第7話 ナナ狐からお誘い編
電話のコール音が鳴る
主人公 「もしもし……どうした?」
ナナ狐 「私ナナ狐……今あなたの後ろにいるの」
主人公 「なっ」
振り向く主人公
ナナ狐 「ふふっ、思わず振り向いたでしょ?いる訳ないじゃない……こんな夜更けに」
その時窓が開く
ナナ狐 「と見せかけてこんばんは」
ナナ狐が窓から覗いてる 電話切る
主人公 「うわああああっ」
ナナ狐 「買い物ついでに近くまで来たから寄ってみたの」
主人公 「こ、ここ2階……」
ナナ狐 「ここ2階?あぁ、狐縛りの応用で妖力の糸で足場を作っているのよ……窓の鍵も糸で開けたわ……便利でしょ」
主人公 「げ、玄関から来いよ」
ナナ狐 「玄関から来い?あら……じゃあご両親に紹介してくれるの?流石に、ちょっと緊張するわね……でも今日は遊びに来た訳じゃないから遠慮しておくわ」
主人公 「じゃあ何だ?」
ナナ狐 「……ねぇ、週末空いてる?」
主人公 「あぁ、別に大丈夫だけど……またどっか行くのか」
ナナ狐 「ふむ、デートっていうのも魅力的だけど……善行部で合宿をしない?……ちょっとしたおもてなしをあなたにしたいの」
主人公 「ん?泊まりってことか」
ナナ狐 「そ、泊まりで一晩部室でゆっくりとね……許可はもう取ってあるから待ってるわ」
窓を閉めようとするナナ狐 でも途中で止まる
主人公 「いや返事を聞こうよ」
ナナ狐 「んっ、ふふ、あなたの返事なら聞かなくてもわかってるから……ちゅっ……おやすみなさい」
窓完全に閉める
主人公の家の下
ナナ狐 「はぁはぁ……慣れない使い方をするものじゃないわね……後少しで落ちるところだったわ」
下で待ってるギンギンが心配そう(にナナ狐は見える)
ナナ狐 「心配かけてごめんなさいね、ギンギン……でもちゃんと伝えられたから……じゃ買い物行きましょうか……ギンギンリュックに化けて」
ギンギン?化
ナナ狐 「よいしょっと、まずは綿棒ね……ねぇギンギン……私、家族に紹介されたらなんて挨拶すればいいのかしら」?