感情変化-a《忘却に対する性的強化》
《ブランクなし/即音源》
助手: いつの間にかトランス状態なってるって
術師:さて、いつの間にか催眠状態になってるっていつから気付いてた?
助手:イメージを積み上げていく過程で?
術師: そのもっと前から?
助手:それとも私達の声がよく聞こえるようになった時から?
術師: 私達の声を聴き始めた時から?
助手:あんまり「催眠」って感じの問いかけが無いなって
術師:あんまり「催眠」って感じの言い回しが無いなって
助手:思ってた?
術師: 思ってたでしょ?
助手:私達はただ小さな要素を積み重ねているだけ
術師:
助手:
術師:あなたの持ち合わせていた要素を刺激しているだけ
助手:最終的にトランス状態へと落ちていくのはあなた
術師:最終的に催眠 状態へと進んでいくのはあなた
助手:ほんの些細なきっかけで
術師: トランス状態になれるって
助手:ずーっと言い続けてたから分かるよね
術師: 言い続けてたから分かるよね
助手:あれ…忘れちゃった?
術師: 忘れちゃったの?
助手:自分の世界に夢中になりすぎちゃった?
術師:レテの世界に引き込まれすぎちゃったかな?
助手:レテ川の水を飲むと記憶が無くなる
術師: 水を飲むと記憶が無くなる
助手: 誰だって気になるよね
術師:なんて言われたら
助手:
術師:記憶がなくなるなんて表現だと
助手:酩酊状態を思い浮かべるかもしれないけど
術師:
助手:
術師:もっと身近にも似たようなのがあるよね
助手:そう、「物忘れ」ってあるじゃない?
術師: 「物忘れ」ってあるじゃない?
助手:
術師:ド忘れでもいいんだけど
助手:物事の一部だけがポッカリと抜け落ちちゃう
術師:物事の一部だけがポッカリと抜け落ちる経験って
助手:
術師:あると思うんだよね。ほら
助手:えっと…さっきの川の名前はなんだったっけ?
術師:
助手: どんな鳥が飛んでた?
術師:川の周りはどんな感じだった?
助手: 水は澄んでたよね?
術師:水の高さはどのくらいだった?
助手: 思い出そうとして
術師:思い出して
助手:
術師:あなたのイメージした世界について聞いてるんだから
助手:此処までは簡単に思い出せるよね?
術師: 思い出せたでしょ?
助手:じゃぁ、今度は自分の行動についてね
術師:
助手: 朝は何時に起きた?
術師:昨日の夕飯って何食べた?
助手:
術師:一昨日お風呂にはどの位入ってた?
助手:一昨日は何時に夕飯を食べたっけ?
術師:
助手: 今日ティッシュは何枚使った?
術師:今日携帯を何回触った?
助手: 段々、曖昧になってくる
術師:ほら、曖昧になってきた
助手: 気にしてなかった事は忘れやすいって
術師:今みたいに特に気にしてなかった事は忘れやすいって
助手:分かったと思うんだけど
術師: 逆に試験の時みたいに
助手:忘れまいと一生懸命覚えた物であっても
術師:
助手:後になって思い出すことが出来ない
術師: 思い出すことが出来ないって経験したことがあるでしょ?
助手:そういう時ってどうしてる?
術師: ペンとかグルグル回しちゃう?
助手:目を瞑って一生懸命思い出す?
術師: 少しずつ思い出せるところから
助手:記憶を辿っていく?そう、モヤモヤと思い出せそうで
術師:記憶を辿っていく?
助手: 閃きのようにパッと思い出すと
術師:思い出せない状態から閃きのようにパッと思い出す
助手:なんだかスッキリとするような快感
術師: 快感を得ることが出来ますよね
助手:そう、スッキリした快感
術師: 自分の中で渦巻いていた
助手:不快な気持ちが一気に解放される
術師: 一気に解放されるなんて、まるで
助手:ムラムラとした気持ちを一気に解放させる
術師:ムラムラとした気持ちを一気に解放させるのに
助手:似てませんか?
術師:似ていると思いませんか?
助手:どうします? チラシを見て連絡したんだから
術師: 続けますか?
助手:新しい世界…みたいんですよね?
術師:新しいこと…したいんですよね?
助手:普通じゃ体験できないことを体験する
術師:さっきのような気持ちの良いことを体感する
助手:きっとあなたが欲してるのは「性的快感」なんですよね
術師:気持ちのいいことの中でも 「性的快感」を体感したい
助手:ムラムラとした気持ちをスッキリとさせる
術師:ってことですよね?忘れてた物事を思い出す
助手:閃きの如く 一瞬で頂点に上り詰めるあの感覚を
術師:感覚のように一瞬で恍惚感を味わえるあの感覚を
助手:身近に感じたいと 思いますよね?
術師:身近に感じたいと思いませんか?
助手: どうしたらいいと思いますか?
術師:その為にはどうしたらいいと思いますか?