プロローグ2
■02_プロローグ2
:教師として模範的な生活を送っていた聞き手。
:しかしある日の放課後、ほんの出来心から
:女子更衣室に残されていた着替えに手を伸ばしてしまう。
:「…あ、あの、先生…ここで何をなさっているんですか…?
: ここって、女子の更衣室…ですよね…」
:その現場を目撃してしまう教え子。
:しどろもどろになって弁解する聞き手に向かい、
:彼女はひとつの提案を持ちかけてくる――。
…先生…?
あ、あの…っ。
何を…なさってるんですか…?
こ…ここって、女子の更衣室…ですよね…。
もう日も落ちてるのに、音がするから…
なんだろうって気になって…。
わ…わたしは…先生を探していたんです。
またこの前みたいに、教わりたいな…って…。
でも、そんなことより…。
そのっ…それ。
生徒の着替えですよね…?
そんなものを手にして、顔を近づけて…。
…やだ…。
信じられない…!
いつも真面目で、優しくて…
先生のこと、すごく、すごく尊敬してたのに…っ。
こんな…隠れてこんなコトをする人だったなんて…っ!
…えっ…誤解…ですか?
ただ忘れ物かと思って、拾い上げただけ…?
……。
あの…やめてください…。
しどろもどろになって声を荒げて…。
そんな苦しい言い訳、しないで欲しいです…。
…先生。
自分で言うのも何ですけど…
わたし、お喋りな方じゃありませんし、
別に告げ口するつもりとか無いです…。
だから…その、安心してください。
幸い、この校舎には
もう誰も残っていないみたいですし…。
わたしさえ黙っていれば、それで大丈夫…。
…そう…。
わたしさえ…わたしだけが…知ってる…。
……。
…けど、ごめんなさい。
言う気は…ないんですけど。
その…タダで黙っているのも、イヤです…。
わ…わたし、そこまでお人好しじゃありません…。
(少し間を置く)
…口止め料…ですか…?
そんな…お金なんていただけないです。
というか…。
保身のためとはいえ、簡単に
教え子にお金を渡そうとするなんて…。
本当に、先生って"そういう人"だったんですね…。
…いえ、言い訳はもういいです。
それよりも、お陰で決心がつきました…。
先生…。
他言しない代わりに、ちょっとした
わたしの"お勉強"にお付き合いいただけませんか…?
そんなに難しいことでは無いんです。
それに、"こんなコト"をしちゃうような先生なら、
多分うってつけだと思います…。
そう…。
わたしに、先生の…。
えっと、その…。
……。
せ、せっ、"性器"を…。
"管理"…させてください…。
(少し間を置く)
…あ、あの、そんな怪訝な顔しないでください…っ!
実は~…その。
前にネットで、偶然"そういうコト"を
しているサイトを見まして…。
そこでは、いい歳した男の人が、
華奢な女の人に全然勝てなくて…言いなりで。
わ、わたし…すぐに閉じなきゃと思いながら、
つい見入っちゃいました…。
大人の男性って、もっとしっかりしてると思ってたのに。
ホントは…あんな一面があるんだ。
なら…自分の周りの大人はどうなのかな…って。
今日だってそうです…。
先生のような模範的な人ですら、
今回みたいな行為に及んでしまう…。
わたし、男性のそういう…その、性欲…が、
とても興味深いんです…。
…悪い条件ではないですよね?
そんな布切れで遊ぶよりも、
先生だって刺激的でしょうし…。
も、もちろん、拒否したらどうなるのかは…
言うまでもないですよね…っ。
…じゃあ、えっと。
ま…また明日…この時間にこの場所で。
準備はしておきますので…どうぞよろしくお願いします。
…せんせい♪