Track 6

⑥夏祭り ~打ち上げ花火とスンドメと~

--------------------------------------------------- ⑥夏祭り ~打ち上げ花火とスンドメと~ --------------------------------------------------- 商店街を抜けて、少し開けたところにみんな集まっていた… その人ごみにまぎれて、塔也の後ろに立つ形で、花火が上がる予定の空を見上げる… 花火がとっても映えそうな、雲ひとつないキレイな星空が広がっていた… しばらくそうしていると、鼓膜を揺るがす大音量とともに、赤い色の花火が打ち上がって… キレイな夜空にパァッと花開いて、観衆の目と耳をうならせた… それを皮切りに次々と打ち上がっていく、色とりどりの花火たち… 前後に寄り添う形で、私たちはそれを見続る… 誰もが夜空に打ち上がり続ける花火に目を奪われて… 誰の耳も、爆音に支配されている… そんな中で私は…塔也の浴衣の切れ目に腕を滑り込ませた 塔也はビクッとして、花火から私に視線を移す… ニコッと笑って、その視線をあしらった 右手が、塔也のパンツまで到達して… その上から、オチンチンを優しく撫で上げる… 塔也の身体は軽く震え、袋を持ってないほうの手で、私の浴衣の裾をギュッと握った… 【美崎】 (ふふっ、かわいい…♪ もっとイタズラしてあげる♪) パンツの上から揉みこむように触っていると、だんだんとおっきしてきて… あっという間に、塔也のオチンチンは硬く反り返って、私の手を愉しませた… 打ち上げ花火にまぎれて、モニュッ、モニュッと… 人ごみの中でエッチな行為を繰り返す…… 塔也の息が荒くなってきて… 浴衣の裾を握る手に、だんだんと力がこもってきてる… 【美崎】 (ごめんね、花火の途中で…でも、こういう経験も、悪くないよね…?) 自分の心の中で勝手に塔也に話しかけ、勝手に同意を得た… だって…オチンチンもこの状況に喜んで、いつもより硬くしちゃってるから… 【美崎】 (かわいい…でも、ここで射精しちゃ、ダメだからね…?) パンツをゆっくりとずり下ろす… 浴衣の中で、塔也の勃起チンチンが自由になった… それを握ったり、揉んだり… 果ては裏スジの部分を、爪先で優しくカリカリしてみたり… そうして遊んでいると、塔也の膝がガクガクと笑い出して、 オチンチンの先からカウパーが染み出してきた… 塔也は私の身体に完全に背中を預けていて…胸がズキリと痛む… 【美崎】 (私は、あなたが安心して寄りかかれるほど、できた人間じゃないんだよ…?) 今だって、絶対に誰にも悟られないという保障はない… 異変に気づいた人が騒いだら終わり… 【美崎】 (そんな状況でキミをいじって愉しむ、最低な人間だから…  そんなに…信頼しきった態度をとらないで…) でもそれが、とても心地いいから… 射精させちゃダメなのに、手が止まらない… そんな、二人だけの茹った状況も、 打ち上げ花火の途切れと共に終わりを告げた… 周りの人達が、魔法が解けたように動き出す前に… スッと手を引き、平静を装う… 暗さに隠れた透明な液体を、ねっとりと手のひらに纏わりつかせながら……