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■06
あの、今日のお弁当いかがでしたか?
……はい、はい!
もちろんまた作ってまいります。
良かった、お嫌いなものは入っていませんでしたか……。
好き嫌いはない?
本当に?
あら、それは作り甲斐がありますね。
でしたら、あえて苦手なものを中心にしたメニューを……。
あはは、冗談ですよ♪
そんな意地悪しませんから、安心してください。
せっかく作って差し上げるんですもの、美味しく食べていただきたいです。
私の思い、真心と共に……ふふふ。
あぁ、もうすぐお昼休みも終わってしまいますね……また放課後まで会えないのが、寂しくて仕方ありません。
クラスも、学年も違うのが残念です……とはいえ、授業中まで、こんな。
ん、こんな風に、指を絡めたりはできませんけど……はぁ、はぁ、あっ……キスですか?
そんな、こんな時に、こんな場所で……あ、あ、あ……ん、んん♪
んちゅ、ちゅむ、んん。
んっ、んっ、ん~っぷはぁ!
はぁ、はぁ、い、息が……あぁそうでした、鼻で息をすればいいんですよね。
すみません、つい忘れてしまって……では、もう一度。
今度はちゃんと……。
んっふ、んん、んむ、ちゅ……ん、んん、んむん、ん~っぷはぁ!
はぁはぁ、あぁ、どうしましょう、これでは午後の授業に身が入りません。
こんなに、クラクラしてしまっていては。
え、あなたもクラクラしますか?
良かった、私だけではないのですね……凄く胸が高鳴ってしまって、私どうしたらいいか……あら、どうかしましたか、そんなに胸ばかり見つめて。
もしかして……さわりたいのですか?
いや?
さわりたくありませんか?
いや?
ふふ、どっちなんですか……えぇ、もちろん恥ずかしいですけど、あなたなら構いません……ごくん。
私も、手だけではなくて、唇だけではなくて……もっと、いろんな所に触れてもらいたいと思っていましたから。
さぁ、手を……ここへどうぞ……はぁはぁ、ほ、ほら、伝わりますか?
私の鼓動、ドキドキが聞こえますか?
え?
胸が大きすぎてわかりにくい?
ま、まぁ、それは困りましたね……こんなにドキドキしているのに、それがお伝えできないなんて……。
はぁ、はぁ、あぁでも、制服の上からさわられているだけで、私どうにかなってしまいそうです。
痺れが凄くて、ドキドキがもっと凄いことになってしまって、はぁ、はぁ、あぁこんな。
わかっています、これが恥ずかしいことだって、私だってわかっています。
けど、触れられたい、あなたともっと触れ合いたい……それがどういう意味なのか、私……はぁはぁ、ごくん。
あっ……お昼休み、終わってしまいましたね。
名残惜しいですが、この続きはまた……はい、また時間のある時に、ゆっくりと。
もっとさわってくださいね、私の、色々な所を……んふ♪