第8話 癒しの泉より
[部屋のお風呂、同じ湯舟でくつろぐふたり。主人公の膝の上に後ろ向きで乗ってる]
ふぅ……ん…………
いいな。うちの風呂よりずっと大きい……
こうやって湯船の中でも、お前に身体を預けられる……幸せなことじゃないか……ふふ。
(後ろから抱きしめられる少女)
ん……んふふ……暖かいな……
ただ抱きしめられてるだけなのに……こんなに幸せ……
お前の鼓動を背中に感じる……愛おしいな……本当に……
(抱きしめた手で少女のお腹をぎゅっと押す主人公(結構気持ちいい))
お前……ぁっ……お腹……そんなふうに押すなよ……
まだ……さっきの余韻が……んぅ…………んっ……んぁ……
そんな悪戯っ……するなら……先に上がらせてもらうぞ……
(主「それはやだな」)
まったく……だったらおとなしくしてろよ……
ん……ふぅ……
お前がいつも、お腹触ったり、奥まで愛してくれるから……
こう……奥の方をぐってされるとな?
それだけで気持ちよくなってしまうんだよ。
……なんだか変な身体にされてしまってる気がする……
「開発されてる」っていうんだろうか……これは。
お前と一緒になる前は、こんなことが気持ちいいなんて思ったことなかったし、絶対そうだ……
耳だって、口だって……お前好みに改造されてしまってるんだ……
ん……別に、好きになってもらえるならなんでもいいんだが……
あまりされてしまうと、どこかで日常生活に支障が出てくるやもしれんよな。
やめろとは言わないが……場所と程度には注意してくれよ?ふふ……
…………仕事、今日一日だけだったんだろ?
(主「今日はどうだった?」)
ああ、言ってたからな。明日行く所、色々見てきたんだ。
あとで、寝る前にでも、作戦会議をしような。
私は、お前に首輪を付けてもらって、リードを引いて貰って……
お前に引っ張ってもらって、初めて色んな所に行けるんだよ。
一人じゃ……寂しいし、怖いからな。
お前に色んな所に連れてってもらって、いろんなものを見せてもらって、その感動をお前と分かち合って……
ふふ……なんて幸せな人生なんだ。
やっぱり、どんなに面白いものを見つけても、それを一緒に味わえる存在がいないとな。
今日、それなりに色々見てくる中で、ずっと思っていたよ。
(主人公の方に振り向き、目でキスを要求する少女)
ん……んむ……ちゅ、ちゅる……
ん……ふふ。お前にキスされると一瞬で愛が溢れてしまうな。
さっきあんなにしたのに……不思議なものだよ。
(主「かわいいね」)
……ああ、そうだ。私はとおにお前に屈服させられているんだ。
何をするにも考えるにも、まずお前が思い浮かぶ。
細胞の一つ、遺伝子の一つにまでお前が刻まれているんだよ。
これが邪悪な魔王の呪いなら、とっくに暗黒に落ちていただろうな。
だが、愛する人からの、お前からのものなら、私はいくらだって受け入れるぞ。
ああ、もっと刻んでくれ。ただ、今は優しく……な?
ん……ちゅ……ちゅ……んむ……