Track 3

奪われた母(2)

:電話での宣言通りに朝帰りを果たした母。 :ついには取り繕うこともせず、熱に浮かされたかのように :一晩で起きた出来事を語り始める――。 …ただいま。 あぁ…うん、ごめんね。 …え? 昨日はなんで帰ってこなかったのか…って? ええと…それは…。 カレとお食事してて、すごく話が盛り上がっちゃって。 気付いたら終電も終わっちゃってて…その。 ……。 む、息子と同い年の子を、 夜遅くに放り出すワケにも行かなかったし…。 ……。 …はあ、分かったわ。 そんなに聞きたいんなら聞かせてあげる。 (少し間を置く) …ホテルに、行ったの。 わたしと、カレ…二人でホテルに行ったの…。 (少し間を置く) …ふふっ、そんなに驚かないで。 あなただってホントは薄々と感じてたでしょ? その…とてもイケないコトだけど。 わたしがカレに心を惹かれてる…って。 男と女が、夜のホテルに二人で入る…。 どうなったのかは言わなくても分かるよね、 あなたくらいの年頃なら…。 わたしね、一人の"オンナ"として扱われるなんて 本当に久しぶりだった…♪ 最初はモチロン拒んだのよ? だって、いくら魅力的なオトコの人でも、 息子の同級生ですもの。 本当に親子くらい歳が離れているんだから。 …けど、ね。 カレ、すごく熱心にわたしのことを口説いてきたの。 わたしのこと、"理想の女性だ"な~んて言って。 "今日は絶対に落とすつもりで誘った"んですって…♪ ふふっ、ふふふっ…♪ 酔っていたせいもあるのかしら? あとは半ば強引にホテルに連れ込まれて、 気付けばひとつに繋がっちゃってた…♪ (少し間を置く) …やっぱりショックよね。 実の親が同級生と寝ちゃったんだもんね…。 でも…わたし、カレに気付かされたの。 ウチって片親なんだし、貞操なんて無理に守る必要ないのかなって。 もっと…もっと自由に"恋愛"してもいいのかも知れない…♪ わたし、ず~っと独りで頑張ってきたんだもの。 あなただって、お母さんの幸せを願ってくれるよね? …それにぃ、カレってあなたと同い年とは思えないくらい 女性の扱いが上手だったのよ…♪ 若いだけあって、体力もバツグンで… お母さん、完全に"骨抜き"にされちゃった…♪ くすっ…ふふふっ…♪ やっぱ気付かないかぁ。 …実はね、カレから言われたの。 今夜のことをしっかり息子に教えてやれ、って。 お母さんもこんな恥ずかしいコトは言いたくないけれど。 "大好きなカレ"からのお願いだし、仕方ないよね…♪ だからぁ、あなたに聞かれるまでもなく 教えてあげるつもりだったの。 …ダメよ、ダーメ♪ 今さら目を背けないで? お母さんの言うこと、ちゃ~んと聞きなさい…♪ (少し間を置く) くすっ…いい子ね。 …でね、ベッドの上でも甘い言葉を囁かれながら、 若さに任せた腰使いで責められちゃって。 わたし、そんな乱暴な抽送を 全部受け止めてあげたわ…♪ こんなにわたしを求めてくれてるんだ!って思うと、 たまらなく保護欲が刺激されて。 カレのこと、従順に受け止め続けた…♪ それに、どうせ逆らっても勝てないの。 カレ、あなたと違ってとても筋肉質で ガッシリしてるから。 組み伏せられた時点で、 もうわたしはカレの望むがまま…♪ …やっぱり若い男の子ってスゴイよね。 何度イッても終わらなくって、 行為の主導権なんて全然握れない。 わたしの方がずっと年上なのに、 ホント恥ずかしいんだけど…。 この一晩で母親としてのわたしを崩されて、 "カレのオンナ"としての 意識を植え付けられちゃったみたい…♪ …ね、お母さん、カレとの関係を続けてもいいよね。 カレ、あなたに辛く当たるのもやめるって言ってくれたよ? よく分からないけど、もっと楽しそうなコトを見つけたんですって。 お母さんがカレとの関係を続ければ、 ぜ~んぶ上手くいく…♪ みんな幸せになれるの…♪ だから…あなたもこれからは、 カレと"仲良く"するのよ? ふふっ…ふふふふっ…♪