撫猫さんとその後
いつもの仕事帰りの主人公
玄関のドアが開く
撫猫 「おかえりなさいませ、旦那様……今日も一日お疲れ様でした」
主人公「ただいま」
撫猫 「上着と鞄をお預かりしますね……はい」
靴を脱いでいる
撫猫 「今日はいつもよりお早いんですね」
主人公「早く帰りすぎちゃったかな?」
撫猫 「いえいえ、とんでもありません。私も旦那様と一時でも長くご一緒出来て、嬉しく思いますよ」
靴を脱ぎ終え茶の間に向う二人
撫猫 「旦那様、まだお夕食の用意には幾分かかかりますので、先にお風呂をどうぞ」
撫猫 「今日は蜜柑湯にしてみました。昨日のみかんの皮を使ったんですよ」
主人公「蜜柑か……そういうお湯もあるんだ」
撫猫 「はい、とても湯冷めしにくいんですよ……最近は冷えてきましたからね。旦那様も風邪を引かないよ
うにです」
撫猫 「それと……」
主人公「?」
撫猫 「お昼に辛いもの、食べましたよね?……ふふ、猫の嗅覚は敏感なんです。ごゆるりと浸かってくださいね」?