Track 6

帰り道

そこの者!止まれ! うん?新入りじゃないか 門限のこと、初日に伝えておいたはずだ 忘れたなんて言わせんぞ いいぞ、貴様ら、ここはビシッと言ってやれ ここは何処だと思ってる! 少人数の部隊とは言え、軍隊であることは変わらん そうそう、もっとだ! まぁ、クロア様の弟分に免じて、今日のことは見逃してやる 次はただじゃ済まさんことを覚えておけ! いいな! よくぞ言った!このクーティア・ロアが魔王様のお傍に居ることの有難みを、身をもって知りなさい! なんて、以上はクロア様からのご命令に従い、言わされた内容だから、気にしないで、兄貴! な!あ・・・兄・貴?!馬鹿な!たったの数日で、ここまで手懐けるものなのか?カリスマ?ありえん! クロアス、今日は随分遅かったじゃないか、なんかあった? 用事? ライムは本当、鈍いんだな。こんな夜中に用事と言ったら女だろう、普通 ところで兄貴、前回のアレ、続きまだっすか? おー!これが?前のより大分ちっちゃいじゃねぇか? 水晶玉?今時あんな玩具を見て喜ぶ馬鹿は何処に居るんだ! すっげぇ!このサイズでも見えるぞ!うひょ!この前のレイヤーさんじゃねぇ? あのクロア様に凄く似てる女優? そうそう、いやこれほど似てるとはな、エロすぎるぞ! 私?ダメだ、話が見えん。ハクション、寒い夜中にこんな茶番に付き合ってる私もどうかしてる やはり捕まえて、無理やりでも聞き出したほうが手っ取り早い こっちは?な!に、似てる!おいシュウジ、ルーシだぞ なんだと!ルーシって、同期のあの子? ああ 嘘?ちょっと見せて マジかよ!ライムどれがいい?俺はルーシに似てるこっち うむ・・・じゃ、僕はクロア様 おまえ、確か、小さい女の子に興味ないんだっけ。なんでそんなに悩むんだ? うふふ?もしかして、他に好きな女の子とか居るの? い、いるわけないでしょう!クロア様のくれ、頼むから! なに顔赤くなってんだ、冗談よ冗談 しかし、兄貴すげぇな、何処で入手したんだ? そこまでだ! ひぃ!やべぇ、クロア様だ! 隠さなくていいぞ、ガラス玉みたいなアレ、是非私にも見せてほしい どうすりゃいいんだ、ライム! くぅ・・・ おい、何とか言いえ!頼むから! ・・・ やばい、俺のINTより3倍も高いライムが! だって!見せたら殺される!出さなくても殺される!無理だよ! 何時まで私を待たせる気だ? それとも、見せない?と? ひぃぃ! ク、クロアス! いまのうち逃げるって、お前! くぅ、ライム!何してるんだ!逃げるぞ!早く! ははは、逃げる?困った部下達だな。 これで逃げられたら、メイガスの名が泣くではないか! 魔王様、そこを退いてください どういうおつもりですか? なっ!らしくない・・・私が? 確かに、最近何だか情緒が不安定な気が・・・ お言葉の通り、少し熱くなりすぎました 反省します。 え?それに? あのガラス玉・・・私のお金、大切な資金で・・・買った、と? 魔王様!