Track 3

サプライズなんてらしくないわね/電車の中で悪戯はやめなさい

;登校シーン 「普段よりも早めに出るといつもの通学路もちょっと違う風景ね……これ、嫌味よ? ええ、判っていたなら良いわ」 「……で、お父さんと母さんはどうしてまた、朝早くからデートなんてしゃれ込んでるのよ」 「……CMを見て、それで美味しそうだったから、ねぇ……あの人達のそういうのには慣れてるつもりだけど、本当に行動が早いというか、思い立ったが吉日な人達ね」 「……そういう意味では、あなたは本当にあの人達の子供よね。性格がよく似てるわよ? 思い立ったらすぐに実行したり、大事な事を言わないまま行動したり……ええ、もちろんこれもさっきの事についての嫌味よ?」 「少しは反省して欲しいものね。あなたの事、嫌いじゃないし、信じているつもりだけど黙ってああいう事を急にされると、不安になることもあるのよ?」 「さっきだって、先に言ってくれれば……いえ、良いわ。あんまりしつこく言っても仕方ないしね。で、あなたはさっきから何で私の事をチラチラ見てるのよ?」 「……手を繋ぎたい、ね。ふふ……いえ、別に嫌じゃないわ。ただ、そういう普通の恋人のような事、私達はあまりしてこなかったから、順序を考えると変な話だと思っただけよ」 「そうね……少し通りを外れましょうか。今日は時間に余裕があるし、人通りの少ない場所なら構わないわ。さすがにうちの学生が良く居る場所だとね、噂されると面倒でしょう?」 「ええ、それなら問題無いわ。それじゃ、こっちに行きましょうか」 ;少し間 「……はい、ここなら良いわよ。手、繋ぎましょうか……何よ、今更照れるなんて。そんな反応しないでくれる? 正直、こっちも反応に困るわ」 「ん……あなたと手を繋いで歩くなんて、本当に数えるくらいしかしてないわよね……考えてみると、普通の恋人がする事ってあんまりしてないわよね」 「そうね、少しは残念よ? 私だって女だし、少しくらいは普通の恋人という物に憧れもするわ……そんな意外そうな顔をされると、正直腹が立つわね。あなたは私の事をどういう風に思ってるのかしら」 「普通の恋人らしいことは何かって? そうね……こういう風に手を繋いで登下校をしたり、デートをしたりとかかしらね」 「登下校は……まぁ、仕方ないわね。私達は姉弟だから、どうしても周りに気をつけないといけないし、そういう意味じゃデートも似たような物ね。一緒に出かけることはあるけど、近場だと知り合いに見つかった時に言い訳が出来るような場所にしか行かない物」 「……ええ、そうね。きっと私は周りとか、実の姉弟とかそういうのを気にしない場所に行ってみたいのね。ふふ、時々鋭いことを言うのね、あなたは……でも、そうね……それはきっと私の偽り無い本心だと思うわ」 「……ふふ、ええ。デートね、そうね、しましょうか。いつする? ……って、待ちなさい。今日の学校が終わったらって……だから、どうしてそう、思い立ったらすぐに……いえ、良いわ。別に嫌じゃないしね」 「なんでもかんでも怒る訳ないでしょう? 私が怒るのはあなたが無茶をしたり、悪い事をした時だけよ。まるで私が短気みたいな言い方をされるのは心外だわ」 「そうね、帰りは食事をして帰りましょうか。お父さんと母さんが食べに行った食事、少し気になるし……何を食べに行ったのかは知ってるわよね?」 「そう、ちゃんと把握してるのね。それじゃあ、放課後に行きましょうか。ふふ、楽しみにしてるわよ?」 ;4~5秒間を開けて ;電車のガタンゴトン音を少し慣らして、フェードアウト 「……甘く見ていたというか、あなたの思いつきの行動力を忘れてたわ……いえ、良いんだけどね」 「呆れてるって……それは当然、呆れるわよ……電車に乗って、もうすぐ一時間よ? しかも、特急電車で移動って、どこまで行くつもりなのかしらね……」 「そうね、確かに朝はちょっと遠くまで行ってみたいと言ったわ。でも、まさかその日の内にちょっとした旅行のような距離を移動するとは思わなかったわ」 「まぁね。明日から休みだし、別に遅くなっても良いんだけど……お父さんと母さんもお土産よろしくなんて、気楽なことを言ってたしね」 「……ところで、あなた、お金はどうしたの? バイトもしてないし、そんなにお金を持ってるとは思えないけど……ああ、そう。なるほどね、意外ね、ちゃんと貯金があったのね」 「……ふふ、いえ、意外だけど……正直に言えば嬉しいわ。サプライズに嬉しいのは女としては当然よ? それに周りに人も居ないから……確かにこうして手を繋いでも、平気よね」 「普通の電車だと向かいに席があるし、立ってる人も居るからね。こういう事をするのは嫌だけど、特急電車なら飛行機と同じで並んだシートだからね……周りに人が居ないなら、少しくらいはこういう事もするわよ」 「……ええ、そうね。普段はこんな事しないし……意外そうな顔をされても仕方ないわね。ただ、今日は……あなたが普段よりも凄く『らしく』振る舞っているから……ふふ、ええ、上機嫌なのよ?」 「嬉しいに決まってるじゃない。ちゃんとデートに誘ってくれたり、朝も別におはようのキスは嫌じゃないのよ? ……できればお父さんと母さんが居ない事を先に教えてくれれば良かったんだけどね」 ;喘ぎ声というよりは吐息という感じです 「ん……? せっかく人が手を繋いでいたのに、手を離して……こら、どこ触ってるのよ、もう……ん……太もも触ってるのは判ってるわよ。そうじゃなくて……こんなところで何を考えてるって事を……あ、んぅ……ん、ん……」 「ご褒美が欲しいって……まったく、そういうところは全然変わらないというか……でも、駄目に決まってるでしょう? 確かに人は居ないけど、だからって電車内なんだから……こら、だから人の話を……ん、は……は、ふ……ん、くぅ……ふ、は……ぁ、んぁ……」 「ん、くぅ……ふ、は……なんだか、変ね……あなた、今日はいつもとちょっと違うわ……何かあったの?」 「……生き方を変えてみようと思った? 何でまた、急に……ああ、そう……昨日読んだ本の影響ね……そんな事だと思ったいたけど」 「でも、だからといってこういうのは駄目に決まって……ん、は……ふぁ、は……だから、太ももを撫でるのを止めなさい……ん、ぁ……ふぁ、はぁ……あ、んぁ……は、ふぁ……ん、くぅ……」 「太もも、撫でないで……ゾクゾクしてくるから……ん、ぁ……ぁ、んぁ……は、は……ん、ふぅ……は、ぁ……ふぁ、は……ん、く……は、ふぁ……は、は……ふぅ、はぁ……」 「本当に……本当に、あなたは……思い立ったら止らない人ね……ええ、判ってたつもりよ、でもね、まさかここまでとは思ってなかっただけ……ん、は……ふぁ、は……んぁ、は……ん、はぁ……はぁ、ふぁ……」 「嫌とか、そういうのじゃなくて……ああ、もう……確かに人は居ないけど、だからって……こんな場所で、こんな事して良い訳……んぁ、は……あ、ふぁ……あ、あああ……ん、くぅ……んぁ、は……ふぁ、は……あ、んぁぁ……」 「脚、開いてって……無理言わないで。むしろ、止めようとしてるのに……ん、強引に手を入れるのはやめなさいって……あ、は……んぁ、は……ふ、は……は、は……ん、くぅ……ふぁ、はぁ……」 「本当に、もう……何で、あなたは……いえ、良いわ……その代り、何かあって怒られても全部あなたのせいにするんだから、覚悟しておきなさいよ……んぁ、は……は、ふぁ……ん、はぁ……は、ぁ……」 「ん、はぁ……判ったわよ、脚を開けば良いんでしょう……まったく、言い出したら聞かないんだから……ん、は……ほら……これで……良いんでしょう?」 「素直って……止めてもやめないのに、無理に抵抗したってどうしようもないでしょうが……それとも、やめるつもり、あるの?」 「無いなら、そういうのは言わないで欲しいわ……素直にあなたがやめれば、それで済む話なんだから……ん、はぁ……んぁ、は……ふぁ、は……ん、くぅ……ふぁ、はぁ……あ、んぁ……は、ふぁ……ん、くぅ……は、ぁ……」 「んぁ、はぁ……は、ぁ……ふぅ、は……あまり、激しくしないで……本当に声漏れちゃうから……人が居なくたって、誰か来たらどうするのよ、馬鹿……んぁ、は……ふぁ、は……は、は……ふぁ、はぁ……んぁ、はぁ……は、ぁ……んぁ、ああ……は、んぁ……」 「ん、はぁ……ん、ふぅ……は、ふぁ……濡れてるって……だから、どうしてあなたは一々そういうのを報告するのよ……恥ずかしそうにするのが良いって……まったく、覚えてなさいよ、今度は私がやり返すから……んぁ、は……ふぁ、は……あ、んぁ……は、ふぁぁぁ……」 「私にそういう事を言わせたり、こういう顔を見たいとか……本当にあなたはヘンタイだと思うわ……前々から思っていたけど、今日は特にそう思う……」 「照れないで、本当にどうかと思うから……褒めてもいないわ、どうしてそう、自分の都合の良いように……あ、んぁ……ふぁ、は……は、んぁ……あ、あああ……ん、くぅ……んぁ、は……は、ふぁ……は、ぁ……ふぁ、はぁ……」 「んぁ、は……は、ふぁ……ん、ちゅるぅ……ちゅぱ、くちゅ……ちゅ、ちゅぅ……ねぇ、何だか朝にも似たような事があった気がするんだけど……ん、ちゅるぅ……ちゅぱ、くちゅ……ちゅ、ちゅぅ……だから、人の話を少しは聞きなさいって……んぁ、は……ん、ちゅるぅ……ちゅぱ、くちゅ……ちゅ、ちゅぅ……ちゅ、ちゅぅ……ん、ちゅう……」 「ちゅぱ、ちゅ……ん、ちゅ……ふぁ、は……んぁ、は……本当、自分勝手な人……少しはこっちの都合も考えて欲しいわ……あ、んぁ……は、ふぁ……ん、んぅ……はぁ、んぁ……」 「ちゅぱ、ちゅ……れろ、ちゅ……ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……くちゅ、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……れろ、ちゅ……んぁ、は……は、ふぁ……ぁ、んぁ……は、は……んぁ、は……ふぁ、ぁぁ……ひぁ、ぁぁ……んぁ、ふぁ……」 「ん、くぅ……ふぅ、は……は、ぁ……ん、んぁ……ふぁ……ん……あまり、激しくしないで……服、替えも無いんだから……下着はもう諦めてるわよ。着いたら着替えを買えば良いしね……でも、服まで汚れると、それで歩かなきゃいけないんだから、こっちの事も考えなさい」 「ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅ……ちゅる、ちゅぱ……ちゅぅ……ん……あら……もう良いの? 珍しいわね……素直にやめるなんて……いえ、素直じゃないわね。ようやくだし……でも、どういう心変わり?」 「……ああ、そうね。目的地に到着するから……本当、あなたって人は自分勝手というか……こんな中途半端な状態で……いえ、何でも無いわ」 「で、目的地に到着と言う事は次の駅なのよね? そこが目的地? ……違う? また乗り換えるの? 良いけど……随分と遠くまで行くのね。そろそろ目的地を教えて欲しい所だけどね」 「まぁ、良いわ。あなたに任せると言ったんだもの、任せるわ……ただ、お父さんと母さんが食べた物を食べるって話は……そうよね、忘れてるわよね……ふふ、いえ、怒ってる訳じゃないわ。ただ、やっぱりそういう所があなたらしいなって思っただけよ」 ;3~5秒間 ;レストラン音ガヤ音流してフェードアウト 「……ねぇ、一つ聞いても良い? あなた、私の知らないところで本当に怪しいバイトとかしたりしていない?」 「そりゃ、驚くわよ……まず、ここに来るまでにも驚いたけど、夕食でこんなところに来るなんてね……前にテレビで見たとき、確かに行ってみたいと言ったわよ? 言ったけどね、まさか本当に連れてこられるとは思わなかったもの」 「……ええ、もう……驚いてばかり。今日のあなたは本当にいつもと違う感じで……嬉しい反面、少しだけ……ううん、何でも無いわ」 「それよりも、本当に良いの? 結構な出費だと思うけど……ここも安くはないわよ? ……そう、本当に良いのね……良いわ。じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うわ」 「ええ、ここまで来たらね。今更遠慮すると逆にあなたの気持ちっていうのを考えて無いかもしれないと思い改めたのよ。実際、思いつきの様な行動とはいえ、ここまでしてくれたらね、あなたの男気というのか。そういうのも考慮した方が良いのかな、って思ってね」 「……ええ、そうね。ここはあなたの気持ちというのを戴こうと思うわ。それじゃ、楽しく夕食にしましょうか」 ;ガヤ音 フェードアウト ;3~4秒ほど間で時間経過表現 「んー……美味しかった……ふふ、ええ。とても満足……本当にね、ありがとう」 「今日のあなたには驚かされることが多いわ……ふふ、たまにはね、こういうのも悪く無いかもしれないわ」 「……そうね、たまには、かしら。普段は……いつも通りのあなたで良いわよ? 無理はしなくて良いし、背伸びもそんなにしなくて良いわ」 「……それはね、確かに誕生日とか、そういう特別な日はきちんとして欲しいし、朝もできれば自分で起きて欲しいし、自分勝手なところは少し直して欲しいし、できれば勉強もね、別に学年のトップ10に入って欲しいとは思わないけど、赤点ギリギリよりはせめて半ばくらいは維持して欲しいし……あら、言ってみると意外と変わってほしいところ、あるのね」 「ふふ、冗談……じゃないけどね、良いのよ、普段通りで。凡庸で、鈍才で、平凡で、鈍感で、そうじゃないと、私の方の調子まで狂っちゃいそうだというのは今日痛感したわ……褒め言葉に聞こえない? そうね、言ってて自分でも褒め言葉とは思えないわ」 「どこが好きになった、ねぇ……難しい質問ね。それこそあなたは私のどこを好きになったの?」 「……胸とか体つきとか? そう、身体目的だったのね、悲しいわ……ふふ、冗談だって判ってるけどね、でも、そういう時はもっと良い褒め言葉を言って欲しいわ」 「……ふふ、そうね。そこでいきなりドキリとする様な事を言われたら、やっぱりあなたじゃない気がするわ。本心は……そうね、後で改めて聞いてあげるから、今はそれで良いわ」 「ただ、たまにはこういう風に背伸びをしたあなたを見るのも……うん、悪く無いわね。いつもこうだとどうかと思うけどね、たまになら……頑張って背伸びしているあなたを見るのはとても良い気分よ」 「それで、この後はどうするのかしら? 学校が終わってすぐに来たから、少しはゆっくりできるけど……行きたいところがあるの?」 「ええ、良いわよ。ここまで来たんだもの、最後まであなたにお任せするわ……よろしくね、私の彼氏さん?」 ;少し間 3~5秒