Track 2

わしの尾っぽでくすぐって悶絶させるのじゃ

しかしただ触れるというのもおもしろくない せっかくじゃから、ここはひとつ遊戯といこうではないか お前様を尾っぽでくすぐって、弱いところを探るという遊戯じゃ おもしろそうじゃろ? なに?わししか楽しめぬじゃろうとな? うむ、いかにもわしだけが楽しむための遊戯じゃが? ほほほほ、観念せい 苦痛を与えようというのではない 動けぬお前様をわしの尾っぽさばきで悶絶させてやろうというだけじゃ。 どーれどれ、まずはその足袋を剥いでしまうかの ふっふっふ では失敬して ほれほれ、尾っぽの先で、足指を……。 ちょんちょん、ちょんちょん こそばゆいじゃろ?ん? ちょんちょん、ちょんちょん しかしまだ序の口じゃぞ? 指のあいだにするりとすべらせて……ふふふ、どうじゃ こしょこしょ、こしょこしょ ぞわぞわしてきたか? ほれほれ こしょこしょ、こしょこしょ 身をよじりたいのにかなわぬのう。つらいのう ほーれ、足の裏はどうじゃ? んー? ちろちろちろちろ ほっほっほ、ひくひくしとるぞ? ちろちろちろちろ これはなかなか愉快な遊戯じゃの さすがわしの思いついたことだけはある さわさわさわさわ かかとに円を描くように毛先を這わせて…… 足裏の皺一本一本を触れるか触れないかくらいのさじ加減でなぞっていってやろう そーっと優しくつーっとなぞるのじゃ。 そーっと、つーっと むやみに尾っぽ全体でくすぐられるよりこたえるじゃろ? そーっと、つーっとなぞるのじゃ。 思いきりくすぐられたほうが、まだしも楽かもしれんのう ほっほっほ。それもやってみるか? ほれほれ、ひと思いに足裏中をてばやくめちゃくちゃにくすぐってやるぞ ほほーれほれほれ♪ ほーれほれほれ♪ たまらんじゃろたまらんじゃろ♪ 足だけでその様子なら、他の部位を責めたてたらどうなってしまうのかのう。 さーて次は……っと、上の着物が邪魔じゃ めくり上げてしまうぞ? ほほほ、恥ずかしい姿よのう。 腕も持ち上げて腋の下もさらしてやろう。 そうじゃ、次はここを尾っぽでくすぐるのじゃ。 まずは大きく下から上へすーっとすべらせて、反対に上から下へもすーっと。 何度も繰り返してやろう。 下から上へ、上から下へ。 下から上へ、上から下へ。 それから毛先で腋全体をぐーるぐるするんじゃ。 小刻みに震わせながらぐーるぐる。 腋からのぼっていって二の腕までなぞっていくぞ? ふるふるさせながら、つーっとのぼる、それから下りるのじゃ。 ゆっくりゆっくり下りていくのじゃ。 尾っぽ全体でこしょこしょくすぐるのじゃ。 くすぐりながら上がってく。 もぞもぞもぞもぞ上がってくのじゃ。 ゆっくりゆっくり、こしょこしょ、こしょこしょ。 そのまま腋の下も存分に尾っぽ全体でなぶってやろうな? ほれほれ、くすぐったいじゃろう? 遠慮せず悶えるがよいぞ? ただし身体は動かぬから情けない声をあげるくらいしかできんじゃろうがのう。 ほほほ。愉快愉快。 ほーれほれほれ、柔らかなわしの尾っぽに屈するのじゃ。 つやつやさらさらな毛先にいじめられてひいひい言うのじゃ。 ほーれほれほれ、ほーれほれほれ♪ ふふふ、こんなところで許してやるかの。 まだまだ他のところもくすぐらねばならんのじゃから。 なーに、夜はまだまだ長い。 今宵はわしが満足するまで相手になってもらうからな? どうじゃ、嬉しいじゃろ?