②添い寝~久しぶりに感じる体温のあったかさ
<時間が過ぎ真夜中。布団にもぐりこむニア>
【ニア】
…にへへ、あったかいのじゃ~…♪
床は想像以上に寒くてな、ガマンできなんだ……
ふふっ、よいじゃろう? 減るもんじゃなし……
イヤがられるとのぅ、もぉっと近づきたくなっちゃうのじゃ♪
≪さらに近づかれる≫
は~~……ほんに、あったかいのぉ……
寄り添うだけで、このような気持ちになれるとはな……
おぬしは、不思議な雰囲気を持っておる……
なにが、とは言えず、歯がゆいのじゃが……
無口なのも、その所以か……
どうして言葉を発しない? 恥ずかしいのか?
……あ……首に、傷が……
出したくても、出せないのか……
すまぬ、少し…触らせてもらってもよいか?
……かわいそうに……どのような経緯かは知らんが、まっこと不便よの……
なるほど、確かにこのような状況ならば、
人里を離れ、このような所に一人でおるのも無理からぬところ……
ん、ムリに喋ろうとしなくてもよいよい…
目線や雰囲気だけでも、なんとなく察することはできる
ここに来たのも、なにかのめぐり合わせか……
一食と一泊の礼を兼ねて、明日はなにか手伝ってやろう
なぁに、気にするでない
礼を失することは、わしの『ぽりしー』に反するでの
あ、また困ったような顔になっておる…
おもしろいヤツじゃのう…くふふ♪
そんな顔をするとな、もーっとイジワルしてやりたくなってしまうのじゃ~、むぎゅ~っ♪
……おぬしも、あったかいのは久しぶりなのじゃろう?
このようなところ、誰も寄り付かんだろうて……
わしの温もりを、しっかりと味わっておくがよいぞ……
一晩だけの、すぺしゃる、なのじゃからなぁ……
あしたに、なったら……ん……てつだって、あげ……、……
すー………すー………ん、ぅ………すー………すー…………