Track 2

私が部長に個人レッスンしちゃいます

第二話 イベントフラグ ネル子 「ねぇねぇ、部長、ゲームでもして遊びましょうよー」 主人公 「今マンガで忙しい」 ネル子 「え、マンガを読むのにいそがしい?じゃあじゃあ部長、今度の日曜日デートいきましょうよー」 主人公 「親戚の集まりあるから無理」 ネル子 「・・・親戚の集まりで無理・・・・・・、先週も先々週もそう言ったじゃないですか、親戚いっぱいいるんですか?牙一族とかなんですか?」 ネル子 「はぁーもういいです、今日も放課後部で部長とただダラダラ、はぁ、これで付き合ってるって言えるのでしょうか。そろそろ京都編とか、人誅編とか新章突入的イベントでも起きませんかねぇ、ふむぅ、あっ!そういえば、テスト2週間前です、部長は勉強してます?」 主人公 「別にー」 ネル子 「おー、余裕ですねぇ。もしかして部長成績いいんですか?」 主人公 「・・・・・・普通」 ネル子 「ふ、普通ですか、なんかこういう特徴のないラノベ主人公的なところも私は好きですよ!」 主人公 「そういうネル子は?」 ネル子 「え、私ですか?ふふん、実は私、結構成績いいんですよ」 主人公 「え・・・・・ギャグ?」 ネル子 「ギャグじゃないです!ちゃんと私の名前廊下に張り出されてました!」 主人公 「え、だってネル子なんていう名前みたことないぞ」 ネル子 「え、ネル子なんて名前を掲示板で見た記憶がない?そりゃそうですよ!それは本名じゃなくてアダ名です!うぅ、部長にすら本名を忘れられるなんてショックです・・・・・・」 主人公 「わ、悪い」 ネル子 「信じてくれました?この前のテストでは15位でしたから、上位10%には入ってますよ」 主人公 「いつも寝てるくせに意外だ」 ネル子 「意外?ふっ、逆に考えてください。成績がいいから寝ていても怒られないんです。伊達にネル子と呼ばれてはいません・・・・・・不服ですが」 主人公 「な、なるほど(こいつの意外な一面を見た気がする)」 ネル子 「ふふっ、納得してくれました?そういうわけでテストの心配は無問題(モウマンタイ)です。ふっふーん!」 胸を張るネル子 主人公 「おぉー」 ネル子 「はっ、部長が今私を憧れの眼差しで見ています!これは好感度をアップするチャンス、部長!」 主人公 「な、何?」 ネル子 「今日からテストまで2週間、放課後部で一緒に勉強をしませんか?私が部長に個人レッスンしちゃいます」 主人公 「え、めんどい」 ネル子 「めんどいとか言わないでくださいよぉ。私、部長のためなら一肌脱いじゃいますから、ということでさしあたり制服を脱ぎます!はらり(自前効果音)」 主人公 「やめれ」 アイアンクロー ネル子 「あうぅぅ、ひぃ、はい、調子に乗りまひた、服着ますぅ!うぅ、一緒に勉強しましょうよぉ。一人よりも二人です。愛と友情のツープラトンのほうが威力が高いんですぅ。ゲージは2本消費しますが」 主人公 「はぁ、わかったから、ジョス学懐かしいな」 ネル子 「え、OKですか!ありがとうございます!!」 主人公 「で、どうすれば?」 ネル子 「じゃあさっそく、部長の得意科目と苦手科目教えてください」 主人公 「うーん、現代文は得意、あと数学も、でも古文はわかんない、あと生物も苦手、      英語と日本史はそこそこ」 ネル子 「ふむふむ、得意は現代文と数学、苦手が生物と古文、英語、日本史はそこそこっと。なるほど、オーダー了解です。それじゃあ、最初の1週間で苦手な生物と古文をフェイタルKOしちゃいましょう。あとの教科はそれからでも十分間に合います」 主人公 「お、おう」 ネル子 「大丈夫です、私が部長の成績をチョレンジのマンガの主人公のごとく押し上げちゃいます!」 ネル子 「そして部活と勉強を両立!というかむしろ部活で勉強ですが。それじゃあ、今日はもう遅いんで明日から本気出しましょう」 ネル子 「あ、でもその前に保険体育の実技を部長と二人でしたいなぁなんて、って何フラットに一人で帰ろうとしてるんですか!まってくださいよぉ、うぅ最近部長のスルースキルの上がり方がインフレ気味です」 ドアを閉めて鍵をしめる ネル子 「明日から、部長と勉強ですねー、えい、また腕組んじゃいました。このまま一緒に帰りましょうよ」 主人公 「やめろよー、見られたら恥ずかしい」 ネル子 「えへへー、いいじゃないですか。裏門から遠回りして帰れば見られませんよ。ふふっ、明日からの授業料だと思って諦めてください♪」 主人公 「・・・・・・はぁ、わかったよ」 ネル子 「にへー、じゃあスニーキングミッションで一緒に下校です」