03
あ……はい、お疲れ様。
気を付けて帰ってね……あぁ、い、いいのよ。
彼の面倒は私が見るから……はい、お疲れ様でした。
……ふぅ~……
今、私、変な受け答えしてないわよね。
上司なんだから部下の面倒を見るのは当然……特に新入社員の面倒を見るのは当たり前……あれ?
えぇと、彼と旧知の仲だったって、みんなに話してたっけ?
どうだったかしら。
それはそれとして……あぁもう、なんで昨日の今日で残業なんてコトになるのよっ……気まずいったらないわ。
ま、まぁ、あっさり引いてくれたし、やっぱり冗談だった……のよね。
もしくは、好きって言うのも幼馴染みとして、とか、上司、先生、先輩としてって言う……あぁそうか。
旦那と上手くいってないからって、慰めてくれようとしたのよね、そうそう!
そうじゃない、っぽかったけど。
あはは、でもそんな……八つも年上の人妻に何言ってるんだか……冗談にもほどがあるわよね。
あぁ失敗したわ。
もっと軽やかに受け流せば良かっ……。
……っひゃ!?
へ!?
ななっ、何?
あぁ書類……はいはい、じゃあ確認するから……えと、か、帰っちゃってもいい……そ、そうね。
ミスがあったら困る……じゃあ確認を、確認を……。
あぁこらっ、近い近い!
そんなに覗き込まなくても……え?
間違えてないって……そんなの分からないで……えぇ、わざと間違えたって……な、何で……こっ、こら!
近いって!
馬鹿っ、誰かに見られたらどう……い、いないけど!
あっ、まさかこれを狙って?
本当にわざと間違えたっていうの!?
も、も~っ、何やってるのよ君は~っ……答えって?
えっ。
何馬鹿なコト言ってるのっ、答えも何もないでしょ?
私は……ひ、人妻なんだから……それはそうだけど!
だからってそんな……いくら君だからって……だ、誰が相手だって、不倫。
ごくんっ……そうでしょ?
不倫はいけないコト……本気ならいいとかそういうことじゃなくて!
ま、待った待った、だから落ち着きなさいってば……私と偶然再会できたからって。
え、偶然じゃないの?
知っててここに?
そりゃ隠してたわけじゃないけど……だからって、うちの課に来られたのは偶然……でしょ?
……そ、そりゃまぁ、同じ会社にはいるけど。
昔からって……そう言えば、私の結婚式の時、泣いてたけど……覚えてるわよ。
隠してたつもりなんでしょうけど、目を見れば……ごくん、だ、だからって……え、えぇ~?
そんなぁ。
あぁこら、あんまり近付いちゃっ……わ、私みたいなオバサンじゃなくて、もっといい子がいっぱい……だから本気ならいいって言う問題じゃっ……だ、旦那とはそりゃ、アレだけどっ。
でも、だからって、そんな、あっ……こら、駄目、駄目っ……駄目だって……ぁんっ、んん!
んぁ……っ……
はむんっ、んぐ、んっ!
んっ、んっ……んーっ、んんぅう、んう!
んちゅっ、ちゅっちゅ、んむん、んぅう~っちゅ、んっふ、んむぅ……ん、んん、んちゅ、ちゅっちゅ、ん~っちゅ、ちゅぷん。
んふ、んふっ、んぅう、ちゅむちゅむ、んちゅ、んんぅ。
ヤバいっ、この子ってば本気っ……んんっ、本気だぁ~!
どうしよっ、どうするっ、どうしたら!?
ヤバい、力強い。
キス……熱い。
唇熱い……気持ちいい、よっ、良くない!
あぁ、舌入るっ、入っちゃう!
この子ってば本気も本気じゃないの。
うぅ、何よそれ、ずっと私のこと好きだったわけ?
そりゃあ私だって、可愛いと思ってたけど……弟みたいに思ってたけど。
だからって、だからってぇ……んん、んあぁあ、クラクラしてきた。
キス、苦しい……こんなキス久しぶり……唇気持ちいい、抱かれるのも気持ちいい……あぁ、凄く嬉しいっ♪
んんっ、んちゅっちゅ、んむん、んっふぅ!
んっ、んっ、んじゅる、ちゅぶちゅぶ、んぅうう~っちゅ、んじゅる。
じゅるじゅる、ちゅぶぶ、んぅう~っちゅむ……んぅっ~ぷはぁ!
はぁっはぁっ、はぁはぁ、あぁ……ごくん。
ほ、本気なのは分かったわ……で、でも、私は……はぁ!?
ゆっくりでいい?
何年待ったと思ってるって……そ、そんなコト言われても~。