プロローグその2 ミズキは水着が苦手です
主人公の部屋
ミズキ 「お、お邪魔します!……ほ、ほんとに入っちゃってよかったのかな」
ミズキ 「あっくんの部屋に入るなんてはじめてだね……いつも絶対部屋には入れてくれなかったのに……あ、あのさ!さっきの話だけど、私、返事とか全然後ででも……へ」
ミズキ 「あっくんも私に伝えたいことがあるの!?……で、でも何でお部屋に?」
ミズキ 「ご両親がこの夏は出張でいないから都合がいい……つまりあっくんと私がこのお家に二人きりなんだ……何かドキドキするね……あ、これ私が小さい時にあげたクマのぬいぐるみだ……ちゃんと飾っててくれたんだ」
ミズキ 「やぁ、元気にしてたかな?大切にされてよかったねー(ぬいぐるみに)え、まずは見せたいものがあるの?……そこの棚の中?」
主人公が自分のスク水関連のグッズをしまっている棚を開け本をヒロインに渡す
ミズキ 「その中に何かあるの?……え、この本は何?『スク水図鑑最新版』?……み、水着?」
状況が全然掴めないミズキ
ミズキ 「えっと……見せたいものってこれ?なの?…へ?」
ミズキ 「うえぇ、まだあるの?……アイドルの写真集かな?……これもスクール水着ばっかだ……ううっ」
ミズキ 「あっくん……こ、こういうの好きなの?でも私水着は……その前に、な、何か色々順番がおかしいような……ていうかこういうの初めて見たよ……うわうわっ!」
ミズキ 「え……あの……なんであっくんが謝るの?……私の気持ちはずっとわかっててくれたの?……でもスクール水着た女の人が好きなの?……だから謝るの?そうなんだ……」
もう訳がわからなくなって来たヒロイン
ミズキ 「う、うん、驚いたけど……趣味は人それぞれ色々あるし……私も……うん、ぬいぐるみ集めるのとか好きだし!い、いいと思うよ、そういうの!」
動揺しつつよくわからないフォローをするヒロイン
ミズキ 「そ、そんなことないよ!あっくんがスク水ふぇち?だって私の好きな気持ちは変わらないし!……たぶん(小声)」
ミズキ 「ふぇ……スクール水着を着た女の子にしか興味ないの?……じゃ、じゃあ、私には興味がないってことなの……かな……」
ミズキ 「……ううん、あっくんは悪くないよ……ちゃんと言ってくれてありがとう」
ミズキ 「……」
沈黙が続く その時ミズキが恐る恐る言う
ミズキ 「……あ、あのさ!……もし、もしもなんだけど……私がスクール水着を着たら興味を持ってくれたりする……のかな?」
ミズキ 「即答!?そ、そうなの?スク水着てればそれでOKなの?……そ、そうなんだ……え、でも脱いだらダメなんだ……徹底してるね……あはは(引き笑い)」
ミズキ 「んっ……じゃあ私スクール水着を着るよ!……って言いたいんだけど……あのね……私、実は水着
恐怖症……みたいなやつ……なんだ」
ミズキ 「小さい時にプールで溺れてね……その時凄く怖くて……それからプールはもちろん水着とかゴーグルとか……全部ダメになっちゃって……水泳もずっとズル休み……『ミズキなのに水着着ない』とかよくからかわれたよ……うーん、あっくんが体操服ふぇちとかだったらなぁ……毎日着てあげるのに」
ミズキ 「ふぇぇっ……許せないって何が……ちょって待てって……どうしたの?」
主人公戸棚からスク水(新品)を取り出す
スク水(新品)を渡す
ミズキ 「え、これ……スクール水着?新品の?……な、なんで私に渡すの?……ていうか何で持ってるの?」
ミズキ 「ふぇ、着てみろってこれを?……え、部屋の外で待ってるって……ちょっと待って……あ」
主人公部屋の外に出て行ってしまう
ミズキ 「ほんとに部屋から出ちゃった……この水着……どうしよう」