温泉旅行にご招待
ネル子と二人で食事のお方付け中
ネル子 「すいませんねぇ部長、一応お客様なのに手伝って貰ってばっかりで」
主人公 「いいって、毎回押しかけてるのはこちらだからな」
ネル子 「あはは、そう言って頂けるとこちらも気が楽です」
ネル子 「……(しばし片付け中)」
切り出すタイミングを計っているネル子
ネル子 「……と、ところで部長?さっきあの温泉ホテルちょっと調べてみたんですよ」
主人公 「……あぁ、そういえば当たったっけな……どんなとこ?」
ネル子 「あ、いえ、そこそこ有名な温泉地でホテルも立派らしいんですけど、最近はその温泉街が寂れてるみたいですね」
主人公 「ふーん、観光地とか近くにないの?」
ネル子 「観光ですか?えーと、バスで20分、徒歩だと1時間半のところに牧場があります」
主人公 「牧場か……のどかだな。他には?」
ネル子 「他ですか?……終わりです。あぁ、まぁ何か小さい滝とかあるらしいですけど」
主人公 「へ、あ、そうなの?……なんかイメージと違うな」
ネル子 「あはは、お姉ちゃんが寄越すものですからね」
ネル子 「……それでですねぇ部長?まぁ、そういう感じなんで部長も一人で行くのは退屈じゃないですか?」
主人公 「別にたまには温泉でゆっくりもいいかもね」
ネル子 「そ、そうですか?一人でも全然OKな感じですか?……うっ、じゃ、じゃあもし行く日が決まったら教えてください……私も自腹で」
主人公 「冗談だって、いつが空いてるんだ?ネル子?」
ネル子 「え、冗談ですか!むーっ、部長のいじわるーっ……え、あ、はい、来週の連休空いてます!……じゃあ今予約しちゃいますね!片付け終わりましたね」
急いで携帯を取り出し予約する ここから怒涛の勢いで
ネル子 「あ、はい、もうこの展開は予想してホテルに会員登録は済ませておきました……えーっと日取りはこれで……部長、お部屋はダブルでいいですよね?」
主人公 「あぁ、うん(ダブル……ってことは二つってことだよな?)」
ネル子 「了解です。夕食はバイキングなんでお腹空かせときましょうね?料理は凄く評判いいらしいですよここ……あ、直通バスが近くの駅から出てるんで往復予約しておきます」
主人公 「お、おう……(なんだ、凄い速さでダンドリが決められていくぞ)」
ネル子 「では最後にアムゾンでゴムを一ダース程購入して……いぎぎ、はいぃぃ予約はもう完了しましたぁぁ」
主人公 「いらんだろ……ダブルで別々だし」
ネル子 「え?ダブルで別々?なに言ってるんですか部長?……ダブルって言うのはダブルベッドのことですよ?二人で寝るサイズって意味です♪ツインと勘違いしちゃいました?……もちろん部屋も一緒です」
主人公 「うっ……(正直知らなかった)」
ネル子 「今更変更はできませんよ?もう予約は完了しちゃいましたからねぇ?……ということで部長、楽しい温泉旅行にしましょうね♪」