Track 3

足コキ「膕コキ」

◆3  足コキ「膕コキ」  ノックのあと、扉が開く。 【優衣】 「兄さん、お風呂は……」  髪をシュシュでまとめた優衣が顔を覗かせた。 【兄】 「先に入ったぞ」 【優衣】 「もう入ったの。そっか」 【優衣】 「なら丁度いいわ。私もそろそろ寝るから、一緒に寝ましょ?」 【兄】 「ん、どうぞ」 【優衣】 「ありがとう」  簡単な返事をして部屋に入れる。  もはや添い寝どうこうについての説教はしなくなっていた。 【兄】 「ん?」  優衣の手に持つものに目がいった。  どこか見覚えのある容器。  記憶の片隅に転がっていそうな形体をしているが、  どうにも引っ掛からない。 【優衣】 「兄さんは? レポートも何もないの?」 【兄】 「ああ」  明日写させてもらう。 【優衣】 「そう。じゃあ明日の準備でもしててー」  優衣はベッドに腰掛けると、例の白い容器の蓋を開ける。  短いボトムズから伸びる白い脚をベッドに上げ、  容器の中身を手の平に広げ始める。  何が始まるのかと気になってリュックの整理もできない。 【優衣】 「ほっ」  上体を屈め、白い液体の付いた手を伸ばす。  足首を掴み、脛へ。  もう一度足首を掴み、次はふくらはぎを。  何度もそれを繰り返す。  力の抜けたふくらはぎはスライムのようで、  面白いように形を変える。  再び容器から液体を取ると、太ももに手を乗せた。  膝側から股のほうに向けて手を滑らせていく。  太腿の根元から手を離す際に聞こえる、張り付く肌が剥がれる音。  容器の中身はオイルかクリームだろうか。 【優衣】 「……ん? じっと見て、どうしたの。  くす、なにしてるのか気になる?」 【兄】 「まあ、ほどほどに」 【兄】 「クリーム、だよな。何のためのクリームだ?」 【優衣】 「これは『保湿クリーム』。制服って足を晒しちゃうでしょう?  だから、どうしても外気に水分を奪われて乾燥しやすいの」 【優衣】 「乾燥してカサカサになった肌を見せちゃうことにもなるし、  思わず掻きむしりでもすれば、痕が残っちゃうでしょう?  その対策にっ、潤いチャージ! っというわけよ」  両の足を頭上まで上げる。  片足を曲げたりクロスさせたりしながら、ふくらはぎや太腿を隈な  く見せるようにしてくる。 【優衣】 「ふふっ、どう、どう? 友達にはよく綺麗って褒められるのよー?  くすっ、兄さんに違いが……、……分かるわけないか。  比べる相手が……とほほ、いないものね」 【兄】 「失礼な。俺にだって綺麗かどうかの判断くらいつくわ」 【優衣】 「ふうん……? 判断がつくというなら……どう?  兄さんから見て、私の脚は『優』、『良』、『可』?  くすっ、なんだったら、触って判断してもいいわよー?」 【兄】 「触って……?」 【優衣】 「兄さんなら特別優遇処置。  はい、どうぞ? 今なら、もちもちしてるし、  吸い付くような肌触りを味わえるわよー? ほら、どーぞ?」  体を傾け、脚をすらりと伸ばす。  雪と見紛う肌に端麗な生足。  脚線美に見惚れてしまう。  足先から滑るように眺め、  パジャマと太腿の隙間に目が行ったところで顔を逸らす。 【兄】 「い、いい。しまえ」 【優衣】 「んふ、もう……なんで遠慮してるの?  ほら、減るもんじゃないし……自慢だーって言ってるんだから、  そんな適当にあしらわないでよ。ほら、触って。……触れーっ」 【兄】 「……わかった。わかったから脚をそう動かすな」  パジャマの奥の白い肌がちらちらと気になって仕方ない。 【優衣】 「ん、分かればいいの。……はい、どーぞ?」  衒気は身内にだけ見せるものなのだろう。  でないと、我が妹は鬱陶しい女になってしまう。 【兄】 「じゃあ、遠慮なく」  まずは足首を持って、力を抜かせてやる。  足ツボを押すように足裏をもみもみと、感触を確認。  うーん、ざらざらしない。  角質がまっさらだ。 【優衣】 「ん、……っ。……ふ……、どう? 何かご感想は?」 【兄】 「うん、綺麗だ」 【優衣】 「あ……」  驚いたような、気の抜けた声を出した。 【兄】 「どうした?」 【優衣】 「え、あ、うぅん。……『綺麗だ』って言われて、  思いのほか喜んでいる自分がいてね……。うん、ちょっとビックリ」 【優衣】 「ふ、ふふっ……ありがと」 【兄】 「いや、お礼を言われることじゃなくないか?」 【優衣】 「いいの。私が感謝したんだから、お礼を言うのは当然。  んっ、ほら? もっと触っていいわよー?」  ふくらはぎを揉み、膝を撫でる。  腕を伸ばして太腿に触れる。  きめ細やかな、吸い付く肌。  いつまでも飽きない感触だ。 【優衣】 「ん…………ん、っ……。……なんか、触り方が……えっちぃ」 【兄】 「う……そうか?」 【優衣】 「ぅん……。脚の上を滑らせながら、手を開いていくところとか……。  ちょっと遠慮がちに、太ももをぷにぷにしてくるところ、とか」 【優衣】 「んフっ、ふ……ぞわぞわする」  言われてみれば、そんな触り方をしていたように思う。  じゃ、どう触ればいいのだ。  鷲掴みにしろとでも言うのか? 【優衣】 「……さすが、これが彼女のいない人の触り方ってことね。  ホバーハンド。女性を触れること自体に遠慮して、  かえって悪意のあるような所作になってしまう現象」 【優衣】 「ボディータッチも簡単にできないなんて……兄さんってば、  本当に女性の扱いに長けてないのね」 【優衣】 「くすっ、可哀想。  彼女がいなかったばかりにこんなことに……ううん、  こんな人だから彼女がいなかったのかしら?」 【兄】 「……むか」  そこまで言われて黙っちゃいられない。  下腿を掴み、足指を顔の前に持ってくる。  手入れされている風呂上りの指。  今ならば、大した嫌悪感もなく行えよう。 【優衣】 「あーららぁ、残念な人ねー、兄さ……ん、っ、わっ!?  何してる、のっ!? こらっ、ぅ……んっ!」  親指を噛む。  まるで足指とは思えないほどに柔な弾力を持っていた。  じたばたと動く足をしっかりと押さえ、舌を這わす。 【優衣】 「ぅ、ひっ! ゆびっ、指! ぅな、舐めるな、ぁ!  噛むっ、なっ……! きたな、んひっ!  っ、やめて、お願いっ……!」  無視する。 【優衣】 「っ、うぅ……っ! 蹴るわよっ? ん、ぐぅっ……蹴っちゃぅ、  からぁ……やめてっ、んんっ! ごめ、っ、ごめんなさっ、ぃ……」  警告しながらも蹴ることはしない。  優衣自身には蹴る意思はないのだろう。  ただ、反射的に蹴ってしまうことを警告として利用しているのだ。  蹴らないのなら遠慮なく攻めよう。 【優衣】 「ん、っ、ぅっひ!? んゃっ、こらっ! 上がってくるなぁっ!  っ、兄さんっ……! ぅひゃっ! べろぉって、フ、んっ、んんっ!  はむっ、はむっ、しちゃ……ゃぁ……っ!」  細くもしなやかさを持ったふくらはぎ。  舌の腹をぺっとりとつけて舐め上げていく。  傷一つない肌に歯を立て、甘噛みを繰り返す。  今さらやめろと言われてもやめられない。  引き下がれるラインはとっくに超えていた。 【優衣】 「っ、にいさ……っ! ごめんってばあ! やめてっ……んん!  ふゃっ!? ぅっ、ん……太腿っ、だめえっ!!」 【兄】 「んぶっ」  寄せられた太腿にガッチリと頭を押さえられる。  だが、力としては弱いものだ。  優衣も劣勢のままというのを理解しているのだろう。  依然、怯えたような声で頭を押してくる。 【優衣】 「っ、はぁ……はぁ……っ、ごめんなさいっ。  からかったことは謝るから、もう許してえ……っ。  うぅ……今の兄さん、怖いの……」  【兄】 「反省したか?」 【優衣】 「っ、う……む、ぅぅ~~っ!  したっ! ……しました。うぅ……反省しましたぁ……っ」  優衣の言葉を聞いて、太腿に添えていた手の力を抜いた。  それを感じた優衣は、微かに震えた息を吐きながら脚を開いていく。 【優衣】 「っ、ぅぅ……怒ったのかと思った。  兄さんらしくない、大胆なことするし…………どきどきした」  少し涙目だ。  うむ、たまには反抗もしてみるものだな。  大変によい経験だった。 【優衣】 「む、んぅ、ぅぅ~……っ。犬みたいにぺろぺろ舐めて……くすん。  私の脚、兄さんに穢されたわ……シクシク」 【兄】 「非常においしかった、まる」 【優衣】 「っ、おいしかったとか、バカじゃないのっ?  変態っ! ~~っ! へんたいーっ!」 【優衣】 「っ……!? …………な……なに、おっきくさせてるのよ」 【兄】 「あ……」  異常な雰囲気にいきり立ったペニスを見つけられた。 【優衣】 「ひとの脚をはむはむして……っ、……勝手に興奮して……。  ほんっとに! どうしようもない人ねっ!」  さっきまで涙目だったくせに、復活の速いやつ。  劣位に回ったのがよっぽど悔しかったのだろうか。 【優衣】 「…………、寝て」  呆れたように息を吐き、ベッドを叩く。 【優衣】 「っ、ここに寝る。ほら……さっさとして」  抗言をも憚られる屹度しい言い草。  仕方ない……指示に従うか。  よもや押っ立てたモノを足蹴にするわけでもあるまい。  ……あるまいよな? 【兄】 「蹴るなよ?」 【優衣】 「……蹴らないわよ。……それとも、足蹴にされるのがお好み?」 【兄】 「……そんなわけがない」 【優衣】 「んっ、ちょっと言い淀んだ。  ……もしかして、期待しての言葉だったの?」 【兄】 「それはさすがに勘繰りすぎだ」 【優衣】 「そう? ……まあ、足蹴にするつもりはなかったけど……」  優衣が膝を立てると、ぎしりとベッドが音を立てた。 【優衣】 「似たようなことをするつもりでは……あったかも」 【兄】 「え」  浮かせた脚を近づけ、膝小僧でテントの頂を潰す。 【兄】 「っ……」 【優衣】 「ん……、……んー? んふっ、  膝で大きくなったおちんぽをぐりぐりぃ……くす。  あらぁ? 足蹴にされるのは嫌だーって……言ってなかった?」  軽く体重を掛けてくるのに逸物が大きく跳ねて応えた。  乱雑な力加減でも、硬度を保った陰茎には程よいマッサージだ。  拙くとも慎重に加重すれば足蹴とは呼ばない。 【優衣】 「本当は、私の脚でしてほしかったんじゃないの? 兄さん?」 【兄】 「いや……」  足で踏みにじられたくなかったのは事実だ。  だが、行為に含まれた侮蔑はともかく、そこに愛があるなら受ける  印象も変わってくる。  プレイの一環、これまた一興だ。  しかし、どう答えたものか……。 【優衣】 「答えられない? ……まったく、いつもいつも七面倒な人。  ……適当な理由付けをするのが、私の役目なのね」  返答に窮していると、顔を近づけて不平を含んだ表情をする。 【優衣】 「……お仕置き。  人がやめてって言ってもやめなかった兄さんへの罰」 【優衣】 「……今日は、兄さんが『綺麗』って褒めてくれた……、  ぺろぺろするほど、はむはむするほど好きな……、  私の脚で……してあげる」 【優衣】 「くす……いい?」  どうせ二人だけの秘密なのに、俺は兄の威厳を保とうとする。  そんな俺を懐柔するのが優衣の役目。  最愛の妹に感謝しつつ、俺は頷く。 【兄】 「……あぁ」 【優衣】 「んっ。じゃあ……」  パジャマのゴム紐に手を掛ける。  腰を持ち上げると、ゴム紐の縁を両手でなぞって浮かし、  手慣れた様子でずり下げた。 【優衣】 「くす、いつも元気ねー? こんなにおっきくしちゃって……ふふっ」 【優衣】 「それじゃ、脚で……。  ……とー……、このままだと滑りがよくないわよね。  うーん…………」  眉間を寄せる。 【優衣】 「あっ、そうだっ。っ……」  ベッドの脇に転がっていた保湿クリームを手に取る。 【優衣】 「これを使いましょうっ。くすっ、我ながらナイスアイディア♪」 【兄】 「それってクリームだろう? 実用性に欠けないか?」  俺の疑問に、考察が甘いとばかりにくすりと笑う。 【優衣】 「保湿クリームって言ったけど、……ほら、  ここには『ボディローション』って書いているでしょう?」 【優衣】 「クリームといっても化粧品ではないの。あくまでこれはローション。  だから、兄さんのに付着しても問題ないはず。  くす、だいじょーぶっ、私を信じて?」 【兄】 「まあ、お前がそこまで言うなら」 【優衣】 「んっ。それじゃ、……よっと。(蓋を開ける)  んー……こんなもんかな。ぅんっ。  すぅ……フンっ、手に広げて……」  両手を擦り合わせていく。  空気を含んだ破裂音が発せられるあたり、ローションの名は嘘では  ないようだ。 【優衣】 「ん……うんっ。じゃあ、こっちに塗ってくわね?  ちょっとひんやりするかもしれないけど、我慢してー……?」  白い液体が薄く広がった手で肉棒を握る。  掌で塗り拡げたことによりひと肌に近づいたローションは、  言うほど冷たくは感じない。  それよりも、いきり立った陰茎にローションを揉みこむ優衣の手の  動きに声が出そうだ。 【優衣】 「……ん……、……ん? くすっ、ふ……だーめっ。  ぬるぬるして気持ちいいからって、手でしてあげなーいっ。  もう、ちゃんと我慢して……?」  隈なくローションを塗りたくろうとする指の動きは、否応なく性感  を高めていく。  ぬるぬると逸物の上を滑る優衣の手。  繊細で華奢な手は女らしさを如実に表していて、塗り込む作業だと  割り切っても体は納得できずにいた。 【優衣】 「ん、よしと。……うん、準備できた。  それじゃ早速……んっ、はぁ……ふ……。太腿でするから」 【優衣】 「横から、太腿で押しつぶして……。  っ……はふ、お腹に押し付けたまま、こうっ……動い、て」  俺の胸に上体を預け、脚を動かす。  程よく肉付いたハリのある太腿。  すべすべとした若さある生肌は、俺を一瞬で虜にさせた。 【優衣】 「ん、……ぬるぬるして、くすっ、こっちはやりやすいけど……。  どう? 気持ちー? (次の台詞までの呼吸、三つ)」 【兄】 「……柔らかくてっ、これもこれで……いいな」 【優衣】 「ん~? 柔らかいから、好き? ……くすっ、そうね。  女の子は兄さんとは違って肉付きがよくて丸みを帯びてるから。  兄さんにとっては、すごく新鮮なんじゃない?」 【優衣】 「んっふふ、女の子がこんなに柔らかいなんて……知らなかった?  よかったわねー、これでまた一つ賢くなったわ」 【兄】 「なにおう。知ってはいたわ」 【優衣】 「んん……はぁ、……知識にあることと経験にあることは別。  ましてや、兄さんに『知識勝る経験や無し』なんて、  体現できそうにないもの。ねー?」 【優衣】 「今の兄さんは、経験しているからこそ性処理のお手伝いを  せがんでいるわけだし。  くすくすっ、人にしてもらう快感を忘れられない、可哀想な人」  ……反論はできない。  閉口した俺を見て、優衣は得たりとばかり微笑む。  胸に頬を当て、視線を逸物へと向けた。 【優衣】 「ん……はぁ……、ん……んん……。(ただの呼吸。十秒ほど)  脚を下げて、根元のほうまで……。  あはっ、上を向いちゃったおちんぽを倒し、て……つぶすー、と」 【優衣】 「何回も、何回もっ……押しつぶして、ずにゅっ、ずにゅぅっ……。  っ、はあ……、ん……すぅ……ん……、……はフ……ふ……。  びくびく、クスッ、嬉しそう……太腿なんかでされるのがいいんだ」 【兄】 「あぁ、気持ちいい……」  イクには程遠いが、慣れない刺激に充足感はあった。  何より、陰茎の扱いに手慣れた様子だった優衣が取り扱いに困った  表情を取るのが新鮮だ。  適度に性感を高められつつ、俺は余裕を持って優衣の様子に微笑む。 【優衣】 「ん、はぁ……、はフ……ん……、ぁ……。  くす、ふふっ……なーに笑ってんだか。んん……フ……うぅん、ん」 【優衣】 「は……ぅ、んン……ん……はフ……ん……ん……。  はふっ……くすっ、久し振りにー……こっちもしてあげる」  身体を起こし、パジャマの上着に手を掛ける。 【優衣】 「ん……、ん……パジャマ、開けてー……っと。  んふっ、出た出た。兄さんの……ちっちゃな乳首♪」 【優衣】 「んっ、折角だから、今日はボディローションを使ってクリクリして  あげるわねー? んっ……(身体を起こす)」  再びローションの容器を手に取ると、蓋を開けて傾ける。  手は添えずに。 【優衣】 「ん。……直接、乳首にぃ……タラ~。ぅん? 冷たかった?  少しの我慢。すぐに馴染むから」  容器を傾けて左の乳首に一滴。  なぜか右のほうには垂らさずに蓋を閉じてしまう。 【優衣】 「すぅ……ふぅっ。ん……(指を乳首に添える)……ゆーっくり……  茶色の乳輪の縁に沿って、くーる、くーる……(三呼吸)……くすっ。  (近付いて)右の乳首は、こっちで……べぇぇ……ぇれ、れぇ……」 【兄】 「うぁっ……」  生温かい空気が撫で、熱っぽい舌をぺっとりと添えられた。  舌を出していることを伝えるように声を出しながら乳輪を舐め上げ  ていく。 【優衣】 「ぇ、ぇえ……へるぅ、ちゅぅっ、ン……。  ふふっ、おちんぽが暴れてる……ぁぅむ、ちゅむっ……  ちゅ、ン……乳首をちゅうちゅうされるの、好き? ぅむ、ン……  ちう……んん……ちゅぅ、んフれるぅ……ちゅ、ちゅるっ」 【優衣】 「ちゅ、んフ……ふ……。  こっちはぁ~……ちゅうちゅうするんじゃなくてぇ……。  こり、こり……あはっ、良い反応♪」 【優衣】 「乳首も、もうビンビン……かたぁくなってる……。  ん、ふっ、こことっ、同じーっ♪ んフ、ぬちゅっ、ぬちゅぅ……。  っ、はぁ……下に『ムキっ』てすると、『ぴゅっぴゅーっ♪』って  ヨダレが溢れてくるー……」 【優衣】 「ふぅ……ん、はぁ……。  私の太腿で、ちゃんと喜んでくれてるんだ……?  あは、よかったぁ……」 【優衣】 「はフ、は……、ぁむっ……♪ んっ♪ ちゅ、ぴ……れりゅ、  ちゅ……ン、嬉ひぃ……はむっ、んじゅ……ちゅるれぇ……るぅ、  ちゅ、ん……ン、もっほ……ちゅ、つよ、く……んっ、んフっ……」  左手を俺の脇の下に通してパジャマを掴む。  身体を寄せると共に太腿の加重を増やして逸物をさらに圧縮してい  く。  陰茎のほとんどは優衣の弾力ある上腿に埋まる。  手に舌に脚にと、全身を動かす優衣の息は乱れる一方だ。 【優衣】 「んっ、ン……は、ふ……っ、……ん、ぁ……は、あ……ぁ……。  やっぱり先端がすきっ? 裏筋のところ、重点的っに、ぐりぐりっ♪  ふふっ、……ん、べぇぇ……れる、ちゅ……ん、んん……」 【兄】 「っ、んっ、それっ!」  上下の動作から一転、小刻みな左右の動きに変わった。  俺の上々な反応に気分を良くしたのか、ひとつ口角を上げる。  そんな表情も束の間、優衣は俺の乳首を口に含むと強めに吸引する。  口内の圧を維持したまま、ゆっくりと顔を引く。 【優衣】 「ちゅ、ちゅっ……ん、んんん~~……ッ、っブぷぅっ、ぁ……!  ふは……意外と伸びるのね、っ……。もう一回、っ……ぁむ、ン、  ……ちゅ、ぅ……んん、ンん~~……ちゅっ、ブぷぁっ、は……!」 【兄】 「ぃっ、ぅぐ……っ!」  優衣に珍しい手荒い扱い。  その証拠に、吸われた箇所は叩かれたときのようにじんじんとして  いた。 【優衣】 「くす、ふふっ……乳首をこんな扱いにされて、どんな気持ち?  ふ、女の子でもこんな無碍な扱いはされないっていうのにねー?  ……ん、貴重な体験では、っ……あるかもっ、くすくすっ♪」  笑みを浮かべながら優衣は脚を懸命に動かす。  右手は執拗に乳頭をこねていた。  俺の数少ない性感帯を絶えず責められ、段々と余裕を失う。 【優衣】 「ぅ、んっ……はフ、……ん、は……硬い……っ、  強い力で押し返してきて、っ、あ……行き過ぎた。  んん、もう一回……」  ずり上げ過ぎた太腿に弾かれるように逸物が隆起した。 【優衣】 「……ぁ……、これ……。  このまま膝を曲げたら、太腿とふくらはぎで挟めないかしら?  くすっ、そうだわ。ナイスアイディアっ」 【兄】 「は……なに?」 【優衣】 「くすくすっ、だからっ、こうするのよ。  膝の裏のところ、膕に兄さんのを添えて……。んふ、くいっ! て。  ふふっ、ほらっ、脚の間からおちんちんがひょこって♪  ぜーんぶっ、私の脚に挟まれてるの、わかるでしょ?」 【優衣】 「このまま上下に……ん、っ……は、ふっ……ぐちゅっ、ぐちゅっ♪  んフ、っ……どう?」 【兄】 「おっ、おお?」  太腿とふくらはぎの絶妙な弾力。  逸物を広範囲から締め上げられる未知なる感覚だ。 【優衣】 「ふ、ふ、はフ……っ、……んぅ? くす、脚でシゴかれるの  気持ちいい? 挟んでっ、こう……搾り上げられるのがっ、  ふふっ、射精を促されちゃう?」 【兄】 「あぁ……っ」 【優衣】 「ん、はぁフ……よかったっ、ぅん……ん……ん、  兄さんのおちんぽっ、ぐるっと全部わたしの脚に包まれて……  くすっ、贅沢ねー?」 【優衣】 「根元の方からおちんぽを搾られる感触はっ、ぜーんぶっ、  兄さんが綺麗って言ってくれた私の生脚っ。  くすくすっ、しっかりとっ、味わうのよー?」  上下に扱く脚がぐじゅぐじゅと強烈な音を鳴らしていく。  優衣は短く呼吸を刻みながら俺の胸に顔を埋める。 【優衣】 「ふっ、ん、はぁ……フ……む、ちゅう……ちゅ、れぇぇぅ、れりゅ、  ちゅ、んんン、むンぅ……ちゅ、れる……べぇぇえ……ぇ……れる」 【優衣】 「れぇぇ……れりゅ、ちゅ……む、はむっ……んむ、ちゅ……。  こりこりしてぅ……ンちゅ、れぇぇ……指でくりゅくりゅ……ちゅ、  ちう……ちゅ、んふ、舌で弾いちゃう……れぇえ……えれぇれろ」 【兄】 「うぅっ……! 両方は……っ!」  女性的な快楽を与えられていく。  性差を超えてしまう羞恥心から逃れたくて体を捩る。 【優衣】 「ちゅ、ちう……ンれるぅ、れろれぇぇ……ぇぇ……ぴちゃぴちょ、  んン……んふ、肩ごと揺らしちゃって……乳首がピリリってするの?  ちゅむぅ……しっかり開発されちゃったわねー」 【優衣】 「ん、私は……女の子みたいな反応をする可愛い兄さんも好きよ?  くす、だから嫌がらないで……んむ……ちゅ、はぷぅ……ちゅ、  ちゅう……ンれぇる……れろれぇ……」  優衣が脚を持ち上げようと力を入れると、瞬間的に筋肉が膨らむ。  結果的に逸物を圧縮することに繋がり、俺は途切れ途切れに息をつく。 【優衣】 「ちゅ、れりゅ、ン……ちう、はふ……。んっ、ぬちゅ、ぬちゅぅっ、  ……手で搾るのとはちょっと違うでしょう?  筋肉と脂肪がほとんどだからっ、ずっと柔らかいはず……っ」 【優衣】 「キツく締め上げても、程よい弾力で根元から先っぽまで、  余すところなく包み込んであげちゃう……。  くすくすっ、兄さんには堪らない刺激じゃない……?」 【兄】 「それは、っ……」  返事をしようと出掛った言葉を飲み込む。  喋るのに気を逸らしていると逸楽の引き際を見誤ってしまう。  暴発ラインを超えてしまうにはまだ早かった。 【優衣】 「はぅむ……んみゅ、ちう、ちゅ、れるぅ……ちゅむ、……ん?  なーに、余裕がなくなった顔して。腰も逃げるみたいに引けてる。  んふ、膝を曲げてシゴかれるのは刺激が強すぎるかしら?」 【優衣】 「んふふっ、脚でシゴかれてイッちゃうなんて……だらしない人。  ただ、太腿とふくらはぎの間に挟んでっ、無造作にシゴいて  あげてるだけなのに、っ……ね?」  俺の顔を見上げてにんまりと笑う。  穏やかな表情に反して脚の動きには一切の容赦がない。  ぐちゅぐちゅと響く音は、もはやローションなのか先走りなのか  わからなかった。 【兄】 「だって、これっ、柔らかくて……っ、すべすべしてるしっ!」 【優衣】 「ん、ん……は、あ……っ、ん……は……『柔らかくて』?  くすっ、『すべすべしてるから』? くすっ、ふふふっ……。  子供じゃないだから、もっとマシな言い方はないの?」  そうは言うが、これが本音だ。  これ以上に言葉を並べても、要約すれば『すべすべもちもち』に  帰ってきてしまう。  あとは……なんだかんだで脚でしてもらっているという、  ぞんざいに扱われてる状況に興奮してたり。 【優衣】 「は、……は、ん……ん……ちゅ、はぅむ、ン……ちゅ、れりゅ……  れぇぇ……ぅ……ちゅ、あむン、ぁむ、あみゅ……ちゅれぇぇ……」 【優衣】 「える、れるぅ……んちゅ、ちう……いやらしい音……。  太腿が兄さんのお腹に下りてくるたびに、ぺち、ぺちって。  くすっ、まるで私の脚とエッチしてるみたいね……」 【兄】 「っ……!」  優衣の言葉に想像を掻き立てられる。  精液を搾取しようと圧迫する脚。  腰に打ち付けられる優衣の生脚の艶やかさ。  経験したことのない性交の疑似体験のようなものだ。 【兄】 「ゆ、い……っ」 【優衣】 「はぷ、ちゅむ、ん……ちゅ、れぇぇ……ぇれる、ちゅ……ん、  ちゅむ、ン……んぅ? んふふ……こひが浮いへきはー……。  ちゅぴ、ぁ……もう後戻りできない? イく準備に入っちゃったの?」 【兄】 「あぁ……だから」 【優衣】 「ん、ふ……は、ぁ……うん、わかった。  もっと脚を曲げてっ、窮屈にして、っと、ぁ……」  潰されてしまうほどキツく脚を閉じられた。 【兄】 「そう、っ……そうっ」 【優衣】 「っ、ん、ん、ぁ……は……ふは、ふ……っ、ん……ん。  ほら、っ……ほらあっ♪ んっ、イッて? イッて?  くすっ、ぅ、んん……ぁ」  リズミカルに上下する生脚に、着実に性感を高められていく。  射精に至るまでを先延ばしにしてより長く快楽を味わおうと下腹部  を動かす。  その様子に優衣が気付く。 【優衣】 「っ、ん……ん……は、ぁ……ん……これはオシオキ。  脚でイかされちゃう無様な姿を晒す罰、っ」 【優衣】 「だから……我慢せずに出していいのよ?  無理に出さまいと粘って、  無残に射精してしまうよりはいいでしょう?」 【優衣】 「どうせイかされるまで続くんだから、身を委ねましょう?  ほら、くすっ、ほらっ♪ 出しちゃいましょう?  兄さんっ、ぴゅっぴゅーってっ、んっ……して? ねっ?」 【兄】 「ぅ、あっ……! ゆい、っ!」  歯を食いしばる。  ぐぐっと精管が収縮するような感覚がする。  奥からせり上がってくる精液を留める手段はもうない。 【優衣】 「キツく締めてあげるからっ、ふ……は、脚の中にっ、精液出してっ♪  ほらっ、にいさっ、ん……はっ、ぁ……ほら、ほらっ♪  ぴゅっ、ピュッ、ぴゅぅ~~……~ぅっ♪」 【兄】 「くっ――!!」  びゅるっ! びゅるるっる! ビューッ!! 【優衣】 「っ、ぅんっ、ぁ……♪ あは。  ぴゅ、ぴゅーっ、びゅくびゅくーっ、……あ……あったかい。  ぅんっ、ゃっ♪ まだ出てるーっ♪」  ハリのある太腿に押し付けられながら射精を行う。  乱暴に跳ね回る逸物をしっかりと脚で握られて、  吐精の悦楽を芯まで味わわせてくれる。 【兄】 「うっ、く……ぅ!!」 【優衣】 「は……ふ、……脚の中で精液出してるー……くす。  もう、ドロドロ……脚でもこれだけ出すのね、兄さんったら」  精液で滑りを増した逸物は、キツい狭間を嫌ってつるりと動く。  誘われるようにひざ裏にくっつく。 【優衣】 「ん、ほーら、最後の一滴まで出し切りましょうねー?  ん、んっ……ほら、ほらっ♪  くすっ、兄さんもっ、腰も打ち付けて残り滓を出すの手伝って?」 【兄】 「あ、ぅ! ちょ、ちょっと、待てっ」 【優衣】 「ぅん、っ、ん……待たない。ほら、ぴゅっ♪ ぴゅっ♪  うふふっ、声で促してあげるから、ほらっ、ぴゅぅー、ぴゅぅー♪」  敏感になった陰茎を圧搾しながらぬるりと扱かれる。  恐怖混じりの快感を求めて腰を打ち上げる。 【兄】 「は、ぁぁあ……!」  ……なんとも情けない声が出た。  優衣は俺の反応に笑うことはなく、淡々と逸物の残滓を搾る。 【優衣】 「んっ、っ、ん……んんぅ……ぁ……。  はぁ……は……ふ、ン……どう? 全部でた?  くす、たまたまの中、空っぽ?」 【兄】 「っ、あぁ……もう、でない……」 【優衣】 「そう。……お疲れさま」  今までと違った搾精に、覚えのない感覚が体に広がっている。  乳首も交えた三点責めは新鮮だった。 【優衣】 「あーあ、せっかくお風呂に入ったのに……。  どうしてくれるのよ、まったく」  怒った様子はないが、いちおう謝っておこう。 【兄】 「……すまん」 【優衣】 「ん……まあいいわ」 【優衣】 「んふ、それで? どうだった?  太腿とふくらはぎに挟まれてイかされちゃったご感想は?」 【兄】 「あー、うん……まあ」 【兄】 「普通に、気持ちよかったです……」 【優衣】 「くすくすっ。……うんっ、まあよしとしましょう」  荒れた息を吐いて天井を見上げ、照明の眩しさを覚える。  最近は暗がり以外の場面でも性処理を行うようになってきた。  優衣の体を視界一杯に捉えながら射精を行う。  前までのこそこそとしたものと比べて、開き直った感じがある。  このままだと、自室以外でも行ってしまいそうな危険性を感じる。  どこかで自制しなきゃな……。 【優衣】 「ねえ、兄さん?」 【優衣】 「脚フェチに目覚めたなら、また脚でしてあげてもいいわよ? くす」 【兄】 「……」  まさか優衣が羽目を外すとは思えないが……。  最近の言動を見ると、その可能性も否定できないでいた。