Track 10

夜3-目隠し鬼(怪談

これは そんな話です 私の小学校は 私達を最後の卒業生とし 長い役目を終え廃校となりました 先日 高校の同窓会が開かれ そこで 10年ぶりに 小学校の友人達と再会 久しぶりに遊ぼうか と言う話になり このメンバなら 小学校に行ってみないか? と 翌日  思い出の学び合いと向かいました 懐かしい通学路を 車でゆっくり走り 13年ぶりにくぐる校門は 以前と変わらぬ形で 只静かに 風化だけか進んでいるようでした ああ あれから随分と 時間が経ってるかな と 下駄箱から先も土足で上がって これは先生に怒られるな 職員室では入る時は失礼します 出る時は失礼しました だろう ふざけて言い当たりしながら 校内を見て回ります トイレの花子さんあったな 骸骨模型とか あかずの間には幽霊が出る とか 理科室に最後に出たら 死ぬ とか 懐かしいな 何がして遊ぶか 遊ぶと言っても もういい歳ですから 鬼ごっこは辛いし 隠れん坊は汚れるし それなら よくやった 目隠し鬼はどうだろう と 車からタオルを取って来て それを目隠しにして 鬼さん こちら 手をなる方へ 段差があるぞ 気をつけろうよ 暫く続けましたが やっぱり 誰も捕まるはずもなく これは無理だ 別のにしよう と 一人が言い出した時でした 変な音が聞こえる と鬼が言い始めました 周りは虫の声だけで 風もなく 鬼以外は 皆びたっと顔見合わせて 嘘つくなよ  ああ おお て 風の音みたいな 低い声みたいな音がする 聞こえないのか? 日も陰り始め 深い影の落ちた廃校は 明るい思い出の中とは違う 不気味な表情をしておりました こちの方がする 私達が戸惑っているのか 目隠しをせれた鬼だけは フラフラを廊下を歩き始めました 不気味には思いましたが 友人もおりますし 少し楽しみでもあり 気をつけろうよ と 言いながら 転ばないよ 一人が鬼を手を引いて 私達はその後ろに付いて 音がするという方向へ進んで行きました ぎし ぎし みし みし 少し進んでは 止まって耳を澄まし まだ進んでは 耳う澄ます エル字の 落書きの窓を曲がり 被服室 理科室 長い廊下の 中程まで来た時 ぴたっと鬼の足が止まり ああ これ この右の方から聞こえるね お前 見えてないよな 鬼の手を引く友人の言葉に 少し疑問を持ちましたか それはすぐに納得へと変わりました 鬼の右手側には例の開かずの間の 杭は打たれた引き戸が ありました やばい 絶対にやばい 全員が顔を合わせて固まって中 耳は手を当てた鬼が あれ 聞こえ無くなった うん 何も聞こえない 緊張に糸が少し弛み きっと隙間風か何かだろう もう古い建物だ 鬼も目隠しを取り あの音はなんたっだんた 近づいているはずなのにずっと同じ大きさたっだよな 不思議かる鬼に もう暗いし 帰ろう と 話ていた時でした 朽ちで少しずれたのが 打ち付けられた木戸に 覗ける程度の 小さいな隙間が空いているのが目に入りました 引き返すべきだと言うのは分かっていましたか もう音はしないのだから もう音はしないのだから と 自分に言い聞かせるように 日は陰り もう暗い室内に 携帯のフラッシュを扉の割れ目に押し付けようにして 木の隙間から そっと部屋を覗きました 真っ暗の部屋の中を 弱弱しい明かりがぼうっと照らし 何か見えるか? 捕まえた "Credit goes to hana from Bahamut (Taiwan site) for the JP Script." - Hayate