2話目:チェック・イン・ポイント
[夜、ホテルの部屋]
(若干不機嫌そうな感じ)
ふぅ……疲れた……
(部屋のベッドに沈み込む少女)
全く……駅からこんなに歩くなんて聞いてないぞ……
足がもう限界だ……これ以上一歩も歩けない……
だいたいなんで私がこんなこと……本来なら今頃ゲームの続きをやってるはずだったのに……
(主「お腹すいてない?」)
うう……確かにもう夜だし、お腹は空いてるが……
(/若干不機嫌そうな感じ)
(主「マッサージしてあげよっか」)
ん?マッサージしてくれるのか?
ふふ、そうか。それはありがたいな。
お前におんぶして貰って移動するのもありかなとは思っていたが、さすがの都会でもそれは浮いて見えてしまうだろうし、
わざわざ遠くまで来て、出来合いのものを買って来てもらう。なんというのも味気ないしな。
うつ伏せになったほうがいい、よな。
ん。じゃあ、頼む。
(ふくらはぎをマッサージされながら)
ん……ふ…………んひ……少し、くすぐったいな……んぅ…………
ふふ……この部屋、広いよな。
このベッド……ダブルベッドか。
二人部屋ってことは、お前、最初から私を連れてくるつもりだったんだな。
私が抵抗したらどうするつもりだったんだよ、全く。
(主「嫌だった?」)
ん……嫌なわけ無いだろう。馬鹿者。
こんな機会でもなければ遠出をすることなんてないし、貴重な経験だよ。
この人生において、こんな都会まで来たことはなかったしな。
それに、言っただろ?私はお前に付随するものなんだよ。
よくあるだろ?中ボスとかで、大きいのと小さいのがセットで出てくるモンスターみたいな。
あんな感じで、しっかりと守ってほしい。
小さい方は耐久度が低くて、おおよそは弱点だし、な。
(膝の裏にキスをする主人公)
ぁ……膝裏にキスなんて……まだお風呂にも入ってないのに、全く……
こんな体制でされたら私は何もできないの、わかっててやっているな……むぅ……
ずるいマッサージ師だな、お前は。ふふ。
な、お前。お前はこの辺りに詳しかったり……しないよな。
(主「どうして?」)
うん……せっかくだし、美味しいものを食べに行きたいと思ってな。
私の体力が地を這ってるからあまり遠くには行けないが、
もう少し回復したら……どこか、行こ?
(主「うん、じゃあ後で調べてみるよ」)
うん。すまんな。
ふわ~ぁ……(あくび)
ん……でも、ちょっと睡眠足りてないから眠いかも……
それとも、お前の手が心地よいからかな。ふふ。
(/ふくらはぎをマッサージされながら)
……マッサージはもういいよ。随分と楽になった。
体は大丈夫だから、今度は心を……
(少女をひっくり返し、軽く覆いかぶさるような体制をとる主人公)
んきゅ……
軽々とひっくり返されてしまったな……逆光の中のお前の目、少しギラついててドキドキしてしまう……
(そのままディープなキスをする主人公)
ん……んぁ、れぇ……んちゅ、ちゅぷ、ちゅ……んぷ……んぢゅる……
れる、ぇりゅ……ちゅる、れる、んりゅ……んぷぁ……ん、ふぅ……
そんなに念入りに舌をマッサージ、されてしまうと……ん……っぷ、れる……
(舌をマッサージされるようなキス・30秒)
(気持ちよさで上の空になってる少女)
んぷぁっ……はぁ……はぁ……んっ……ふぅ……んふぁ……
んぁ……あぁ……ん……ふぁ……んふ…………
ん……すまない……なんだか、うっとりと……してしまって……
疲れているから、だろうか……それとも……
ん……ふぅ……ぁふ…………
なあ、お前……もっと、しないか?
もしお前が欲しいのなら、このまましてくれていいから……な?
ほら……ん……(「もっと」と、唇を突き出す少女)
んぁ、れる……ぇる、ちゅるる……んぷ、ぢゅる……んぁ、っふ……
(キスしてる最中に少女のお腹の音が鳴る)
ん……ふふふ。(何だかおかしくて正気に戻る少女)
だが、私の腹の虫が許してくれなさそうだな。
誘っておいて申し訳ないが、やっぱりご飯……行こうか。
考えてみれば今から始めるには微妙に遅い時間だし、お前は明日も仕事だったな。
体も心も、全快とは言わないまでも、多少は楽になったよ。
こういうの、本当は私がお前にやってやるべきことなんだろうが、
たまには逆というのも面白いか。ふふ。
(主「愛してる」)
ああ、私も。愛してるよ。