Track 9

夜2-開けて(怪談

敷居がございますので 躓かないよう では こちらへ ご不便をかけして 申し訳ございません 少しでも楽しいでいただこうと ご了承ください ああ そう言えば お部屋の障子 開けっ放しでしたね 田舎では 閉じます 鍵を掛ける方が (?少ない) 町の方からいらっしゃるお客様は 皆さましっかりとなさるんですよ お客様のお住まい所では どうなさるですか? 不用心に窓を開けっ放しというと 入ってくるのは 泥棒さんだけでは ないかも知れませんよ どある男性のお話 その日は 少し暑さも出で来た 初夏の夜でした まだ冷房は要らないが と 窓を開け放ち テレビだけつけて 暫く横になっていると テレビの音に混じって カリ カリ と 何が引っかくような音がします 少しすると収まりましたが まだ カリ カリ どうやら 外の方からしているの様で 何の音だ と 窓から下を覗くと 電柱の影で 何が人影が動いております ちょうと塀と電柱の影になっている場所で ここからだと見えないな と 彼はテレビを消し 隣の物置き部屋の窓から 眺めことにしたのです みしっと 駆けつけの悪い物置部屋の引き戸を開け そうっと 窓を開けて 電柱の方を見ると それは ゆっくりと電柱を登り始めました カリ カリ どうやっているのが 電柱の抱き付き 額を擦り付けるようにして 器用に少しづつ 登って行きます 爪の擦れる音か それとも 押し付けられたボタンの音か 痩せこけた子供のようて ボロボロの半袖シャツと 短パンから覗く手足は 遠めに見ても 酷くただれて見えました その光景に 彼は動け無くなり 嫌な まとわりつく様な 汗をかきながら その姿を眺め続けました 一瞬でも目を離すと コソコソコソと 次に振り向けば 目の前の居そうで と 自分の目線と 水平程度の高さまで登った時 それは 動きを止めました 押しつけていた頭を ぬうっと動かし じっと一点を見つめています その先は先程まだ 彼がテレビを見ていた自室で やばい 開けっ放しだ そう思った矢先に それはずるっと 窓から中に入って行きました 半時は経ったでしょうか 震えま収まり 先の物は何だったのか もしも もしも万が一 泥棒たっだら と思うと 放って置きにも行かず 手近にああった 木彫りの置物を握り締め 息を殺して 自分の部屋へ近づきました みし 一歩 二歩 部屋の中て 何が動いてる気配が... しない クッと息を飲んて ドアノブに手を伸ばそうとした時です 開けて 開けて 開けて 開けて 彼は一目散に部屋に戻り タンン と 息を抑止たと朝までにあみつけ(?) そのまま一睡も出来ませんでした 日が昇ってから 部屋に戻りましたが 荒れているわけではなく 取られた物もなく 結局あれはなんたっだのが 只 自室の扉だけは 開け放たれておりました トア締める と言うのは ここは自分の場所だから入ってくるな と言う 意思表示になるんですね それは 人にも 人以外にも 同じこと 戸閉まり 気になります? 大丈夫ですよ 開けていでも 戻ってみれば きっと一人手に閉まっておりますから さあ 着きましたよ お足元座布団があるの 分かりますか? 手を引きますので ゆっくりと お座りください お上手 さて 最後のお話し お客様 子ともの頃 目隠し鬼って 為さったことがありますか? 鬼さんこちら 手をなる方へ と言う 他愛のない お遊びです お客様は 今後ろにいる人物が 私だと分かりますか? もしも 遊びの最中に 見知らぬ声が混じって 鬼さんこちら と 呼ばれだら フラフラと そちらに歩いてしまったり 目隠しは 色々と 聞こえやすくなるのかも "Credit goes to hana from Bahamut (Taiwan site) for the JP Script." - Hayate