちゃんって、言ってたよね」 コン狐 「はい、学園長は私のおじいちゃんです。そのへんから説明ですね。」 主人公 「うん」 コン狐 「私達狐は、100年生きると妖狐に転生するんです。理由はわからないですけど、そういうもの みたいです。ふるーい文献にもそういうのいっぱい書いてありますし、私も狐時代に100年生きて人間になったわけです。ただあんまり記憶はないんですよね」 主人公 「う、うん」 コン狐 「それで、転生したばかりの私をおじいちゃんが拾って育ててくれたんです。あとで聞いたら、 おじいちゃんは国の機関・・・確か妖務省だっけ?の偉い人みたいで、妖弧になりそうな狐を拾って育てるのもお仕事みたいなんです。そうして育ててもらった私はこの学園に通っているわけです!」 主人公 「う、うん・・・終わり?」 コン狐 「へ・・・・・・はぁ、説明終わりですけど」 受け入れられない主人公とこれ以上話すことがないコン狐軽い沈黙 主人公 「何かさ、もっと色々あるんじゃない!?妖狐が学園通ってるんだし」 コン狐 「他にですか・・・うーん、細かい事情は色々あるみたいですけど、別に私は毎日が楽しいから気にし ていません。だからあなたも気にしないで一緒に善行部でいいことを一緒にしましょうよ♪」 主人公 「本当に・・・これは現実・・・なのだろうか」 コン狐 「んー、まだ現実を受け入れていないみたいですね。では・・・・・・変化解除半妖モード、・・・えい!」 コン狐半妖モードへ コン狐 「えへへ、夢でも幻でもなく私は妖弧ですよー、ほら、半妖モードになれば尻尾も生えてますしー、 耳も頭にくっついてますよー」 主人公 「ま、マジ?」 コン狐 「・・・触ってみます?・・・尻尾とかオススメですよ」 主人公 「う、うん」 コン狐 「どうぞー・・・んっ、どうですか、モフモフしてるでしょ?えへへ、これ冬場は抱いて寝るとあった かいんですよ。んっ、もっとしっかり触っても大丈夫ですよ。んっ、ちょっとだけなら動かせるんです、んっ・・・ほら。動いたでしょ?えー動きました!じゃあ、しっかり握ってみてください・・・んっ・・・・ん・・・えい・・・わかりました!?」 主人公 「ほ、本物・・・」 コン狐 「はい、本物です!本物の妖弧見習いです。やっと信じましたねー。耳も触ってみます?」 主人公 「あ、うん・・・」 コン狐 「んっ・・・ひうっ!あっ、言い忘れましたけど、耳は敏感なんで優しく触ってくださいね・・・んっ・・・ あっ・・・はい・・・半妖モードはこの耳で遠くの音も聞けるんです、あひっ、裏弱いんです・・・んっ、耳も動かせますよ・・・んっ、んっ、ほら動きましたよ、ピクッってぐらいですけど・・・んっ・・・耳・・・撫でかたうまいですね・・・んっ・・・んっ・・・あっ・・・うぅ・・・えへへー・・・気持ちいいなぁ・・・はっ!」 主人公 「・・・なんか楽しいな」 コン狐 「は、離してください!うぅ、狐は気高い生き物なんです!ちょっと耳を撫でるのがうまいからって 私を手懐けたと思わないでくださいね!(ムスッ)」 主人公 「い、いや別に(いやそっちが触れと言ったじゃん)」 コン狐 「ふぅ、まぁいいです。私が妖弧なのはわかってくれましたよね。では次に善行部、通称ぜんぶに ついての説明をしますね」 主人公 「うん」 コン狐 「『ぜんぶ』はとにかくいいことをしようとする部活です。他に活動目的はありません」 主人公 「なんでそんなことするの?得でもあるの?」 コン狐 「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました。何故いいことをするのか!それはですね。ズバリ私が将来、 仙弧サマになりたいからです」 主人公 「?」 コン狐 「仙弧サマというのは私達妖弧の中で一番たかーい位の方で、いいことをいっぱいした妖弧が1000年 生きるとなれると言われています」 主人公 「そ、そんなに生きられるのか妖弧・・・」 コン狐 「だから私は毎日いいことをして長生きをして将来は仙弧サマになるんです。そしてこれがその秘密 兵器です。善行スタンプカード!でーん」 ナゾのスタンプカードを取り出すコン狐 コン狐 「いいことをしたら、ここにスタンプを押すんです。こんな風に・・・いっちぜーん♪これで今日も 一日一善です。さっきのゴミ拾い分ですね」 コン狐 「どうですかこのスタンプ、狐をデザインしたんです、かわいくないですか?あ、そうだ、部員に なるんだったら、あなたにも・・・はい、善行スタンプカードあげます」 スタンプカードを渡す 主人公 「いや、でも俺人間だし」 コン狐 「まぁまぁ、そう言わずに受け取ってください。人間は仙弧サマにはなれませんけど、代わりに スタンプがたまったら私がご褒美あげますから♪」 主人公 「・・・何?」 コン狐 「・・・ご褒美が何かですか?うーん、スタンプが溜まるまでに考えておきますね。それでは早速その スタンプカードに・・・いっちぜーん♪えへへ、さっき一緒に水戸公門を見てくれたお礼です。楽しかったですよ」 主人公 「ど、どうも」 コン狐 「それじゃあ、今日から1ヶ月、一緒にいいことしましょうね♪」