千月と芽衣1:攻略
# [BGS]放課後の校門前
# [テニス部員A]
00-0「馬原(まはら)先輩。また来てますよ、あの子。ほら、校門のところ」
# [芽衣]心底嫌そうに。
01-0「は? ……ほんとだ。うげっ」
# [テニス部員A]
02-0「可愛い子ですし、もう付き合ってしまえば良い(よい)のではありませんか?」
# [芽衣]顔をしかめて。
03-0「じょーだん」
# [テニス部員A]
04-0「だって先輩、男子はお嫌いでしょう?」
# [芽衣]真剣に。
05-0「別に、そーゆーんじゃない」
05-1「よくわかんないだけ」
# [千月]うざかわ路線を目指して、全力でぶりっこ。恥じらいは捨てて。以下、ずっと同じ。
06-0「芽衣さぁん。お疲れ様ですぅ♪」
06-1「わたしぃ、クッキー焼いてきたんです。食べて下さいっ♪」
# [芽衣]にべもなく。「ん」はない方がいいですが、表現しやすければあってもいいです。
07-0「もう何遍も言ってるけどさ。アンタ、何でそんなに無理したキャラ作り(きゃらづくり)すんの?」
07-1「最初会ったときは、全然そんな(ん)じゃなかっただろ」
# [千月]
08-0「えぇ~、そうですかぁー? 千月は千月ですよぅ」
08-1「芽衣さんの意地悪ぅ」
# [芽衣]後々明らかになりますが、芽衣はこの時点で、
# 千月が「何か怪しい目的を持って自分に近づいている」と確信に近いものを持っています。
# なので、単に「鬱陶しい」以上の警戒心アリ。
09-0「はーぁーっ……」
# [千月]
10-0「どこに行くんですかー!?」
# [芽衣]
11-0「自分ち(じぶんち)に帰るんだよ」
# [千月]芽衣の警戒など意に介さず。
# 相手の抵抗を「力づくの愛らしさ」で真っ向からねじ伏せるのが千月の流儀。
12-0「ですよねー。わたしィ、ちゃーんと芽衣さんが下校するタイミングを見計らって来たんですよ」
12-1「褒めてくーださいっ♪」
# [芽衣]本気の一言。
13-0「何が目的だよ」
# [千月]
14-0「一緒に帰りましょ♪」
# [芽衣]嫌悪感はアリアリで。ただし人前でもあるので、声は荒げず、低く、抑えて。
15-0「だから、アタシと一緒に帰ってどうするんだ。一体何が目的だよ」
# [千月]
16-0「やだなー。千月はただぁ、芽衣さんと仲良くなりたいな、って♪」
16-1「いわばナンパですよ。ナンパっ。うふっ」
# [芽衣]
17-0「アンタが女子でなけりゃ、ぶん殴ってるよ」
# [千月]聞く耳待たない。うざかわぶりっこ、ここまで。
18-0「わたし、女子で良かったです!」
# [千月]以下、ナレーション。ざっくりとした状況説明。一気にテンションを変えて。
19-0「……と、最初は取り付く島もない反応だったのですが、わたくしは頑張りました」
19-1「柚姫ちゃんに出来てわたくしに出来ないなんて、赦されませんもの」
19-2「ただ、途中の経緯(いきさつ)は長くなってしまうので、割愛(かつあい)させて頂きます」
# [千月]芽衣に向かって言った台詞(の再現)
20-0「一回だけでいいですからっ!」
# [千月]再び、ナレーション。
21-0「そう強調してデートに誘うまで、約2ヵ月。そこから信頼関係を上積みするのに4ヵ月」
21-1「女同士で恋人のような関係になり、情を深めるのに半年」
21-2「わたくしが初めて彼女と一夜を共にする約束を取り付けたのは、テニスの試合会場での初対面から、
ちょうど1年後のこと。『二人の出会った記念日』を利用しての事でした」