Track 4

ラミアさんの巻き付き耳かき

あら、勇者様。お目覚めかしら? 怖いお顔をなさって・・・くすくす、まだ私を殺そうと考えているのですか? 無駄ですわよ。 だって勇者様、簡単に捕まってしまったではありませんか。 悪しきラミアを退治するはずが、目の前で仲間を食われて・・・ああ、おいたわしい。 情けなくて、とても可愛らしいですわ。 私の旦那様にふさわしいです。 そういえば・・・私、聞きたいことがあったのです。 今朝食べた旅の夫婦が持っていたものなのですが、 この鳥の羽根を付けた竹細工の棒・・・何なのでしょう? 見たことないものでしたので気になってしまって。 耳かき棒、というのですか? ふぅん・・・耳の穴の掃除をする棒なのですね。 人間はそのような専門の道具を作ってまで掃除をするのですか。 勇者様、私、やってみたいです。 勇者様の耳の穴でさせてくださいませ。・・・いいでしょう? 駄目、と仰るのですか? 冗談ですよねえ・・・そんなこといいませんわよねえ・・・。 まあまあ、壊れてしまいましたわ。 人間の作るものはやはり脆すぎます。 ですが・・・ご心配なく。 耳かき棒とやらの形状、私の爪で再現できそうですわ。 ほぉら、暴れないでくださいまし。 下半身をぐるりと巻き付けて・・・ これでも抵抗するなら締め上げるか・・・蛇の毒を差し上げますわよ。 ふふ、いい子。 勇者様の体が先ほどの耳かき棒のようになってしまったら大変ですもの。 さあ・・・どちらからやりましょうか? 勇者様が指定してくださらないなら私が決めてしまいますね。 お耳の中を覗くのは初めてですわね。 ふぅん・・・これが人間の・・・勇者様の耳の穴。 このこびりついた白い固まりが汚れですのね。 では早速・・・ん?どうかなさいました? ああ、耳かき棒は私が壊してしまいましたわね。 爪の先を丸めて・・・できました、さっきの道具にそっくりですわ。 これで汚れをかきだして差し上げます。 ほら、ほら・・・たくさん出てきましたわ。 この為の専用の道具まで作ってしまうなんて、人間はつくづく愉快な生き物ですね。 あら?もぞもぞ動いてどうなさいました? むず痒くて動いてしまうのは可愛らしくていいですけど、 間違っても逃げようとしないでくださいませ。 激しく動かれたら、つい私の爪が・・・ 耳の中どころか勇者様の頭の骨を断ち切ってしまいかねませんよ。 そんなことになったら大変でしょう? 勇者様の脳はどのような色をなさっているのでしょうねぇ・・・。 ふふ、首筋に汗をかいていらっしゃいますよ。 緊張なさっているんですか? ぺろぉ・・れる、んむ・・・ちゅぅう・・・勇者様の体液、美味しいですよ。 くすくす、まだ食べません。 あなたは私のオス・・・旦那様ですもの・・・ このまま巣に閉じこめて、繁殖を手伝わせ、死ぬまで愛でますから。 その後に美味しくいただきます。 骨も臓器も、ひとかけらも残さないように丸呑みにしますわ。 ゆっくり私の中で溶けてくださいね。 あら、この先にも汚れが溜まって・・・。 んぅ・・・ふぅ、ん・・・ここですよ、奥の暗くなった場所。 軟骨で見えにくくなった辺りに・・・ん、ふ・・・たくさんついています。 汚れを取り去ると産毛に覆われた皮膚があらわになってきますね。 ふぅん・・・耳の中というのは、他の場所よりもやわい皮膚をしているのですね。 そんな場所をかたい爪で撫でられるのはどんな気分ですか? いいじゃありませんか。 人間だって竹細工の棒でするんでしょう? それよりちょっと・・・いえ、かなり・・・ かたいのに切れ味が鋭く、毒があるというだけですよ・・・ふふっ。 くすくす・・・んん、あはっ・・・ ふぅ、ん・・・くす、くすくす・・・。 私は楽しいですよ・・・ええ、とても。 今までこの行為を知らずにいたのが口惜しくて仕方ないです。 ふーっ・・・。 あら、驚かせてしまいました? 掻きだした汚れが入り口に付いてしまっていたもので・・・くすくす♪ 大丈夫ですよ。 確かに私、毒の霧を吐くこともできますけど・・・今のはただ息を吹きかけただけ。 ふぅー・・・ふぅ・・・かりかり・・・ふぅー・・・ ほぉら、勇者様がビクついている間に立派なのが取れました。 綺麗になりましたよ。 これで終わり・・・ではないでしょう? 耳は二つあるじゃないですか。 反対側もやらなきゃなりませんわよね。 こちらも白いのがこびり付いているじゃありませんか。 必要ないなんて・・・嘘吐きはいけませんわよ。 さあ、入っていきますよ。 容赦なく・・・ひとかけらも残さずかき出してしまいます。 私の爪の先で表面を擦って・・・んぅ・・・ふ、ん・・・ 出してあげますからね、んんっ・・・。 ふふっ・・・ん、ふぅ・・・こんなに白いものを溜めてしまって・・・ 本当は早く出してもらいたかったんでしょう? そうですわよね? 勇者様ってば、いつの間にかすっかり抵抗が弱くなって。 私の耳掃除、気に入ってくださったようで嬉しいですわ。 あら、そうではないのですか? ならば・・・抵抗が無駄だと悟ってあきらめた、とか? 今まで私の様な魔物を何匹も殺して、 武勲を立ててきたというのに、あっさりとやられてしまいましたものね。 万全の状態で、頼れる仲間と共に挑んだはずだったのに・・・ね♪ 苦悶の表情も素敵ですよ、勇者様。 先に進みますわね・・・ この奥まったところ、やはりここは汚れが溜まりやすいのですね。 反対側も同じような汚れ方をしていました。 狭くて暗い・・・先のところに、ぺったりと汚れが貼り付いて。 んぅ・・・ふぅ、かりかりって・・・ こうやってかいてあげると取れるのも同じ・・・。 ・・・ということはこちらも・・・)ふーっ・・・。 くすくす、息を吹きかけられると震えてしまうのですね。 汗の玉が浮いて・・・はぁ、れろぉ・・・んちゅ・・・ 舐めたところを・・・ふぅーっ。 舐めるのと・・・れろぉ、んぅ・・・吹くのを交互にされると・・・ふーっ・・・ ひやりと首筋が冷やされて気持ちがいいでしょう? あくまで言葉では抵抗なさるのですか・・・くす、れろれろぉ・・・ん、ちゅ・・・ ほーら・・・ふぅー、ふぅー・・・目がとろんとしてきているくせに。 すっかり力が抜ちゃいましたね。 ふふ、そのまま私に体重預けていてくださいな。 大物を掻きだしてしまいましょう。 んんっ・・・ふぅ、ん・・・ゆっくりと、んんっ・・・はい、出ました。 私の爪のくぼみにこんなに汚れが乗ってしまって・・・ 勇者様の体からこんなものが出てきたんですよ。 ふ・・・んぅ・・・はい、全て取れました。 ふぅー・・・ふーっ・・・くすくす♪楽しかったです。 耳の穴を掃除するなんて、考えたこともありませんでした。 私、気に入ってしまいました。 またしたくなったらさせてくださいませ。 ん・・・誰かがこの場所に近づいてきたようですね。 恐らくは三人・・・武装した人間の男女のようですわ。 私、少し食事をして参ります。 眠くなる毒をあげますから・・・大人しく待っていてくださいね。 ふふっ・・・はぁむ。