Track 2

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■02 ふぅ~……やっと委員会のお仕事も終わりましたね。 皆さんは……もうお帰りになってしまいましたか。 いつものことですよね、ふふっ……おかげであなたと2人きりになれました。 下校時間までまだもう少しありますから、少しお話ししましょうか……えぇ、昨日の電話の続きを……とは言いましても、こうして面と向かうと何を話せばいいのか悩んでしまいますね。 だ、だって恋人同士ですよ? 彼氏と彼女……昨日まで委員会の先輩と後輩でしかなかった私たちが、今日はもう恋人同士だなんて……不思議ですよね、本当に夢か幻のようです。 でも、私たちは実際にここにいます。 ほら、電話ではできませんでしたけど、一緒にいる時ならこうして触れ合うことも……ん、んん♪ あぁ、ドキドキしますね、はぁはぁ、はふぅ。 ほ、ほんの少し手が触れただけで、こんなに胸が高鳴ってしまうだなんて……こんな緊張、よほどのことでもなければしませんのに。 そうですね、ピアノの発表会でもこんなには……。 はぁはぁ、ごくん……これは、いけませんね。 恋人同士ともなれば、手を繋いで登下校するのも当たり前なのでしょうが、触れただけでこうドキドキしてしまっ……はぁん! ん、んん。 んはぁはぁ、だ、大丈夫です、あなたの指がちょっとくすぐったかっただけで……いいえ、嫌ではありません。 私はその……少し肌が敏感なので……まぁ、肌も、と言いますか。 あぁ、いえいえ、独り言です。 それより、何かお話をしてください。 何を? そうですねぇ……では、出生の秘密から……あら。 ふふっ、秘密なんてありませんよね。 冗談です♪ では、この学校を選んだ理由など……幼い頃のお話しは、これから遡って聞かせていただこうかと思います……わ、私を好いてくださった理由は、先日たくさん聞かせていただきましたので。 あぁでも、また聞かせてもらいたくなると思います、その時は、どうか照れずにお話しくださいね。 あなたに思われている理由を、しっかりと言葉で聞かせていただきたいのですから。 はい、何度でも聞きたいです。 あなたに好きだと言っていただけると、胸の奥が熱くなって……このドキドキが、とても心地良くて……とても、幸せな気分になれるのです、はぁ、はぁ。 そう思えたからこそ、あなたの告白を受けさせていただいたのです。 これまで誰に言われても温まらなかったこの胸が、あなたの言葉には反応した……これが恋なのだと、わかりました。 ですからっ……あ……いけませんね、もう下校時間のようです。 それでは、私たちも帰りましょうか。 途中まで、ご一緒してもよろしいですか? ……はい、ありがとうございます。 では……あっ、ひゃう!? あぁ、手っ、手を握って……ごくん。 す、すみません、ちょっと痺れてしまって……えぇ、敏感なもので、つい……でも、もう大丈夫です。 手を繋いで帰りましょう♪