Track 3

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フェラチオというのは、男性器を口で愛撫する方法。 キスしたり、舐めたり、咥えてしゃぶる……何故そんなことをしなければならないのか。 そんな不潔な行為に何の意味があるのか。 私にはわからなかったし、わかりたくもなかった……けど、今は違う。 愛する男性のペニスを気持ち良くしてあげたい。 それを膣に挿入する前に……後でもいいらしいけど、今は先にする。 いわゆる前戯としての行為。 やはりセックスには愛がないと駄目なんだな、と強く思う。 彼の雄々しい男性器を見れば、気分が悪くなるどころか興奮するし、汚いなんて少しも思わない。 だから私は、彼に教えられるままフェラチオを始めた。 少し生臭くてしょっぱい。 我慢汁の味なのだろう。 もしかすると、愛液も同じような味なのかもしれないけど、自分の味を確認しようとは思わなかった。 それよりもフェラチオだ。 彼のペニスは両手で握れるほど大きいので、根元の方を優しく掴んで、先っぽにキスをする。 ペニスはまるで何かのレバーのようで、根元を押さえていないとユラユラした。 握っている手で擦りながら、舐めたり咥えたりして欲しいと言われたけど、何をどう擦ればいいのかわからない。 悩んでいると、彼は私の手を包み込み、その手を上下に揺すり始めた。 なるほど、擦るというのはこういうことらしい。 何度か擦って感覚を掴もうとするけど、手が睾丸に当たってしまったりして彼を苦しめてしまった。 でも彼は怒ることなく、手での愛撫を求め続ける。 もちろん、フェラチオも。 ……擦りながら舐めるというのは結構難しい。 まるで、右手で丸を書きながら、左手で四角を書くかのよう。 それでもやり続けられたのは、彼が喜んでくれるから。 ペニスを扱くと気持ちいいようで、甘い吐息を漏らしてくれる。 これまで聴いたことのない彼の喘ぎに興奮して、もっともっと気持ち良くなって欲しいからと扱きまくる。 そして、フェラチオも忘れずに。 手で扱きながら、ペニスの先っぽに舌を這わせる。 我慢汁はオシッコをする穴から出ていた。 手で扱くと、まるで絞られたかのように透明の粘液が溢れ出る。 飲んでも大丈夫とのことなので、遠慮なく啜った。 キスして、唾を飲むのと大差ない。 すぐに味にも慣れて、自分のツバで薄めて飲めるようになった。 けど、舐めるだけでは物足りない。 ペニスの先っぽ……亀頭を咥え込むといいようだ。 彼も、咥えて欲しいと言ってきたので、口を大きく開けてペニスを食べてみる。 もちろん、歯は立てないよう気を付ける。 けど、彼のペニスは大きいので、すぐにあごが痛くなってしまった。 亀頭が上あごに当たると、オエッとなってしまうのも辛い。 半分も咥えたら、喉に刺さってしまいそうで怖い。 それでも、クンニをしてくれた分はお返ししてあげたかった。 息が詰まるのを我慢して、ペニスを咥え込んでいく。 口をすぼめつつ吸って欲しいと言われたので、そうしてみる。 口内全体にペニスが当たり、ビクンビクンとした脈動が舌の上に感じられた。 鼻で息をしつつ、ゆっくりと飲み込んでいく。 ふと思い出して、手での愛撫も追加すると、強く喘いでくれた。 ちゃんと気持ちよがってくれている。 それが嬉しくて、いっぱい擦る。 これ以上、口の中には入らないので、入れられる限界の所まで咥えて、口をすぼめた。 舌を動かすと、より気持ちいいとのこと。 手だけでなく、口の中でも擦ると気持ちいいというわけだ。 なるほど、これは擬似的なセックスなのかもしれない。 口の中を膣代わりにしているのね……それがわかれば、やり方もわかる。 膣に挿入したペニスは前後に擦り、出し入れする。 気持ち良さが達すれば、射精する。 口でも同じことができるのだろう……ということは、口の中で射精するということか。 大丈夫かな? 私は射精を膣内で感じたことはあるけど、見たことはない。 もちろん口の中に射精されたこともないので、どのくらいの勢いで噴き出て、どれほどの量の精液が出るのかもわからない。 もしくは、前戯では射精しないだろうか……私は強い羞恥心を覚えつつ、彼に尋ねてみた。 私の口の中で射精する? と……彼はとても照れて、とても嬉しそうに悩み……する、と答えた。 射精するとなれば、かなり激しく擦らないといけないだろう。 夫はいつも、思いきり腰を振って膣内を擦りまくる。 夫のペニスは彼のモノほど大きくはないけど、やることは大差ないだろう。 私は意を決して、もう一度ペニスを咥え込んだ。 歯が当たらないように注意しつつも、強く吸って、中ほどまで挿入する。 口を膣に見立てて、顔を前後させて口内でペニスを擦り付けた。 吸い込む力加減、抜く時の吐息……舌の上にペニスを載せ、上あごや左右の頬に上手く当たるよう気を配る。 それでも、ペニスの半分しか口の中に入れられないから、手での愛撫も忘れない。 長いペニスの根元の方は、両手で握って扱きあげる。 睾丸に手がぶつかると痛いようだから、無茶苦茶な擦り付けにならないように注意する。 しばらくの間、私は夢中になってフェラと愛撫を繰り返す。 ジュルジュルと卑猥な水音が溢れ出すけど、先ほどの自分の喘ぎ声に比べれば可愛いものだ。 それに、彼の喘ぎ声が可愛くて、性欲をいや増してくれる。 もしかすると、彼もこんな気分で、クンニをしてくれていたのかもしれない。 彼の喘ぎ声が早くなり、強くなる。 もう少し、と言うからもう少し強く吸って、扱いた。 どのくらいの時間が過ぎただろう……頬が疲れ、あごの痛みが限界に近くなった時、彼が叫んだ。 出る……もう出る、と。 それが射精のことを言ってるのは辛うじてわかったけど、何か特別なことをするのかどうかはわからない。 だから、ただフェラと愛撫を続けた……。 そして、彼は腰を引いて、私の口からペニスを引き抜いた。 私の目の前で自らペニスを握り、何度か擦る……そこで初めて私の名前を呼び捨てにして、顔に向かって精液を噴き出した。 ビューッと音がしそうなほどの勢いで、頬に生温かい精液が当たる。 私は呆然として、それを見るだけ。 大量の精液が顔にかかり、頬を伝ってこぼれ落ちる。 首筋にツーッと伝うそれは、 温かいような冷たいような……ふんわりと香る潮の匂いが精液のものだとわかった。 夫のものとも大差はない。 ただ、その匂いに対して愛しさを覚えるかどうかでは、差は歴然としていた。