お鍋というのは準備が肝心
野菜を切ってるネル子
ネル子「あ、部長、ガスコンロ出しといて貰えますか……あー、そうです。そこの下の棚のとこです」
主人公「わかった」
ネル子「あとガス切れてないかだけチェックしてもらえますか?……お、大丈夫ですね」
主人公「じゃあ鍋を出せばいいな」
ネル子「そしたら次は……あ、はい、そうですね土鍋お願いします……場所は……え、この前手伝ったときに見かけたから大丈夫ですか?……おお、はい、まさにそこですね……そしたらなべつゆ作るんでさっき買ってきたつゆを」
そんな二人を憂鬱そうに眺めるクゥ子 そこにスゥ子が帰ってくる
クゥ子「はぁー、仲いいなー、二人とも……なんかこれって」
スゥ子「これって何よ?」
クゥ子「おわわっ、スゥ姉!?起きてる珍しい……てか、何そのデカイ荷物」
スゥ子「新しいマットレス、ふふん、この特許をとった宇宙開発素材でトゥルーなスリープが約束されるのさ」
クゥ子「でたよ寝具マニア……ま、どーでもいいけど」
スゥ子「どうでもよくない人生の9割は睡眠なんだからね」
クゥ子「それスゥ姉だけじゃん……はぁ」
スゥ子「ん?なんだなんだ?お悩みか?かわいい末っ子よ……ここに頼れるお姉ちゃんのスケジュールが空いてるよ」
クゥ子「そう……(無関心)」
スゥ子「なんでこいつは私には懐かないかね……んしょ」
食卓に座るスゥ子 再びカメラはネル子達に
ネル子「んー、鍋の食材初期配置は大体これでOKですかね……あとのつみれやらお肉はそのつど追加していきましょうか……じゃあ、あっちのコンロと一緒に持っていっちゃいましょう」
部長 「そうだな……あ、アレいるんじゃないか……えっと、ほら鍋やる時に」
ネル子「え、なんですか……アレですか?……んーと鍋やる時のアレ……あー、アク取る奴ですね。久々なんで忘れてました。さっすが部長」
カメラ食卓へ
スゥ子「うわ、なんかちょー仲いいな……もうこれまるでアレじゃないすか?」
クゥ子「ううっ、言わないでスゥ姉……私もさっきからずっとそう思ってる……はぁ」
スゥ子「で、どうなんよ?……アレ(主人公)が将来的にアレ(義理の兄)になったとして……まぁお姉ちゃん的には全然アリかなー」
クゥ子「別に私もアリナシで言えばナシじゃないけどさー……ううっ、ネル姉」
スゥ子「 しゃーない、姉妹丼ルートに切り替えていこう」
クゥ子「そんなのやだー……はぁー、アレかー……アレになったら私、彼氏さんの事やっぱ、あー呼ぶのかな……はぁー」
そこへネル子達到着
ネル子「お鍋お待たせしましたー……あ、お姉ちゃん起きてる!」
スゥ子「おうびんびんよ!……この後おニューのコレでたっぷり寝るからな!」
ネル子「また買ったんですか?なんかお姉ちゃんの中でブームなんですかマットレス、買うのはいいんですけど、置き場所ないからってマットレス重ねまくるのはやめた方がいいですよ……アレ寝返りで落ちたら死にます」
スゥ子「わかってないなーアレがいいんだよ……あの重ね方も特許申請中だぜ」
クゥ子「はぁー、アレかー……」
ネル子「どうしたんですかクゥ子?なんかアレアレ後ろで言ってるの聞こえましたけど」
クゥ子「あぁ、ちょっとね……思うところありましてね」
ネル子「はぁ……あ、部長!取り皿ありがとうございます♪」
スゥ子「ご苦労弟君よ」
クゥ子「ありがとう、おにいちゃん……あ」
一同 「……へ(何かやっちまった的な反応)」
何ともいえない空気