STAGE4:湯浴
[お風呂場・なんだかんだかなり激しめに愛されてしまった少女]
うぅ……結局また流されてしまった……
何が少しだけ、だ。
私はお前と違って体力がないんだから、あまり無茶をさせないでくれよ……
(主「だって朝、ちゃんと最後までって言ってたよね」)
いや……確かに朝はそう言ったが……その時々のコンディションとか心構えとかがあるだろ?
全くお前は……
あ、ほら。首のとこ、痕になってるじゃないか……(鏡を見つつ)
別にどこに行くわけでもないんだが、肌が白いとこだから目立ってしまう……
お前……私があまり外に出ないのをいいことに、いろんなとこにキスマークつけてくるよな……
いや別に……嬉しいし、いいんだが……
なんというか、お前……いつもは優しいのに、そういう時はその……独占欲が強く出るよな……
(主「そうかな」と、わざとらしく)
うん……その声……その目…………
ドキドキっていうか……ゾクゾク……する……
ふふふ……この刻印の一つ一つが、お前からの深い愛の印ということか……
でも……されるばかりというのはなんだか癪だ。
私だってお前を愛してるんだ。
お前が私の所有者であると同時に、私も、お前の所有者なんだぞ?
だから……私もお前を独占してるんだぞという証を……残させてほしい……
(頭からお湯を被せられる)
んぅ……
お前、髪洗ってくれるのはいいけど、少々間が悪いぞ……
それとも、照れ隠しか?
ふふ、図星だな。かわいいぞ、お前。
だが私はごまかされたりはしない。
また別の機会に……お前の目立つところに愛の証を、残させてもらうとするよ。
(優しく少女の頭を洗う主人公)
うん、くすぐったくない……大丈夫。
………………
………………
なんだかこれ、すごく贅沢だよな。
自分でできないことならまだしも、自分でできることをわざわざお前にやってもらって……
いつからだったっけ……こうやってお前と一緒にお風呂に入るようになったの。
(主「最初にこの家に来た時じゃないかな」)
ああ、最初にここに来た時だったか。言われてみればそうだな。
もちろん覚えているさ。
あの日、雨に濡れて、寒くて小さくなっていた私を、お前は優しく迎え入れてくれたよな。
私みたいな人間を受け入れて、こんなに自由にさせてくれて、お前は本当にお人好しだよ。
でも、本当に嬉しかった。
冷たくて寂しい場所に慣れていたというのもあるかもしれないが……お前との生活は本当に暖かくて、幸せで……
もう……私はどこにも行かないからな……絶対に、お前のそばから離れない……(過去を思い出した影響で少し落ち込み気味に)
ん…………(後ろから抱きしめられる少女)
ふふ……お前は……どんなに私を、弄んでも、いぢめても……
最後にはしっかりと抱きしめてくれる。
だから私は、安心して身を任せることができるんだ……
……ただ、髪を洗ってくれてる最中に抱きしめられると、目が開けられなくて少し困ってしまうな……
(再び頭からお湯をかける)
お前の愛で満ち満ちた時間の中にいると、昔が全部夢だったかのように思えてしまう。
ありがとう、愛しているよ。
ん……ちゅ、ちゅぷ…………(後ろからキスされる)
……ん、キスするのはいいんだが、まだトリートメント、してもらってないぞ?
せっかくお前が好きな香りのを買ってあるんだ。しっかり、私をお前の色に染めてくれ。
それに……今日はお前と一緒に寝たいと思ってる。
いつも添い寝するときは撫でてくれるじゃないか。だったら、撫で心地がいいほうが良かろう?
ふふふ。ああ、ちゃんと毛先までしっかりやってくれよ。
(少女の髪を入念にケアする主人公)
……ん……ふふ…………
お前、私の髪で遊んでるな?
こんなふうにおもちゃみたいに扱われるの、あまり嫌な気はしないな。
お前の好きにされている間は、自分からはなにもできない分、たくさんお前からの愛を感じられる……
今だって……ん……(お湯でトリートメントを流す)
……いい匂いがする、お前好みの小柄な女の子を前にして、ドキドキしてるんだろ?
(主人公に体重を寄せ、顔を覗き込む少女)
やっぱりな……お前、全然隠せてないぞ。顔が緩みっぱなしだ。
……まあ、隠す理由もないか。
そんなデレデレな顔のお前も、私は愛おしく思ってるんだからな。
[しばらく後、湯船に入ってるふたり]
(主人公を背に、体を寄せる少女)
しかしお前って本当に体、大きいよな。
胸板だってこんなに厚くて……本当にクマみたいだ。
(主「クマ?」)
ああ、いや、こっちの話だよ。
……なあ、少し抱きしめてみてくれないか?
(きゅっと後ろから抱きしめられる少女)
ああ、そんな感じだ……
ふふふ……こうされてると、肩幅の違いがよくわかるな。
自分の小ささを感じると同時に、お前の感触をいっぱいに感じられる。
包まれてるって、わかるんだ。
物理的にも精神的にも、お前に抱きしめられて……
本当に、暖かい。
こうやって湯船の中でくっついてると、全部の温度が一緒になって、お前と融け合ってるみたいで……
ん……ちゅる、ちゅぷ……れる……んぷ…………(主人公の側からキスをされる)
ふふ……お前、我慢できなくなったのか?
さっき、あんなにしたのに……本当に仕方のないやつだ。
でも、今日はもうダメだ。
一日一回までって前、決めただろう?
愛してくれるのは嬉しいんだが、一々お前のペースに合わせていたら私の体がついてこない……
それに前お風呂でした時、のぼせてしまって大変だったの、忘れたわけじゃないだろ?
……私がもっと頑丈だったら、お前の愛を受け入れてやれたんだけどな。(落ち込み気味に)
……すまない。
(主「かわいい」と言い、少女の頬にキスを)
ん…………なにが「かわいい」だ。
いつも思うんだが、私の自虐を聞いてかわいいって言うの、少し変態っぽいぞ?
うん……でも、それで癒やされてる私がいるのも、また事実なんだよな……
………………
……お前は本当に私の扱いが上手いな。
すっかり乗りこなされてしまってる気がする……
そうだな……いわば、私はお前の専用機だ。
お前と一緒にいて……初めて私は私でいられるんだ。
お前にしか扱えない、ワンオフ仕様のじゃじゃ馬だよ。
いつも……お前は私をうまく操縦してくれるからな。
(主「別にそういうつもりはないんだけどね」)
うむ、そういう言い方はあんまりよろしくないか。ふふ……
でもな?お前と手を繋いでいると、私は堂々と前を向いて歩ける。
お前と一緒に征く道は、どこまでも明るい……
お前が私を拾ってくれたから、私はこうやって笑っていられるんだ。
……ありがとう。
ずっとこうやって……幸せに……
生きていけたら……いいな……
………………
……ふふ、なんだか湿っぽくなってしまったな。
ほら、もう十分に温まっただろ?
ただでさえ帰ってくるのが遅かったんだ。早く上がらないと、夜の時間がもったいないぞ。