Track 12

第9話 水着かミズキか

地元のお祭りに来ている二人 ミズキ 「えへへ、お祭り楽しいね……夏休みの宿題がんばった甲斐あったよね」 ミズキ 「ん?……どうしたのあっくん?……何かぼーっとしてる……はっ、もしかして浴衣似合ってないかな?……やっぱり浴衣にえんそはダメかなぁ」 ミズキ 「か、かわいい!?……スク水以外でそんな事言ってくれたの初めてだね……思わずドキッとしちゃった……」 ミズキ 「う、うん!スクール水着着てるよ……あっくんっぽく言うとスク水浴衣だね……私、着付け出来ないから今は見せてあげられないけど」 ミズキ 「……何か本当にちょっと変だね……この前まではこう……グワッて食いついてきたのに……今日は大人しめというか」 ミズキ 「え、はい!……え……うん……そうだね……お祭りも満喫したし、ちょっと静かなとこ行こうか」 場面転換 最初に告白した公園に来た二人 ミズキ 「近所の公園……静かなとこってここ?まぁ、お祭り会場からは離れてるから静かだよね」 ミズキ 「もう鈴虫が鳴いてる……夏も終わりなんだね」 プレゼントを渡す主人公 ミズキ 「え、誕生日おめでとう?……これ、プレゼント?……ちゃんと覚えててくれたんだ!うん、ありがとう……開けてみてもいい?」 ミズキ 「うわ、ショップ限定30個のえんそのアクセサリーだ……すぐに無くなっちゃったって聞いたけどどうしたのこれ?」 ミズキ 「わざわざ並んで買ってきてくれたの?……でもなんでこれ欲しいって……そっか、あっくんも私の事……嬉しいな」 ミズキ 「……」 ミズキ 「ふふっ、わかってるよ……この夏の答え、ちゃんと私に伝えるためにここに連れてきたんだよね……夏休み前に私が告白したこの場所に」 ミズキ 「待って!」 ミズキ 「あっくんの答えを聞く前に私から最後の試練……ちょっといじわるかもしれないけど許してね……」 ミズキ 「わ、わかった」 ミズキ 「んっ……嘘ついてごめんね……実は私は今スク水を着ていません」 ミズキ 「だからね……今私はただのミズキ……スク水を着たあっくんの理想の女の子じゃないよ……」 不安に押しつぶされそうになるもしっかりと言い放つミズキ ミズキ 「それでも……あっくんは……私の事好きって言ってくれるかな?」 ミズキ 「……(じっと目を閉じ不安に耐えている)」 ミズキ 「……そうなんだ……やっぱスク水が好きなんだ」 ミズキ 「え……でも私の事はもっと好き……本当に?」 ミズキ 「本当の、本当に?」 ミズキ 「ホントの、本当の、本当に!?」 ミズキが遂に思いを遂げ目から溢れるものが…… ミズキ 「……ひっく……ありがとう、嬉しいよ!……ひっく、ひっく……あっ」 そっと抱きしめる主人公 ミズキ 「いいの、いいの!……ずっと待ったけど……私、今すっごく幸せだから……だからもういいの……ぐすっ」 ミズキ 「うん、嬉しいよ。もっとぎゅってそのままの私を抱きしめて」 ミズキ 「ふふっ……でもたまにはスク水着てあげよっか?」 ミズキ 「あっ……ぎゅって抱きしめるの強くなった……やっぱりスク水着た私も好きなんだ」(少し拗ねた風に) ミズキ 「……じゃあお試し期間は終了という事で正式に私が彼女になってもいいかな?」 ミズキ 「えへへ、こちらこそよろしくね」 ミズキ 「……それじゃあお祭りの続き楽しもっか……え……浴衣ちょっとはだけてる?」 慌てるミズキ ミズキ 「わっわっ!……ふぅ……直った……ホントはスクール水着着てるのバレてないよね?(ボソ)」 ミズキ 「え、ううん!なんでもないよ!いこっ!」