Track 4

撫猫さんとその後

いつもの仕事帰りの主人公 玄関のドアが開く 撫猫 「おかえりなさいませ、旦那様……今日も一日お疲れ様でした」 主人公「ただいま」 撫猫 「上着と鞄をお預かりしますね……はい」 靴を脱いでいる 撫猫 「今日はいつもよりお早いんですね」 主人公「早く帰りすぎちゃったかな?」 撫猫 「いえいえ、とんでもありません。私も旦那様と一時でも長くご一緒出来て、嬉しく思いますよ」 靴を脱ぎ終え茶の間に向う二人 撫猫 「旦那様、まだお夕食の用意には幾分かかかりますので、先にお風呂をどうぞ」 撫猫 「今日は蜜柑湯にしてみました。昨日のみかんの皮を使ったんですよ」 主人公「蜜柑か……そういうお湯もあるんだ」 撫猫 「はい、とても湯冷めしにくいんですよ……最近は冷えてきましたからね。旦那様も風邪を引かないよ うにです」 撫猫 「それと……」 主人公「?」 撫猫 「お昼に辛いもの、食べましたよね?……ふふ、猫の嗅覚は敏感なんです。ごゆるりと浸かってくださいね」?