拷問1
それじゃあ、拷問ごっこ、始めましょうか。
まずあなたに、ルールを説明してあげますね。簡単ですから。あなたみたいな頭のいい人なら、一度聞けば憶えますよ。あなた自身で、数字6桁のパスワードを、思い浮かべて下さい。6桁ですよ。そして、拷問が始まっても、それを絶対に口にしない、それだけです。簡単ですよね?どれだけ泣いても叫んでも構わないんですけど、パスコードだけは絶対に話さない。これが、ルールです。ですから、私が、パスコードを話すように命令しても、絶対に話さないで下さい。いいですね。
じゃあ、さっそく、はじめましょうか。まずは、1から6までの六つの数字。これを、バラバラの順番に並び替えて下さい。同じ数字は2回使わないで下さいね。それと、私にバレるとあなたの負けですから、できる限り複雑な並びに、して下さいね。たとえば、そうね、1、3、2、6、5、4とか、3、4、2、5、6、1とか、こんな感じです。そして、それを頭の中で強く憶えて下さい。今から少しだけ時間をあげますから。その間に、考えて、しっかりと憶えて下さいね。じゃあ、始めて下さい。
考えました?じゃあ、頭の中で、もう一度それを、繰り返してくださいね。そうそう、繰り返せば繰り返すほど、意識が混乱したり、沈んだりするような感じが、するかもしれませんけど、意識を強く持って、絶対にこの数字、忘れないで下さいね。じゃあ、繰り返してください。はい。
ほら、数字を頭の中で繰り返せば繰り返すほど、意識がスーッと落ちて行く、じゃあ、もう一度、やりましょうか。はい。
意識、ちゃんと保ってます?もう一度、はい。
もう一度、繰り返して。はい。
最後に1回、はい。
覚えましたね。覚えたパスコード、絶対に忘れないで下さいね。もう意識がドロドロに解けて、何がなんだか、分からなくなっているかも知れませんけどね。忘れちゃだめですよ。じゃあちゃんと覚えているか、ちょっと確認しましょうか?最初の数字は、何でしたっけ?言って下さい。はい。
フフフ、あれ?もしかして、口にしちゃいました?私の話、聞いてなかったんですか?まあ、どっちだっていいんですよ。今のは、練習。この後は、絶対に口に出さないでくださいね。出したら、あなたの負けですよ。
じゃあ、ここからはもう、本番ですよ。あなたがちゃんとルールを守れるか、試してみましょう。繰り返しますけど、絶対にパスコード、口に出さないでくださいね。口をぐっと、強くつぐんで下さいね。でないと、あなたの口、勝手に動いてしまうかも、知れませんよ。
では、テスト、開始します。
さあ、あなた、パスコードを私に話しなさい。
フフフ、さすがに、言いませんね。言え、と言われたのに、言わない、ぐっと耐える。この状態になると、頭が真っ白になって、より一層、意識が深い奈落に、沈み込んで行くような感覚がしますよね。これ、気持ちいいですよね。なんだか不思議な、気持ちよさですよね。分かります?
じゃあ、もう一回、やって見ましょう。
ほら、意地を張らないで、パスコード、言ってしまいなさい!
耐えますね。偉いです。そうやって、口を固く閉じて、我慢すればするだけ、あなたの意識は深いところに落ち込む。言えと言われて、それをしない。その行為が、あなたをより深い、精神の坩堝に、引きずり混んでいきます。さあ、もう1回、やりますよ。
ほら、早く言いなさい!パスコードを私に教えるのよ!
そう、我慢する。言うのをがまんする。そうすればするほど、あなたの意識は、混沌としたドロドロの坩堝に、どんどん、どんどん、吸い込まれていく。この意識の混乱が、あなたをより深い、意識の最底辺に導いてくんです。
もう、あなたの意識は、ドロドロの坩堝に、落ちてしまいましたね。そして、あなたは、私の命令に、反抗すればするほど、この深い混沌に、さらに落ち込む事を、知ってしまいましたね。気持ちいい、気持ちいい感覚です。
でもね、あなた、そんな意識で、私の拷問に耐えられるかしらね。
気づいてます?あなたは今、私、つまり悪の女幹部に捕らえられて、ベッドに拘束されてるんです。そして、分かります?既に、あなたの体のあちこちに、通電用の電極パッドが貼られているの。私が持っているこのスイッチを、ちょっと押すだけで、あなたは、ものすごい刺激を受ける。ベッドの上で、ビクンビクン仰け反り、泣きじゃくり、叫び声をあげるんですよ。されたんくないですよね?そんなの。
じゃあ、私がやさしく言っているうちに、言っちゃいなさい。そう、例の、パスコード。言ったら、許してあげますからね。さあ、言ってご覧?
言いませんね。やっぱり、そうだったんですね。あなた、本当は、拷問をして欲しかったんですよね。あなた変態なんですね。変態ドMだったんですね。電気を、全身にビリビリ流されて、涙や、脂汗を流しながら、それを耐える。そんな自分に陶酔したい。そう思ってるんですよね?
いいですよ、そんなにして欲しいなら、やってあげます。拷問にかけてあげます。でも、一つだけ、これは約束して下さいね。まあ、簡単な事ですから。そう、叫び声を我慢せずに、ちゃんと声に出すんです。声を上げる、絶叫する。それだけです。簡単ですよね。やめて、許して、助けて。何だっていいんです。これからあなたがされる拷問に、我慢は禁物。だって、叫べば叫ぶほど、あなたは・・・いやいや、それはすぐに、わかりますから。
それじゃあ、まずは始めに、右手。右手に電気を流してあげます。ビリビリと、肌を突くような刺激ですけど、ちゃんと我慢せず、絶叫して下さいね。それじゃあ、はい。
ほら、痛い、痺れる痺れる。泣きなさい、叫びなさい、絶叫しなさい。もっと、もっと声を上げて!
ほら、どうです?泣き叫ぶと何が起こるか、私の言った意味、分かってきました?
じゃあ、左手も、やってあげる。ちゃんと、我慢せずに、叫び声、上げて下さいね。はい。
ほうら、左手が痺れる。痛い、苦しい、助けて。思わす口から漏れる。痛い、痛い痛い痛い。声が勝手に出る。叫んでしまう。そしてそれが・・・
気持ちいい。そう、気持ちいいですよね。拷問を受け、叫び声をあげるのは、気持ちいいんです。分かりましたよね?
あなたは、拷問され、叫べば叫ぶほど、気持ちよくなる。その事を体で覚えてしまいました。受けている刺激を、完全に凌駕する快感。脳内に、訳の分からない快感物質が溢れ出し、快感が意識の全てを支配する。変態。変態ドM。もう否定できませんよね。だってこんなに気持ちいいんですから。もう変態ドMだって、認めるしかないですよね。じゃあ、今度は足。足に電気を流してあげる。両足一度に流してあげる。さあ、痛いですよ。もっともっと、叫んで下さいね。はい。
痙攣が始まる。すごい刺激が両足を貫く。あなたは声を抑えられない。叫び、絶叫する。もはや自分でも理解できないような、言葉にならない声を上げ続ける。止まらない刺激、止まらない叫び。そして、脳内物質が溢れ出す。快感物質が溢れ出す。そう、もうあなたは知ってしまった。叫べば叫ぶほど・・・
気持ちいい。気持ちいいですよね。止めて欲しくなかったんですか?もっとやって欲しかったんですか?
フフフ、いい傾向ですよ。あんな拷問なのに、なんで続けて欲しいなんて思ってしまうのか、あなた、知ってますよね。そう、それはあなたが、変態ドMだから。生まれながらの、変態ドM。そして、あなたは子供の頃と同じように、拷問を受けている自分自身に、酔っているんです。拷問を受け、泣きながら叫び声をあげる、自分自身に陶酔している。そして、そのことが快感。あなたが、この拷問の哀れな犠牲者に、感情移入すればするほど、快感は深く、強くなっていき、そして、それがある一線を超えた時、あなたは・・・
フフフ、もう分かってますよね。快感が一線を超えるとどうなるか。でもそれはもう少し先。ちゃんと、合図してあげますからね。
それじゃあ、続き、やりましょうね、今度は全身に、通電します。いままでよりもずっとずっと、すごい刺激ですよ。そして、もっともっと、拷問を受けている自分にのめり込んで、泣いて叫んで、絶叫して下さいね。じゃあ、開始。
全身に電気が走る。全身の皮膚が焼けるような強烈な痛みが貫く。声が出る。凄まじい叫び、自分自身への叫び、魂の叫び。それはこの辛さを逃れるための唯一の方法。辛いねえ、苦しいねえ、痛いよねえ。そんな自分の状況、自分自身が虐げられ、苛まれる状況に没頭するとき、あなたの快感はますます高まっていく。さあ、もっと没頭して。体を痙攣させて、このヴァーチャルな電気拷問を全身で受け止めて。そして、それを声と一緒に、叫びと一緒に、快感に開花させなさい!
さあ、少し落ち着いて下さいね。呼吸を整えて、少し深呼吸して下さい。
どうでした?辛かったですか?それとも、気持ちよかったですか?
まあ。聞くまでもないですよね。だってあなたは・・・それも、言うまでもなかったですね。
じゃあ、そろそろ、本題に戻りましょうか。忘れてないですよね、パスコード。あれ、そろそろ言ってくださいよ。もうあなたも、電気拷問は疲れたでしょ?やめて欲しいんでしょ?楽になりたいんでしょ?私に、パスコードを教えてしまえば、今日は終わりなんですから。だから、パスコード、言っちゃって下さい。さあ、早く言う!
あなたは口を強く噤んで、あの言葉を飲み込みます。六桁の番号が、スーッと心の奥底に落ちていきます。それに合わせるように、あなたの意識も、いまよりもずっと深いところに、どんどん、どんどん、落ちていきます。
そう、言わないのね。なぜ、あなたは言いたくないのかしらね?最初に約束したルール?違いますよね。あなたが言わなかったのは、他に理由があるからですよね?他に、続けて欲しかった、明確な理由があるんですよね?違います?違いませんよね?
イきたい。
絶頂したい。そう、あなたは、絶頂したいから、あの言葉を言わなかった。もっと叫びまくって、最後の一線を越えて、絶頂したい、それがあなたの本心ですよね。ハハ、ハハハハ、知ってましたよ。それぐらい。あなたのことなんか、みんなお見通しだって、最初に言ったのを覚えてます?そう、あなたは、変態ドM、拷問されている自分に陶酔して快感を求めてしまう、変態。変態ドM。だから、あなたは、拷問を受け続ける道を選んだ。あなたは自分の快感のためなら何だってする、人間以下の存在。生まれながらの変態人間。それが、あなたなんです。
良くわかりました。やってあげますよ。だって、私には愛があるから。これも言いましたよね、私は、あなたが望む事をしてあげる、って。私ウソはいいませんから。やってあげます。イくまで、絶頂するまで、やってあげますね、ほうら、スイッチ、オン。
また全身に電気が駆け抜ける。鼻の奥に焦げ臭いにおいを感じる。まるで全身を注射針で刺されているような猛烈な痛み。そして、あなたは絶叫する。わけのわからない事を叫び続ける。あなたは人間じゃないから、もう人間の言葉は、いえなくなったんだね。そして、その絶叫は、あなたの被虐的な感情をさらに刺激して、変態的な性的快感へと変えていく。気持ちいい、快感、気持ちいい気持ちいい。快感快感快感。絶叫と共に、そんな感情だけが、あなたの心を支配する。
さあ、電圧をあげてあげようかしら。そうしたらあなたは、10カウントで、イく。絶頂する。いい?絶頂させても、いいのね。絶頂したら、本当に究極の変態になっちゃうよ。それでもいいのね?
じゃあ、やってあげる、スイッチ、オン。
10、電圧が上がる。刺激が倍加する。
9、あなたの声も、凄まじい絶叫にかわる。
8、そして快感も倍加する。
7、ほら、もっと叫んで。もっと泣き叫んで。
6、そうしたら、さらに気持ちよくなるよ。絶頂が近づくよ
5、すでにあなたの体は絶頂の準備を迎えている
4、寸止めなんかありませんからね
3、ちゃんと、ゼロでイくんですよ
2、ほら、もう少しですよ
1、次で、あなたはイくんですよ。いいですよね。
ゼロ、イけっ!
イっちゃった。
本当にイっちゃったんですね。あなた。拷問でイくなんて、本当に、変態ドMなんですね。見直しました。
まあ、少し落ち着いてくださいね。呼吸を整えたら、楽になりますよ。
さあ、今日はもう終わりでいいです?ちゃんとイけたんだから、終わってもいいですよね?
でもね、ここまできたら、私、ちょっと試したい事があるんですけど、聞いてくれます?
イったあとも、もし電気を流し続けたら、あなたは一体、どうなるんでしょうね?もしかして、ずっとイくんでしょうかね?
そうね、あなたなら、間違いなくそうなります。イったあとも、電気が流れ続ける限り、ずっと絶頂は続く。イきつづける。多少の波はあっても、イってることは変わらない。ずっと、ずっと絶頂し続ける。そんな体験、したくないですか?したいですよね?だってあなたは、変態ドM、なんですからね。