クレンジングとフェイスウオッシュ
「で。感染症防止パーフェクトスペシャル教室も、次のフェイズでいよいよコンプリートです!
洗顔。フェイスウオッシュですね」
「これも――あはは。わたし、メイク落とした顔見られちゃうことになっちゃうから、やっぱりちょっと恥ずかしい……
ってか、辛い? この年になると少ししんどい? かもなんですけど――
でも、ここまでやった以上は最後まで、きっちりつたえたいし、あなたに覚えてほしいです」
「けどけど……メイク落としたとこみても、なんかこー、有島ありすさんがショック受けちゃうようなりアクションはしないでくださいね?
万一もしも、『ありす老けたなぁ』とか思ったとしても、そこはほら、大人同士、お隣同士、うまいことこころにしまう形で」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――はい、じゃあ、約束ですよ?
『ゆーびきーりげーんまん うーそつーいたーら 次の水普請一人でやってもーらう ゆびきった!』」
「あははっ! これで絶対安心です。
それじゃあ洗顔、いきましょー! あ、クレンジング――お化粧落としとかの説明ははぶきます。
あなたには必要ないことですし……すみちゃんにもえみちゃんにも不要ですし、
なっちゃんには個別で教えてあげますから。必要になったそのときには」
「でも、わたしにはクレンジング――皮脂とかの水性の汚れを落とす前に、ファンデーションとか油性のものを落としちゃう手順が必要ですから、そこだけぱっぱと済ませちゃいますね。ちょっとだけ待っててください」
;参考動画 https://youtu.be/mGGi-skMbIY
;SE クレンジング液手に取る→顔においていく→手指で伸ばしてなじませる→水出す→洗い流す→水止める
「(上記の一連の動作の感じで、おねーさんっぽいトーンの呼吸音とニュアンスお願いいたします)――――ふぅ」
;SE タオルで顔拭く
「……ん――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っと、おまたせしました。それじゃ、洗顔していきましょー!」
;SE 水出す →手洗い
「まず、流水で手の脂分を落とします。さっきわたしクレンジング使ったから、それをちょっと念入りに落とします。
なぜかっていうと……(呼吸音)(呼吸音)――脂分があると、せっけん類の泡立ちが悪くなっちゃうからです――(呼吸音)――っと」
;SE 動作にあわせて一連
「洗えたら――水を細くして……ん。
手のひらにせっけんを載せて、こすって――ころがして――水か、できればぬるま湯をちょっとずつ加えながら泡立てていきます。
ん…………(呼吸音)(呼吸音)――」
「できるだけ水分を多く含んだ泡をたくさんつくるのが、お肌に優しい洗顔のコツです。
指先であわあわあわだてて――(呼吸音)(呼吸音)――泡立ち初めたら、指先まるめてくぼみをつくって、逆側の手の親指つかって、そのくぼみに泡をあつめるようにぎゅっーってこすって――(呼吸音)――
泡をあつめながら、また泡立てます……」
「こしゅこしゅ――あわあわ――(呼吸音)(呼吸音)――
こしゅこしゅ――あわあわ――(呼吸音)(呼吸音)――
あわが集まりはじめたらぎゅーっ――(呼吸音)(呼吸音)――
指先のくぼみに――(呼吸音)――集めて、集めて――(呼吸音)――っと」
;SE stop
「水分を多めのゆるーっとした泡を、顔全体を覆えるくらい泡だてられたら、泡立てはおしまいです。
片方の手のひらのくぼみにたっぷり乗っかるくらいの量があれば十分だと思います」
「わたしは保湿成分たっぷりの洗顔せっけん使ってますけど、肌荒れしなくて泡だてもうまくできるようなら、
普通の固形石鹸――浴用せっけんとか、ハンドソープとかボディソープでも全然大丈夫です。
大事なのは、肌にあうかと、どれだけ泡だてやすいかの二点。
この辺は相性あるから、いろいろためすの、おすすめです」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あー、スクラブ使うのは、毎日はおすすめしません。
肌を強く刺激して汚れを落としやすい反面、肌荒れの原因にもなりかねませんから。
しっかり汚れを落としたいときとか、強い刺激がほしいときにはスクラブ。
普段は石鹸とか、低刺激のものって使い分けるのがいいかって思います」
;SE せっけんを顔にぬったくってく
「じゃ、続けますね。せっけんが十分あわだったら、顔全体にあわを滑らせる感じであらっていきます。
こすらないで、触って滑らせていくイメージで。
順番は上から下。で、端から真ん中」
「両手をつかって、左右両方のはえぎわからおでこ。
おでこで両指先がくっついたら下にさがって、また左右に開いてこめかみからまぶたの上。
また下がって開いて、頬骨から鼻の頭――って感じに、順番に――」
;『顎のラインから口のとこ』は、指先そこにすべらせてる=もごもごしゃべる感じでお願いします
「眉毛は雑菌とかをためてる可能性があるから、一番最後まわしにします。
眉毛だけはとばして――
ほっぺから鼻の下――(呼吸音)(呼吸音)――
顎のラインからくちのとこ――(呼吸音)(呼吸音)――」
「下顎やって――(呼吸音)(呼吸音)――
一番最後に、眉毛にいって――(呼吸音)(呼吸音)――
眉毛の中まで――(呼吸音)(呼吸音)――
ここだけは、こすって掻き出すイメージで――(呼吸音)(呼吸音)――うん」
;SE 蛇口ひねって水を出す(跳ねない程度の水量)
「そしたらあとは、手の泡を洗い流してから――(呼吸音)(呼吸音)――
ざぶざぶざぶって、顔全体をすすぎましょう。
いま塗り拡げた泡を全部残さず洗い落とす。
それができればオッケーです。じゃ、あらいますね~」
;SE 一分ほど洗顔
「(スッキリとする洗顔中の息とニュアンスお願いします)――ふうっ」
;SE タオルで水気拭き取る
「そしたら清潔なやわらかいタオルで――
こすらないで、ぽんぽん、ぽんぽんって、優しくタッチしていく感じで――
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――
水気を全部タオルに吸わせたら――(呼吸音)(呼吸音)――
これで洗顔も終了です!」
;1/前
「これ以上はお風呂で全身を洗うしかありませんけど――
あはは、そこはさすがに教えてあげられないですから。
って、いうか――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――」
「……よかったぁ、すっぴんの顔でもまるっきり、あなたの反応変わらなくって。
えへへ、なんだかほっとします。
ほっとして安心して――うれしい、です」
「ま、おさななじみですもんね! わたしたち!
いまさらすっぴんのひとつやふたつで、なにが変わるってこともありませんね。ほんとに」
;さみしさより、もはや重ねてきた時間への慈しみと『それでよかったんだ』という納得感の方が強い
「ちっちゃいときから変わらないで。
……なーんにも変わらないで来ちゃいましたもんね。ずっと、ずうっと」
「っていうか、足、疲れちゃいましたよね!
おてて洗い教室からほとんどずーっと立ちっぱなしですし。
助けてもらったお礼――になるのかどうか微妙ですけど、足、わたしほぐしますね。
せっかくですから~――これ!」
;SE スクラブクリーム手に出して、ざりざり
「スクラブつかって、フットマッサージしちゃいましょー!」
;環境音 F.O.