それは小さなことでした
教室のドアを開く主人公、するとナナ狐が待っていた。
ナナ狐 「ホームルーム、遅かったわね……まったく5分も待たされたわ……セイ狐姉さんは話が
長いのよ」
主人公 「ど、どうかしたのか?」
ナナ狐 「何って、迎えに来たのよ。当然でしょ?助手なんだから」
主人公 「??」
ナナ狐 「ほら、行きましょう。今日は下描きの追い込みとチェックよ」
主人公の手を掴んで引っ張っていくナナ狐
主人公 「お、おう、ナナ狐、手……」
ナナ狐 「ん?……ふふ、いいじゃない手を繋ぐくらい……これぐらい普通よ」
場面転換
ナナ狐下描きの追い込み中
ナナ狐 「ふぅ、下描き後少しで終わるわ……退屈じゃないかしら?」
主人公 「だ、大丈夫」
ナナ狐 「そう、よかったわ。退屈だったら隣の囲炉裏部屋で寝ていていいわよ」
主人公 「お、おう(やっぱりおかしい)」
ナナ狐 「さて、一息つきましょうか。今、コーヒーとお菓子を用意するから待ってて」
主人公 「は、はい(絶対俺にさせるのに……な、何かある。絶対何かある)」
ナナ狐コーヒーを準備する
ナナ狐 「お待たせ、今日は水出しコーヒーよ」
主人公 「あ、ありがとう」
ナナ狐 「どうしたの?何だか落ち着かないようだけど……」
主人公 「なんでもないよ……」
ナナ狐 「なんでもない……そう。ほら飲んでみて。水出しは時間がかかるけど、香りがとてもいいのよ」
主人公飲んでみる
主人公 「確かにうまい」
ナナ狐 「ふふ、口に合ってよかったわ。今朝ここに来て準備していたの……あなたにも是非飲んでみて
ほしくてね」
主人公 「ナナ狐……何かまたしてほしい事あるか?(けん制してみるか)」
ナナ狐 「何かしてほしいことがあるか?……急にどうしたの?」
ナナ狐 「!?……じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて膝枕……してくれないかしら……」
主人公 「ひ、膝枕?……い、いいよ(なんだマトモだぞ)」
ナナ狐 「た、ただ少し横になりたいけど枕になりそうなものがないだけで……い、いいの?……
お願い……するわ」
主人公 「お、おう」
主人公正座してあげる
ナナ狐 「そ、そこに頭を乗せればいいのね……この前は無理やり私がしたけど、される側になると
ちょっと恥ずかしいわね……い、いくわ」
ナナ狐頭を膝に乗せる
ナナ狐 「ん……ど、どうかしら?」
主人公 「いや、聞かれましても……」
ナナ狐 「そ、そうよね……感想は私が言うべきよね……温かくて……ちょっと硬いけど膝の感触、
気持ち、いいわ……これ、何となく落ち着くのね」
主人公 「そうか、それはよかった……このままでいいのか?」
ナナ狐 「そ、そうね。じゃあ、頭でも撫でてもらおうかしら……少しは疲れが取れるかも…しれないわ」
主人公撫でる
ナナ狐 「ん……ん……ふふ……優しく撫でられるの嫌いじゃないわ……ん……んんっ……
なんだか私じゃれてる猫みたいね……ふふ、あなたに遊んでほしくて膝で甘えるの……た、喩えよ喩え……ほら、耳もちゃんと撫でなさい……ん……あ……いい……ん……そのまましばらく撫でてて……」
主人公 「い、いつまで?」
ナナ狐 「いつまで?……そうね、私が満足するまで」