Track 5

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■05 最近は登校時よりも下校時に1人の時を狙って濃厚な痴漢行為をされている。 もちろん朝もされてはいるけれど、お尻や脚を中心にしたたわいない接触……それでもやっぱりイヤだけど。 さわられるのがイヤだから本当は可愛い下着を着けたくないんだけど、体育がある日はみんなにも見られるからシンプルすぎるのは恥ずかしい。 だから今日も仕方なく下着は可愛いもの。 でも、それもこの人には関係ないだろう。痴漢は下着を見たいわけではなくて、さわりたいのだから。 下着にではなく素肌に……だからほら、今日はもう下着の中にまで手を入れてくる。 私のブラジャーはワイヤーの入っていない柔らかいもの。 だからするりと手を入れられる。生の乳房に手が触れる。 小さな乳首が手のひらで転がされ、その熱さと痺れに息を呑む……。 こんなにもあっさりとおっぱいに触られてしまうなんて……いいえ分かってた、すぐに直接触れられると予想していた。 だけど実際にさわられると、恐怖と不快感で目の前が真っ白になる。 手の熱さが、指のうごめきが、直接素肌に染み込んでくる。 痴漢は大喜びでいつもよりモゾモゾと激しく指を蠢かせ続ける。 乳房をすくい上げながら、乳首を擦りつけながら……あぁあ。 あぁ、はぁん、んん! 左の乳首を、人差し指と中指で挟み込む。 そして指を前後させ、くねくねと乳首を捏ね回す。 私は声を出さないように、息を止めることしかできない……んんっ。 涙が滲んでいるのが分かる。 気を抜くとすぐに声を出してしまいそう……うぅん、出してもいい筈なんだけど、恥ずかしくてとても出せない。 痴漢されている姿を誰にも見られたくない。 親指と小指で乳房の上下を挟み、全体を揉み込む。 そして中の指三本で全体を捏ね回す……まるでピアノでも弾くかのように、指をばたばたと蠢かせる。 中指が乳首をさする、さする。 同時に、お尻の方も撫で回し始めた。 はじめはショーツの上から……でもすぐに、ショーツの中に指を入れる。 上から手を滑り込ませて、まずは右のお尻に直接触れた……そして揉む。 いつものようにゆっくりと揉む。 そしてぎゅーっと掴むようにしたら、今度は左へ。 手のひら全体でお尻の肉を掴んで、フニフニと揉みしだき続ける……同じように右の胸も揉みしだく。 右胸と左尻、痴漢は両手で私の体を揉み続ける。 親指と中指で乳首を捏ねると、同じようにお尻も摘んだ。 そこには乳首のような突起はないから、まるで抓られたように痛む……イヤ。 あぁ、イヤ。とてもイヤ……胸もお尻もゾワゾワして、痺れが全身を駆け巡っていく。 膝がカクカクと笑うけど、痴漢に支えてもらっている形になるから膝をつくこともできない……。 はぁはぁ、はぁはぁ、ほらまた、息が上がり始める。 苦しくて目眩がして、頭の奥まで痺れてくる……痺れすぎると何をされているのか分からなくなるけど……それはそれでいいのかもしれない。 この時間がなくならないなら、不快感にさいなまれない方がマシかもしれないなんて思い始めている。 だってどうせ声は出せない。逃げることもできない。 撫でられ続けなければならないのなら……。